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(回答先: OAS、キューバの復帰を討議へ 6月の総会で(共同通信) 投稿者 gataro 日時 2009 年 4 月 18 日 11:20:06)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-04-18/2009041806_01_0.html
2009年4月18日(土)「しんぶん赤旗」
転換迫られる米外交
キューバ封鎖解除求める
米州サミット 発言相次ぐ中南米諸国
カリブ海の島国トリニダード・トバゴで17日に始まった米州機構(OAS)第5回首脳会議では、中南米諸国の多くが、対キューバ経済封鎖の解除と同国のOASへの完全復帰を米国に求めるといいます。
ボリビアは、中南米の左派政権でつくる米州ボリバル代替構想(ALBA)の加盟国に呼びかけて、経済封鎖の解除を求める決議案を提出する予定です。域内最大国のブラジルも、会議を前に対キューバ政策の見直しを求める発言を繰り返しています。
決議を採択
米国は、キューバ革命政権の打倒を目的に、一九六二年から経済封鎖を実施。キューバ政府によると、同年以来の損害は累計で九百三十億ドル(今日のレートで約九兆二千億円)にのぼります。
昨年十二月に開かれた中南米全三十三カ国による首脳会議は、封鎖解除を求める決議を採択しました。国連総会はこれまで連続十七年、封鎖解除を求める決議を採択しています。
オバマ米政権はこうした世論に押され、首脳会議目前の十三日、制裁の一部緩和を発表しました。
中南米諸国からは、「正しい方向だ」(メキシコ紙ホルナダ)という声が上がる一方で、禁輸措置が継続されることから、「封鎖解除まで進むことが重要」(ブラジルのアモリン外相)など厳しい意見も出ています。
OASは六二年、米国の意向を受けて対キューバ制裁決議を採択。これにより、キューバは加盟を維持しているものの、現在まで事実上排除されたままです。中南米諸国はこの問題も会議で取り上げる見込みです。
国交回復も
先のアモリン外相は十三日、「キューバが米州システムから排除されているのは異常だ。正す必要がある」と強調。エクアドルのコレア大統領も同日、「排除は野蛮だ」と語りました。
この十年余り、対米自立と地域統合を強めてきた中南米諸国は、キューバとの関係強化を図ってきました。
昨年十一月には中南米諸国の七割が加盟するリオグループにキューバが加盟。今年に入ってからは、すでに九カ国の中南米の首脳がキューバを訪問しました。キューバと国交がない中米エルサルバドルも、六月に就任する左派の次期大統領が国交を回復させる予定です。
「全体が一つの方向に進んでいるときに一人別方向に行く人がいるなら、おそらくその人が間違っている。大切なのは、米国が米州地域の意見をよく聞くことだ」(アモリン外相)
オバマ政権がこの声にどうこたえるのかが問われます。(島田峰隆)
リオグループ 1980年代の中米諸国での武力紛争を米国の干渉を排して平和的に解決することを目指し、1986年にメキシコなど中米4カ国に南米4カ国の支援グループが加わって発足。加盟国間の政治協力、民主主義の推進、中南米に影響する問題や紛争の解決の模索などが目的です。現在の加盟国は23カ国。