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自民党の憲法改正草案は立憲主義の否定 時期参院選次第で改憲に現実味(東京新聞:こちら特報部)
http://www.asyura2.com/09/kenpo3/msg/387.html
投稿者 播磨 日時 2013 年 3 月 01 日 09:42:45: UcrUjejUJLEik
 

「憲法改正に向けて国民的議論を深めていきたい」−。安倍晋三首相は2月28日の施政方針演説でも改憲に言及した。7月の参院選までは「安倍カラー」を抑えるとの観測もあるが、同15日には自民党憲法改正推進本部が政権奪還後、初会合を開いた。昨年4月発表の同党の「日本国憲法改正草案」。日本弁護士連合会(日弁連)憲法委員会副委員長の伊藤真弁護士は、その内容を立憲主義の否定と批判する。(小坂井文彦)


「自民の改憲草案は、人権を保護するための立憲主義を否定している。先進国が共通する理念を放棄すれば、日本は世界から『違う国』とみられてしまう」

伊藤弁護士は自民党改憲草案の最大の問題点をこう断じた。

「立憲主義とは、憲法で国家権力を縛ること。多くの人が勘違いをしているようだが、憲法は国民の権利を制限するものではないし、法律の親分でもない。草案はその立憲主義とは逆向きで、国民の権利を後退させ、義務を拡大させている」

具体的に見てみた。まずは前文。草案には「国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り」と現行憲法にはない「国防義務」が盛り込まれている。伊藤弁護士は「個人のモラルに委ねるべき問題で、立憲主義にそぐわない」と解説する。

草案3条では国旗と国歌について「国旗は日章旗とし、国歌は君が代」と新たに定め、尊重する義務も課す。この条文を伊藤弁護士は現行憲法の19条「思想及び良心の自由を侵してはならない」に抵触するとみる。一方、現行の19条は、草案では「保障する」と表現を後退させた。

現行の12条「自由及び権利は、(中略)保持しなければならない」はどうか。草案は「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない」と変更する。国民の「権利」を「責務」に転換、人権よりも公益、つまり国の政策を優先する姿勢だ。

さらに草案19条には「個人に関する情報を不当に取得し、保有し、又は利用してはならない」という個人情報保護が加えられている。

一見、もっともにも見えるが、伊藤弁護士は「情報取得の制限は民主主義を阻害する。政治家や公務員の適格性を明確に判断できなくなる懸念がある」と、憲法に盛り込むことを批判する。

婚姻を規定する現行24条について、草案では「家族は、互いに助け合わなければならない」という一文が加えられている。これも当然のように見えなくもないが、伊藤弁護士は「立憲主義の本質は個人の尊重。家族に個人よりも重い価値がある、という考えは憲法にそぐわない。そもそも家族の形に、国家が介入すること自体が危うい」と語る。

表現の自由を保障した21条にも、草案は制限をかける。「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」という条文が追加されている。伊藤弁護士は「表現があいまい。結社自体を禁止する点で、表現の自由を大きく制約する」と指摘した。

改憲は、1955年の自民党の結党以来の党是だ。しかし、なぜいま、急ぐ必要があるのか。

自民党は公表した「改憲草案Q&A」の中で、こう答えている。「現行憲法は連合国軍の占領下において、同司令部が指示した草案を基に制定された。国民の自由な意思が反映されていない」

いわゆる「押しつけ憲法からの脱却」という説だ。だが、伊藤弁護士は焦点となる現行9条についても「草案に関わった当時の首相、幣原喜重郎は回顧録で『自らの信念で戦争放棄を盛り込んだ』と語っている。マッカーサーも回顧録で、9条は幣原に指示されたと話している」と反論する。

「日本人が審議し、討論、議決をした。その現行憲法が、多くの国民を解放したのは事実だ」

実際、現行1条の「天皇は、日本国の象徴であり」のくだりは、草案では「日本国の元首であり」に変えられている。「元首という表現で天皇の機能を拡大する。それは国民主権を弱める恐れがある」(伊藤弁護士)

注目の9条のある第2章の表題についても、「「戦争の放棄」から草案では「安全保障」に変えられ、現行の「戦争を放棄」は残すが、「国の交戦権は、これを認めない」は削除し、「自衛権の発動を妨げるものではない」へ変更。さらに「国防軍」の保持を加えた。

伊藤弁護士は「無限定の自衛権を認め、日本の旗印である平和主義が否定される」。草案25条では、政府による緊急時の在外国民の保護規定もあり、「海外派兵の根拠にされてしまう可能性もある」と危ぶむ。

ただ、「改憲ムード」は、ムードから現実に移りつつある。伊藤弁護士は「現行憲法で、これまで問題はなかった。立憲主義で人権が守られてきたことを忘れてはいけない」と強調した。

◆まず96条 着々と

安倍首相は1月30日の衆院代表質問でも「まず多くの党派が主張する憲法96条の改正に取り組む」と表明。憲法改正への意欲を見せた。

96条の改正内容は、改憲発議の条件を各院の総議員の3分の2から過半数に下げることだ。

同首相は第1次安倍内閣でも、改憲手続きにかかわる国民投票法を2007年5月に成立(10年5月に施行)させた。しかし、民主党への政権交代で、改憲の議論は一気に下火となった。

だが、昨年暮れの総選挙で、自民党は公約に改憲を盛り込み大勝。同じく改憲を志向する維新の会も議席を伸ばした。

憲法改正発議に必要な衆院議員数は320人。現在、自民は294人で、維新の会の54人を加えれば、そのハードルは超えている。

一方、参院の必要数は162人。自民は統一会派を組む無所属議員を含めて83人で、維新は3人。しかし、次期参院選の結果次第では、民主党内の改憲派などの数を考慮すれば、改憲は現実味を帯びてくる。

