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5月6日18時36分配信 CNN.co.jp
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090506-00000016-cnn-int
イスラマバード(CNN) パキスタン北西辺境州の行政当局者は6日、州のスワート地区で同日、パキスタン軍とイスラム強硬派勢力タリバーンの戦闘員が交戦、数万人規模の住民が避難したと述べた。戦闘に巻き込まれた住民ら多数が負傷したとの情報もある。
ミンゴーラ市では市民約4万人が退避したとみられる。タリバーンは同市の行政事務所を占拠、市内の建物屋上に戦闘員を配置したともされる。パキスタン軍は増強部隊も送っているという。戦闘の懸念が高まる中、スワート地区の行政当局は5日、住民に避難命令を出していた。最終的には住民ら約50万人が同地区を離れるともみられている。
2001年末の米英主導の軍事作戦でアフガニスタンの政権を追われたタリバーンは、北西辺境州などアフガンと国境を接するパキスタン領土内に拠点を構築。国際テロ組織アルカイダ系勢力と共にアフガンへの越境攻撃を重ね、パキスタン内でのテロ攻撃などにも関与している。
米政府は北西辺境州などがタリバーンの「聖域」になっていることから、パキスタン政府に徹底掃討をたびたび要請。しかし、進展がないことから、無人武装偵察機による越境ミサイル攻撃を加速させ、タリバーンの構成員らの拠点をつぶしている。
パキスタン政府は今年2月、国内のイスラム政策などをにらみながら、タリバーン系がスワート地区にイスラム法(シャリア)の適用を認めることと引き換えに停戦協定を結んだ。米国が強く反発した協定だったが、タリバーンはスワートと隣接するブネールなど2地区にも勢力を拡張。これを受け、パキスタンは過去2週間、この2地区で制圧作戦を強めていた。タリバーンは停戦協定の破棄を宣言している。
オバマ大統領は6日、カルザイ・アフガニスタン、ザルダリ両大統領をワシントンに迎え、首脳会談を予定している。3者の合同会談も行う。タリバーンの対策などが主要議題になるとみられる。スワート地区でのパキスタン軍のタリバーン掃討はこの首脳会議を意識した作戦とも考えられる。