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http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=635
フジモリ元ペルー大統領への有罪判決は、ペルーの免責に対する闘いにおいて決定的な出来事であり、何人も責任を問われることから免れ得ないということを示した、とアムネスティ・インターナショナルは述べた。 「ペルーにおいて、正義はなされた」と、アムネスティの裁判監視員ジャヴィエ・ズニガは述べた。「今日は歴史的な日だ。拷問や誘拐、強制失踪などの人権侵害でかつての国家元首が有罪判決を言い渡されるということは、そう多くあることではない。今回の判決が皮切りとなり、ラテンアメリカ、そして世界各地で行われている多くの裁判が後に続くことを望んでいる」 「アルベルト・フジモリ元大統領の政権以前に起きた事件も含め、ペルーで行われた人権侵害に責任のあるすべての関係者を裁判にかけることが、いま不可欠である」と、ジャヴィエ・ズニガは述べた。「強制失踪、拷問、強かんは、ペルーで起きたように広範に行われた場合、時効のない犯罪となる」 アムネスティの声明は、ペルーの最高裁特別刑事法廷が出した判決を受けて発表された。この判決は、バリオス・アルトス事件(1991年に15人の男女と子どもが超法規的に処刑された)、ラ・カントゥータ事件(1992年にペルー国軍内部にある準軍事組織であるコリーナ部隊によって9人の学生と1人の大学教員が誘拐され後に殺害された)、陸軍諜報局(SIE)地下誘拐事件(2人が誘拐され拘束された)に関する捜査を受けたものである。3人の裁判官が全員一致で出したこの決定は、アルベルト・フジモリ元大統領が、これらの罪を犯した者に対し軍事上の指揮権を実質的に有していたことに基づき、3つの事件すべてに対し、個人として刑事責任を負うと結論付けた。 背景情報: さらにアムネスティは、アルベルト・フジモリ元大統領の政権下において、拷問や殺人、強制失踪など国際法に違反する犯罪と重大な人権侵害が行われたこと、それらの犯罪が広範かつ組織的なものであり、人道に対する罪を構成することは議論の余地がないと考えている。 本日言い渡された判決に対し、被告人側または検察側は上告することができる。 特別アドバイザージャヴィエ・ズニガと法律アドバイザーヒューゴ・レルヴァで構成されたアムネスティ・インターナショナル派遣団は、アルベルト・フジモリ氏の裁判の判決言い渡しを監視するためにリマを訪問していた。 *さらなる情報あるいは派遣団への取材は以下で受付けています。 In London: アムネスティ発表国際ニュース |