超党派の議員連盟の動きも加速し始めた。2007年12月に結成し、安倍首相が09年11月から会長を務めている創生「日本」の参加議員数は衆参合わせて約100人。首相のほか、9人が閣僚に名を連ねている。

自民の改憲推進本部が会合を開いた2月15日、創生「日本」も役員会を開催した。推進本部は「参院選までは論議を急がない」と改憲を参院選の焦点にしない考えのようだが、創生「日本」は今月5日の総会で、従来の理念「戦後レジームからの脱却」から一方踏み出し、明確に「改憲」を柱に据えるという。参加議員からは「改憲の環境整備を担うべきだ」という声も出ている。


[デスクメモ]
自民党の改憲草案には「徴兵制」は記されていない。だが、米国流を踏襲するのであれば、あえて要らないのだろう。環太平洋連携協定(TPP)への事実上の参加表明で、再び小泉改革的な格差拡大が復活する。食べられなければ軍隊へ、は万国共通の現象だ。次期参院選は戦後日本の結節点になる。(牧)


2013年3月1日 東京新聞 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2013030102000140.html
 

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コメント
 
01. 2013年3月21日 02:15:58 : d73W65N6jc
第1回(3月18日):照屋寛徳 議員

「主権回復の日」か「屈辱の日」か

 暦の上では、昨日が「彼岸の入り」、20日に「春分の日」を迎える。沖縄の「一番桜」は北上し、間もなく日本列島中に桜満開し、春がやってくる。季節は確実に移ろう。

 一方、政界はアベノミクスやら改憲策動やら、国民無視の「アベ暴風」が吹き荒れている。

 「アベ暴風」の現象の一つが、「主権回復の日」政府式典だ。サンフランシスコ講和条約が発効した1952年4月28日をもって、占領は終わり、主権国家になった、として祝うらしい。ところが、その日を機に奄美、沖縄、小笠原はわが国の施政権が及ばぬアメリカの軍事支配下に置かれた。沖縄では「屈辱の日」として記憶され、日本国憲法の下への「復帰」運動が展開された。1972年「復帰」実現後の今日でも、沖縄は反憲法下に置かれている。

 それにもかかわらず式典をやり祝う政治感覚に呆れ、怒る、許せん。アベさん、日本は未だに対米従属の「半主権国家」ですぞ。こりゃー、アベコベだ。

(2013年3月18日 衆議院議員 照屋 寛徳)
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第2回(3月19日):福島みずほ 議員

私は、日本国憲法が大好きである。

 私は、日本国憲法が大好きである。

 日本国憲法は、女の子も男の子も女性も男性もそしてマイノリティーの人たちも元気でいいのだと励ましてきたと思う。私もずっーと励まし続けてもらってきた。

 日本国憲法を押しつけ憲法だという人たちがいる。冗談ではない。私は、大日本帝国憲法下で生きたいか、それとも日本国憲法下で生きたいかと問われれば、答えは、もちろん日本国憲法下である。

 大日本帝国憲法下では、女性は、選挙権も被選挙権もなかった。国立大学はほんの一部しか女性の入学を認めていなかった。結婚は、家と家との結婚で、妻は、婚姻に因って夫の家にはいることとなっていた。子どもの親権は、夫が持ち、妻は、無能力者と規定されていた。財産の管理権も裁判を起こすこともできない。女性に厳しい姦通罪。

 そもそも男女ともに結婚には親の同意が必要で、相続は、原則として、長男相続。何という世界だろう。日本国憲法の下で、本当に良かった。

(2013年3月19日 社民党 党首 福島 みずほ)

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02. 2013年3月22日 10:54:10 : cAvEP1t58A
第3回(3月20日):又市征治 議員

安倍内閣に立憲主義の認識がない

幹事長 又市征治

 昨年末の総選挙の結果、憲法改正を唱える自民党、維新の会、みんなの党が衆議院で76%の議席を占めたことから、国会ではにわかに改憲(又は壊憲)の動きが強まってきた。

 まず、安倍首相自らが「憲法第96条改正に取り組みます」と前のめりである。これは、同条の「この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、 国会が、これを発議し、国民に提案…」との規定の「3分の2」を「2分の1」に変えるとの表明だが、96条も憲法の一部だから、改正の発議権が 内閣でなく国会にあることを理解しているのか疑わしい。

 また、国民自身が、憲法制定時に「主権在民・基本的人権の尊重・恒久平和」という三原則は安易に変えないという意思表示として、改正発議には「各議院の総議員の3分の2以上の賛成」という厳しい要件を課した事実を無視している。自民党の「憲法改正草案」が少なくとも基本的人権の尊重と恒久平和を危うくしていることにそれが読み取れる。

(2013年3月20日 参議院議員 又市 征治)

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第4回(3月21日):吉田ただとも 議員

子や孫を戦場に送るな

政策審議会 会長 吉田忠智

 安倍総理は国会答弁で、憲法96条の改定をまず行いたいとの意向を繰り返し述べています。憲法96条改定とは、憲法改定案の発議要件である衆議院及び参議院のそれぞれの3分の2以上を過半数に変えようとするものです。また、集団的自衛権の行使についても、国家安全保障基本法(仮称)を制定し、解釈によって認められるようにしようとしています。いきなり憲法9条を変えることには、国民の抵抗感が強いので、96条改定及び解釈改憲という地ならしを行った後に本丸の9条改定を行い、自衛隊を国防軍に改組し、米軍とともに海外でも軍事行動が行えるようにするものです。

 韓国は米国からの求めに応じ、ベトナム戦争に述べ32万5千人が派兵し、死者約5千人、負傷者約1万人、枯れ葉剤被害者約2万人という多大の犠牲を払いました。小泉政権時に憲法違反のアフガニスタンへの自衛隊派遣が強行されましたが、集団的自衛権が行使されていたら、犠牲者が出ていたことは明らかです。

 子や孫を戦場に送らないために、憲法9条は何としても守り抜かなければなりません。

(2013年3月21日 参議院議員 吉田 忠智)

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/img/04tadatomo.jpg
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03. 2013年3月23日 16:14:00 : hrdUVO9a4o
第5回(3月22日):吉川はじめ 議員

97条と安倍ドクトリン

 今年1月、安倍総理は東南アジア歴訪で「安倍ドクトリン」なるものを発表し、その第一に掲げたのが「自由,民主主義,基本的人権等の普遍的価値の定着及び拡大」でした。これは中国などを念頭に置いたものと言われています。

 ところで、安倍総理は憲法97条をどのように考えているのでしょうか。97条には「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」とあり、安倍総理が「普遍的価値の定着及び拡大」にご執心なら、“わが意を得たり”と小躍りして喜びそうな条文です。

 ところが、ところが、自民党の憲法改正草案では、この97条が全面削除になっています。

 外国に向かっては自由や民主主義、基本的人権を説き、国民にはその制限を求める、矛盾していませんか、安倍総理。

(2013年3月22日 衆議院議員 吉川はじめ)

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/img/05yoshikawa.jpg
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04. 2013年3月24日 12:08:07 : C0YNM8j4Ck
第6回(3月23日):山内徳信 議員

地獄の中から咲いた平和憲法を失うな!!

 私が小学校4年生の時に帝国日本は、歴史の審判を受け「敗戦」を迎えた。不正義は必ず滅ぶものである。

  帝国憲法下の軍国主義教育、皇民化教育を徹底的に叩き込まれた時代であった。

 沖縄戦の地獄の中を生き残り、1951年に私は読谷高校の1年生となった。手にした社会科の教科書が「民主主義」というタイトルだった。その中で「新憲法」「平和憲法」の制定を知った。「民主主義(デモクラシー)」とか「平和憲法」という言葉は新鮮で時代の大転換を感じた。その喜び、その感激は今も忘れられない。

  憲法の3本柱である「平和主義」、「基本的人権の尊重」、「国民主権」は幾千万と言われる戦争犠牲者と膨大な被害の反省と教訓の中から生れた日本国民の将来への英断であり決意であった。

 日本政府(政治)が平和憲法を守ることは国際社会との公約なのである。ところが平和憲法を目の敵にする勢力の動きもあり、護憲平和勢力は国民広範な結束と国民の命を守る壮大な闘いの構築が今問われている。

(2013年3月23日 参議院議員 山内徳信)

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/img/06yamauchi.jpg
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05. 2013年3月25日 21:12:03 : TbHeRS0BDo
第7回(3月25日):照屋寛徳 議員

安倍総理からの案内状

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/img/07teruya.JPG

 3月21日の夕刻、安倍総理からの案内状が届いた。正確に言うと、案内状は議員会館の郵便箱に投げ込まれていた。

 案内状には「平和条約の発効による我が国の完全な主権回復及び国際社会復帰60年の節目を記念し、主権回復・国際社会復帰を記念する式典を左記により挙行いたしますので、御参列賜りますよう御案内申し上げます」となっていた。

 式典委員長は「内閣総理大臣 安倍晋三」だ。式典は4月28日、場所は憲政記念館。

 私は、出欠返信用ハガキの「欠席」を〇で囲み、次のように添え書きした。

 「サンフランシスコ講和条約により、沖縄はアメリカの施政権下に売り渡され、苦難を強いられ、人間としての尊厳を奪われた。『我が国の完全な主権回復』は嘘だ。沖縄にとって『屈辱の日』だ」と。ハガキの余白には「式典に抗議し、中止を要求する」と書き込んだ。

 「サンフランシスコ講和条約の発効により我が国の完全な主権回復」が実現したと、大嘘を平気でのたまう安倍総理が、自主憲法を制定して、わが国の真の独立を達成しよう、と声高に叫ぶ。歴史の真実を意識的に見ない、考えない大嘘つきを総理に選んでしまったこの国の政治は、一体どこへ向かうのか。

(2013年3月25日 衆議院議員 照屋寛徳)

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/07teruya.htm

憲法第96条「改正」問題についての見解

憲法第96条「改正」問題についての見解
(PDFファイルが別ウィンドウで開きます)
http://www5.sdp.or.jp/policy/policy/constitution/images/130321.PDF

社会民主党憲法改悪阻止闘争本部

1、昨年末の総選挙の結果によって政権が交代し、タカ派色の強い安倍晋三氏が再び総理大臣の座についた。安倍首相は2月末の施政方針演説で「憲法審査会の議論を促進し、憲法改正に向けた国民的な議論を深めよう」とよびかけるなど、改憲の意図を露わにしている。衆院の代表質問では「まずは多くの党派が主張している96条改正に取り組む」と、第96条を突破口として憲法「改正」に取り組む方針を明確にした。菅義偉官房長官も記者会見で「政府としては96条の改正に全力をあげて取り組みたい」と延べるなど、第96条の「改正」が政府の方針として政治日程にのぼりつつある。

2、安倍首相が会長を務める超党派の議員連盟「創生『日本』」は96条改正を視野に入れて活動を活発化させ、休眠状態にあった超党派の「憲法96条改正を目指す議員連盟」(代表:古屋圭司国家公安委員長)も活動を再開した。野党側も、民主党・日本維新の会・みんなの党の有志議員による「96条研究会」が発足するなど、第96条改正への動きが活発化している。慎重姿勢とされる公明党も、漆原良夫国対委員長がテレビ番組で「96条だけであれば改正してもいい」と発言するなど態度は不透明だ。国会内の護憲勢力が弱体化する中で、憲法「改正」の可能性がかつてなく高まっている。

3、政府が目指す「第96条改憲」は、現行憲法で「各議院の総議員の3分の2以上の賛成」とされている憲法改正の発議要件を「各議院の総議員の過半数」に変更するものだ。国民投票は残るものの、改憲の発議を3分の2の特別多数から2分の1の単純多数に切り下げ、国会の改正発議を容易にするものだ。55年体制以降の国会で与党が衆参両院で3分の2の議席を得たことはないが、2分の1を超えていることはむしろ普通であり、衆参の「ねじれ」状態にない政権与党であれば容易に「改正」の発議が出来ることになる。

4、改憲勢力がいま「第96条改憲」に的を絞っているのは、自民党圧勝の勢いに乗って具体的に憲法問題を動かすためと考えられる。憲法第9条など国民の支持が厚い条項を争点とせずに、表面的な手続きの問題と見せかけて改憲を実現してしまうのが狙いであろう。第96条を変えるだけでは、平和主義の理念や国民の権利等に係わる原則は変わらないが、これによって国会の多数派が容易に改憲の発議を出来るようになれば、自民党が狙う憲法の基本原則の破壊に向けた「外堀」が埋まることとなる。

5、「第96条改憲」の第一の問題点は、表面的な手続きの改正を装いながら、国会の多数派に改憲の発議に関するフリーハンドを与えてしまうことである。自民党はすでに「日本国憲法改正草案」(12年4月27日決定)を公表しているが、日本国憲法の平和主義、国民主権主義、基本的人権尊重主義の三原則を大幅に変更する内容であり、第96条「改正」の後にこうした全面改憲が控えていることは明らかだ。第96条改憲は「蟻の一穴」であり、憲法理念の大崩壊に直結しているのである。

6、「第96条改憲」の第二の問題点は、立憲主義に対する根本認識が欠如していることだ。立憲主義における憲法とは、為政者・国家権力の暴走や恣意的な統治から国民を保護するために課す国家に対する規範=縛りであり、多数者の横暴から少数派の人権を保障するためのものである。憲法制定権力はあくまで国民にあり、議会の立法権と同一視することはできない。「第96条改憲」は、この違いをあいまいにし同一視しているという重大な問題がある。国家機関である立法府に憲法制定能力を与えることは、泥棒に自らを縛る縄をなわせるのと同じである。

7、「第96条改憲」の第三の問題点は、憲法と法体系全体が不安定なものとなることだ。憲法は国家の存在を基礎づける基本法であり、すべての法の中の最高規範であるから、高度に安定していることが求められる。両院の過半数で発議できるということは、それを支持した過半数の国民の賛成で改正される可能性があり、ときどきの多数勢力によって憲法がたびたび書き換えられるおそれが生じる。そのようなことになれば我が国の法体系全体が不安定で信頼性を欠くものとなりかねない。

8、「第96条改憲」の第四の問題点は、政府が改憲を目指すことが憲法第99条が定める憲法尊重擁護義務に反するためである。立憲主義における憲法は、国家権力に対する縛りであり、国家権力に係わる者(天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員)に憲法を尊重し擁護する義務を課している。縛りをかけられている側から縛りの緩和を持ち出すことはそもそも許されない。内閣が政府の方針として「憲法改正」を掲げることは尋常とはいえず、首相がその旗を振ることは明確な憲法第99条違反である。

9、自民党の「日本国憲法改正草案Q&A」は、両院で3分の2以上という発議要件を「世界的に見ても、改正しにくい憲法」であり、「国民に提案される前の国会での手続を余りに厳格にするのは、国民が憲法について意を表明する機会が狭められることになることになり、かえって主権者である国民の意思を反映しないことになってしまう」(34頁)と説明している。しかし、地域の課題について住民が意思を表明するために求めた住民投票条例等に常に反対し、有権者の直接民主主義的な要望に常に敵対し続けてきたのが自民党である。突如、憲法については国民の意思を反映させるべきといっても、額面通りに受け取ることは到底できない。まさにご都合主義的主張と言わざるをえない。

10、最高法規である憲法の改正に際して、通常の立法より厳格な手続が要求されることは当然である。日本よりも厳格な改正手続でありながら、スイス憲法やアメリカ合衆国憲法などはたびたび改正が行なわれている。憲法改正が結果として行なわれたかどうかは、改正手続の厳格さによるのではなく、改正の要求の内容と経済・社会的背景によるところが大きい。つまり国民が憲法改正をどれだけ切実に求めているかが重要なのである。これまでに日本で主張されてきた改憲論のほとんどは、第9条の縛りを緩め戦争をできるようにするという指向のものであり、今日でも国民の多くはこのような改憲を求めていない。手続要件の問題以前に、国民が「改憲」の必要を認めなかったのである。

11、立憲主義の本質を踏まえれば、憲法改正のハードルを下げることには慎重でなければならない。国会の多数派が改憲を発議し、多数派の意に沿うように憲法を改正することで、少数派の人権が侵されるおそれがあるのである。現憲法が発議要件を3分の2の特別多数としているのは、国会の過半数を獲得した政権与党だけの提案によるのではなく、野党も賛同できるような合理的な内容に落ち着くまで十分な審議討論を重ねた上で、国民に提案することを予定したためだ。最高法規としての憲法は、時の政権や政治状況によって揺れ動くものであってはならない。これこそが憲法改正の要件が厳格な理由であり、憲法第96条の意味なのである。

12、憲法の硬性度を下げる第96条の「改正」は、単なる手続の問題ではなく憲法全体の性質や意味を変え、立憲主義の本質を破壊するものにほかならない。その意味では、憲法の基本原理の変更に劣らない重大な意味を持つものとして注視していく必要がある。
 社民党は「第96条改憲」の動きを近代立憲主義への挑戦ととらえ、その本質を暴きながら、憲法の基本理念を支持する多くの人々とともに、全力で闘う決意である。

以上

【参考】日本よりも厳格な改正手続でありながら、スイス憲法やアメリカ合衆国憲法などはたびたび改正が行なわれている。憲法改正が結果として行なわれたかどうかは、改正手続の厳格さによるのではなく、改正の要求の内容と経済・社会的背景によるところが大きい。

http://www5.sdp.or.jp/policy/policy/constitution/images/130321.gif
http://www5.sdp.or.jp/policy/policy/constitution/130321_constitution.htm


06. 2013年3月26日 07:29:10 : JfFbs5hoTk

国民主権っていう考え方からみた憲法論議だな。
ま、全体的にみて、キリスト教を背景に持つ欧米式の考え方だ。

日本は宗教が違うんだから、用語の用い方も少し考えたらどうかとももふ

国民主権などというのもキリスト教を背景もってる考え方、やめたが良い。



07. 2013年3月27日 20:17:38 : 3RIYSHOkO6
第8回(3月26日):福島みずほ 議員

私の父は、特攻隊の生き残りである。

 私の父は、特攻隊の生き残りである。

 私が子どもの頃、終戦記念日に正午のサイレンがテレビで流れてきた。ふと父を見ると、父は肩をふるわせて、涙を流していた。声を殺して。子ども心に、「怖い」と思って、その時、父に近寄れなかった。

 父は、2008年12月に亡くなった。2009年3月に、私の元に、アメリカのアイオワ州に住むロバート・D・バックナーさんから、父が出征する際に、高校の同級生80人以上が大きな日章旗に寄せ書きをしているものが届けられた。ロバートさんは、硫黄島の生存者で、熊本に進駐軍として来ていたときに、入手したものである。この日章旗に送られて出征した父の気持ちはどういうものだったか。戦争が終わり、父は、命拾いをした。戦後、父が結婚し、私たちが生まれた。父が死ななくて、本当によかった。このことが私の戦争反対のおそらく原点である。

(2013年3月26日 社民党党首 福島みずほ)

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/img/08mizuho.jpg
http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/08mizuho.htm

第9回(3月27日):又市征治 議員

経済の軍事化、防衛産業の拡大に反対しよう

 2011年12月、民主党政権はF35戦闘機開発に日本企業が参加することを認めた。武器輸出三原則の緩和である。防衛省は昨年、安倍政権のもとで初めて防衛装備品の整備を緊急経済対策として要求した。

 そして今月、「F35国内製造部品の武器輸出三原則の例外化に関する官房長官談話」が発表され、「国内企業が製造若しくは保管を行うF35の部品等または国内企業が提供するF35に係る役務の提供」がアメリカの認める国に行われることになった。朝日新聞の「天声人語」は、武器輸出三原則の「民主と自民の骨抜きリレーに、防衛産業は喜びを隠さない」と述べている。

 さらに報道によれば、2011年の武器輸出三原則緩和を受けて日本と英国は、自衛隊員の身体を守れる化学防護服を共同で開発することを決定した。そして13年度予算で11年ぶりに防衛費が増大した。こういう一連の動きに反対しなければ護憲は、単なる空文句になってしまう。

(2013年3月27日 社民党幹事長 又市征治)

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/img/09mataichi.jpg
http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/09mataichi.htm


08. 2013年3月28日 06:08:10 : JfFbs5hoTk

尖閣に中国軍が来たらどーするのだ、ん?

丸腰で戦えるのか、

又市って中国の工作員ちゃうか


09. 2013年3月28日 22:59:41 : bmy0Jh9smY
第10回(3月28日):吉田忠智 議員

憲法教育の充実を

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/img/10tadatomo.jpg
写真左は伊藤真弁護士、右は宇都宮健児弁護士

 私は大分県議会議員の時に、県議会本会議一般質問において憲法教育について質問しました。私自身学校に通っている時に憲法をあまり教えてもらった記憶がなかったので、小・中・高校における憲法教育がどうなっているか調べたのがきっかけでした。

 調べて見ると、小学校で憲法が教科書に出てくるのが6年生の時、中学校では3年生の時、高校では社会が選択科目になっているので、政治経済を選択しなければ全く憲法を学ばないまま卒業するということになります。学校教育における憲法教育が極めて不充分であることが分かりました。私も社会に出て労働運動を通じて、憲法の意義や重要性を学びました。文部科学省は意図的に憲法を学校で充分に学ばせないようにしているのではないかと勘ぐりたくなります。

 世界に誇る日本国憲法を活かし守っていくためには、小さい頃から年齢段階に応じて、きめ細かく憲法を教えることが必要ではないでしょうか。

(2013年3月28日 社民党政策審議会長 参議院議員 吉田忠智)


http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/10tadatomo.htm


10. 2013年3月29日 20:30:04 : RH5gkUwDFw
第11回(3月29日):吉川元 議員

八重とリンカーンと憲法前文

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/img/11yoshikawa.jpg

 大河ドラマ「八重の桜」をご覧になっている方もたくさんいらっしゃることでしょう。その第1話の冒頭、アメリカ南北戦争の情景とともにエイブラハム・リンカーンのゲティスバーグでの演説シーンが登場します。その中には、かの有名な、“government of the people, by the people, for the people”(人民の人民による人民のための政治)もありました。

 「民主主義とは何かを一言で表現せよ」――学生時代に授業で出された課題、先生から、リンカーンのこの言葉が、民主主義の本質を表す最も明瞭で最も簡素な定義だと知らされました。そして、憲法前文の「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。」も、リンカーンのこの言葉に由来すると聞き、教室から感嘆の声がもれたことを思い出します。

 前回のコラムでもふれた97条の精神は、前文にもあらわれています。

(2013年3月29日 衆議院議員 吉川はじめ)

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/11yoshikawa.htm


11. 2013年3月29日 23:11:13 : JfFbs5hoTk
吉田忠智とか吉川元とか吉川はじめ とか、こーゆー西洋カブレが議員になっとる
から、日本が駄目になるのだ。
 現行憲法が駄目なのは、9条問題なのではなくて、上記に引用されてる
憲法前文「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。」、これが、そもそも駄目なのだ。こーゆー考え方は西洋の歴史から
くるもんだ。キリスト教における神主権から人間主権へという西洋独特の
観念の歴史だ。日本の国柄国体とは合わない。「主権」などという恐ろしい概念
は、そもそも日本人的な感覚ではない。たとえて言うと、女房とわしのどっちに
主権があるか?なんていうことゆーたら、家庭不和のもと。曖昧にしておくのが
いいのだ。主権なんてものを振り回してはいかん。
 現行憲法は、元根本から駄目。精神が駄目。

12. 2013年3月31日 13:11:09 : 6CchhweYrc
12回(3月30日):山内徳信 議員

米軍基地を崩壊させる平和憲法


http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/img/12yamauchi.jpg
 あなたは憲法の条文は知っていても、その力(闘いの武器)の凄さは体験したことはないであろう。

 私は2回目に「憲法のもつ凄さ」について書いてみたい。要するに憲法の実践論である。

 村民の人権と人間の尊厳を守るため憲法の実践者になることを決意した。

 私は読谷村の真ん中に米軍のパラシュート降下訓練場としての読谷飛行場(255ha)があった。事故、事件が多く、村民の生活は脅かされ続けていた。その撤去、返還を勝ち取るために憲法の3本柱(平和主義、主権在民、基本的人権の尊重)で交渉に向けた理論武装をし、日米両政府と対等、平等、主体的な自治体外交を展開。ついに日米安保、日米地位協定に風穴を開け、読谷飛行場の返還への道筋をつけることに成功した。これは正に平和憲法のおかげである。

(2013年3月30日 参議院議員 山内徳信)

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13. 2013年4月01日 07:08:09 : JfFbs5hoTk

人権屋議員は、現行占領憲法の護持を叫び、

アメお姐のスカートの中かから出たくないのだな。

アメの工作員とちゃうか?

  国家主権のない状況で作られた憲法は、たとぃ日本人の発意であろうとも
  即、廃止が正しい。



14. 2013年4月01日 16:38:36 : VvpquRirwE
第13回(4月1日):照屋寛徳 議員

「国民主権」か「国会議員主権」か


http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/img/13teruya.jpg
 国家には主権があることを前提とした上で、国家の意思の最終的かつ最高の決定権が国民に帰属することを示す憲法上の原理もしくは政治理念を国民主権と呼ぶ(『三省堂憲法辞典』)。一般的には主権在民とも称される。

 大日本帝国憲法(明治憲法)では、天皇主権であった。日本国憲法は、「主権が国民に存することを宣言し」(憲法前文)、第1条で天皇の地位が「主権の存する日本国民の総意に基く」と規定しており、国民主権主義である事は明白だ。

 ところが、自民党などの国会議員には、国民主権を国会議員主権と勘違いする者が多い。恥じ入るばかりだ。去る3月、いわゆる「一票の格差」訴訟で、高裁・支部が「違憲・無効」(2件)、「違憲」(12件)、「違憲状態」(2件)の厳しい判決を宣告した。

 一票の価値の平等を実現する選挙制度改革の怠慢を続ける立法府(国会)の責任が問われたのだ。この一連の判決に、自民党中谷元議員が憲法審査会で、「国会が決めた選挙のあり方について、違憲とか無効とか、司法が判定する権利が、三権分立上許されるのか疑問だ。立法府への侵害だ」と息巻いたらしい(3月27日付朝日新聞「天声人語」)。
 この論理こそ、まさに国会議員主権の考え方。そして、国会議員主権の考え方を基本に、憲法96条改正の主張がある。恐ろしやー、恐ろしやー、憲法96条改正。
(2013年4月1日 衆議院議員 照屋寛徳)

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15. 2013年4月01日 23:53:44 : JfFbs5hoTk

国民主権とか天皇主権とか議員主権とか、そーゆー言葉を使うから揉めるのだ。

主権概念そのものが 闘争的なのだ。使うべきではない。

「権」という恐ろしい字が好きな左翼は 本当は恐い存在なのだ。


16. 2013年4月02日 12:36:37 : Hf0P3hiM1U
第13回(4月2日):福島みずほ 議員

「憲法は、国民が国を縛るものである。」

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/img/14mizuho.jpg

 憲法は、国民が国を縛るものである。政府は、表現の自由を侵害するな、法の下の平等を実現しろと。しかし、自民党の憲法改正草案は、国が国民を縛るものである。たくさんの義務や責任を課している。国民は、「公益及び公の秩序」に従う義務がある。しかし、公益とは何か。公の秩序とは何か。あまりに広すぎる概念である。

  そして、基本的人権は、「公益及び公の秩序」で制限できる。これでは、法律を作っていくらでも基本的人権を制限できる。戦前の大日本国憲法も権利規定を持っていたが、法律によっていくらでも制限できるとされていたため、治安維持法、国家総動員法など多くの法律ができて、最後は、権利はほとんど保障されなくなった。

  国民を縛るものから、国が国民を縛るものへ。表現の自由も、結社の自由も、信教の自由も、思想及び良心の自由も侵害される。自民党の改憲を許してはならない。

(2013年4月2日 社民党 党首 福島みずほ)

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17. 2013年4月03日 23:44:22 : RcDgHegpDs
第15回(4月3日):又市征治 議員

 「戦後レジームからの脱却」とは?

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 自民党は、憲法第96条が改「正」を突破口に憲法の全面改定を狙っている。それは憲法3原則の否定ないし後退である。

 自民党「憲法改正草案」の特徴は、第一に、現憲法の9条2項の「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」の規定を削除し、自衛隊を「国防軍」に変え、そして「自衛権」を明記して集団的自衛権を容認する。したがって米国の戦争に日本も巻き込まれることにならざるを得ない。

 第二に、「基本的人権の本質」を規定する憲法97条を削除し、国民の権利は「公共の福祉に反しない限り」(他人の権利を侵害しない限り)尊重される諸規定を「公益及び公の秩序に…」に変えている。つまり人権が広範に制限されることになる。
 このように、自民党は、憲法とは、主権者たる国民が最高法規である憲法によって国家権力を統治(また制限)して、人権の保障を図るものという立憲主義を否定しているのである。「戦後レジームからの脱却」とはこのことを指している。
(2013年4月3日 社民党幹事長 又市征治)

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第16回(4月4日):吉田ただとも 議員

民意を正しく反映する選挙制度に

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 昨年12月の衆議院選挙の結果、日本国憲法を巡る環境は劇的に変化しました。

 選挙直後に実施された共同通信の世論調査によれば、当選した議員のうち回答した議員454人の中で、憲法9条「改正」賛成が75.6%(全面改正45.6%、部分改正30%)、9条以外「改正」賛成が16.1%であり、何らかの憲法「改正」が必要であると答えた議員は実に91.7%でした。同時期に行われた他の新聞各紙の世論調査でもほぼ同様の結果が出ています。

 国民に対する世論調査では、憲法「改正」に賛成は50%程度であり、憲法9条に限定すると6割を超える国民が反対しています。衆議院選挙で当選した議員と国民の意識に大きな乖離があると言わざるを得ません。日本の最高法規である憲法において、このような民意の乖離があることを深刻に捉える必要があります。現行の小選挙区比例代表並立制については、民意を正しく反映できるよう抜本的な見直しが必要です。

(2013年4月4日 社民党政策審議会長 参議院議員 吉田忠智)

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18. 2013年4月05日 16:02:01 : YOsEZHcZyo
第17回(4月5日):吉川はじめ 議員

定数削減と国民主権


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 「30だ、50だ、80だ、えーい半減だ」、バナナのたたき売りのごとく、国会議員の定数削減を叫ぶ声が聞こえています。消費増税をお願いするのだから、議員も身を削るべき、一見至極まっとうな主張のように聞こえますが、国会議員の職責とはなんでしょうか。

 憲法前文冒頭には「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動」、四十三条には、「両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する。」とあります。国会議員は国民の代表者です。定数削減とは、主権者たる国民の代表者の数を減らすことにほかなりません。それは立法府の力を削ぎ、多様な意見が国政に届かなくなることにつながります。
 アメリカ独立戦争の際のスローガンは「代表なくして課税なし」です。増税する代わりに国会議員を減らすのは、このスローガンと真逆ではないでしょうか。
(2013年4月5日 社民党政審会長代理 衆議院議員 吉川元)

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19. 2013年4月06日 21:03:19 : iTZJdf5vXE
第18回(4月6日):山内徳信 議員

4.28「主権回復の日」式典は権力者の驕りだ


http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/img/18yamauchi.jpg
 私は1952年4月28日、「あの日」のことをよく覚えている。一口で言えば大きな衝撃だった。大きな落胆と悲しさ、悔しさを感じた。

 沖縄は切り捨てられたと言う怒りを覚えている。平和憲法下から放置された人々の人権や人間の尊厳がいかに悲惨であったか、安倍晋三には想像力は働かないのだろう。

 権力者安倍総理は今、政府主催の4.28「主権回復の日」式典を強引にやるという。

 式典に沖縄側だけでなく、本土の多くの心ある人々からも疑問視されている。

 「主権回復の日」と言うならば、北方四島(歯舞、色丹、国後、択捉)は未だ返還は実現していないのだ。果すべき責任を果さずして、式典を計画することは内閣全体の失策であり、責任問題である。

 4.28に結ばれた日米安保条約(日米地位協定)からの健全な独立国家を目指すべきである。驕る平家は久しからず。安倍総理よ、驕ることなかれ。


*写真は沖縄戦上陸地点読谷村にある「さとうきび畑」の歌碑。68年前の4月1日米軍は読谷から上陸し、今頃、沖縄は地獄の日々を迎えていました。
(2013年4月6日 社民党 参議院議員 山内徳信)

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20. humannature 2013年4月06日 23:52:52 : pc9NoIVwYle7w : MFez7lf5Jl
【立憲主義、天賦人権論を否定することは国連社会と敵対するということである。】
立憲主義、自然法、人権思想を否定するとは、アメリカを中心とする「国連世界と価値観を共有しない」ということだけでなく、「アメリカや国連世界と敵対する」ということである。

かつて日本はアメリカやイギリスなどの国連軍と戦争をし「日本が国連思想を承認し民主国家を作る」というポツダム宣言を受け入れ帝国主義の時代に終止符が打たれた。

しかし、否、だからこそ未だに国連には「敵国条項」が存在する。
「敵国」とは「かつての国連の敵、即ち日本」である。
「もし、かつて国連思想に武力で戦いを挑んできた敵国たる日本が再び人権思想等の国連思想とての敵対を明確にし再軍備した場合、国連設立時に国連加盟国であった国はいづれでも国連決議なしに日本に対し単独で軍事攻撃を行ってもその罪を問われない。」というひどい内容のものである。

日本がその憲法上、立憲主義、人権思想を否定し再軍備することは自殺行為に等しい。

もし、私が日本に敵対する国の人間であったなら、そして日本が立憲主義、人権思想の否定、再軍備の憲法を作ったなら「それ見ろ、日本の権威主義、軍国主義は未だ健在だ。明らかに国連社会に敵対し戦いを挑もうとしている。」と声高に叫び日本の国際的信用、国益を剥奪するであろう。

日本が立憲主義と人権主義を否定することは国連と敵対することであり、当然、国連機関たるWTOとIMFから離脱することである。その場合、日本国民はどのように生活を継続させることができるのであろうか?

無限の日銀引き受け国債で軍を膨張させ、南方へ進軍し資源を略奪するか?
これはいつか来た道である。


21. 2013年4月08日 10:42:42 : FDAxjVOfCw
第19回(4月8日):照屋寛徳 議員

「暴走老人」の「壊憲」の正体

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/img/19teruya.jpg

 「暴走老人」こと石原慎太郎が、東京都知事、「太陽の党」の共同代表であった頃、しきりに「改憲」ではなく、「壊憲」を、と主張していた。

 「暴走老人」は、当時「憲法改正手続は、時間を要する。従って、現行憲法はぶっ壊す、という意味での『壊憲』だ」との暴論を吐いていたのである。

 私は、2012年3月15日の衆議院憲法審査会で、このような「暴走老人」の「壊憲論」を護憲の立場で批判した。

 その際、次のような趣旨で意見表明したことを覚えている。

 「理論的には、クーデターや革命により現行憲法の理念を全否定する政権が誕生した場合、憲法改正ではなく破棄もあり得ると思いますが、私や国民はそれを望まないし、そのような事態があってはならないと考えます」と。

 その後、「暴走老人」は、「太陽の党」から「日本維新の会」の共同代表へと変身した。その「日本維新の会」は、去る3月30日、党綱領を発表し、憲法について、次のように規定する。

 「日本を孤立と軽蔑の対象に貶め、絶対平和という非現実的な共同幻想を押し付けた元凶である占領憲法を大幅に改正し、国家、民族を真の自立に導き、国家を蘇生させる」と。

 さらに、「暴走老人」は、「夏の参議院選では憲法改正を争点にしなければいけない」「日本は強力な軍事国家になるべきだ」「核武装を議論することもこれからの選択肢だ」(4月5日付朝日新聞インタビュー)。「暴走老人」の正体が見えた。

 ハアー、と長嘆息。今日のコラムは、「暴走老人」の愚知と妄言への反論で長文になった。「護憲」の立場で「壊憲」を許さないために、お許しを!

(2013年4月8日 社民党 衆議院議員 照屋寛徳)

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/19teruya.htm


22. 2013年4月09日 02:11:21 : qmRyv0pfis
第20回(4月9日):又市征治 議員

憲法の平和主義は国連憲章を一歩進めたもの

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 憲法前文は、国際社会の「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去」する努力が重要であること、そして日本一国だけではなく「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有する」との観点から、「自国のことのみに専念し他国を無視してはならない」と、国際主義の立場を明記している。

 その上で、第9条第1項で、わが国は「国際紛争を解決する手段として」の「戦争と、武力による威嚇又は武力行使は、永久にこれを放棄する」と謳い、第2項で「戦力の不保持と国の交戦権の否定」を宣言している。

 憲法のこうした平和主義は、幾多の戦争、とりわけ2度の世界大戦の甚大な犠牲と深刻な反省に基づいて「自衛目的を除く加盟国の武力行使の全面的に禁止」に到達した1945年の国連憲章をさらに一歩進めたものである。すなわち、「平和的生存権」を重要な人権と銘記した上で、戦争違法化の原則を積極的に活かし、第9条第2項で「戦力の不保持」を定めたのであり、これは憲法制定時の国民の総意であった。

 「戦争のできる国へ」の策動は歴史への反逆と言わねばならない。

(2013年4月9日 社民党 幹事長 又市征治)

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/20mataichi.htm


23. 2013年4月10日 03:45:03 : OQ8L1ceAYI
第21回(4月10日):福島みずほ 議員

「アウシュビッツに行った時、やはりとても衝撃を受けた」

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/img/21mizuho.jpg

 アウシュビッツに行った時、やはりとても衝撃を受けた。たくさんの靴、たくさんのバック、たくさんの髪の毛・・・・。残されたものから多くのことを思った。どこかでこれを食い止めることはできなかったか。アンネ・フランクの隠れ家を訪れたときも、長野県の無言館に行き出征した兵士のみなさんの残された絵を見たときも、どこかで食い止めることはできなかったか。

 それを思うとき、今こそ憲法改悪を食い止めるときだと思う。戦争のできない国から戦争のできる国へ。イラク戦争のときに、仮に既に憲法九条が変えられていたら、日本の「国防軍」は、米兵とともにイラクのファールジャや様々な村で、人々を殺していたのではないか。大量破壊兵器がなかったことがその後、明らかになった。

 日本は、これからアメリカに言われれば、世界で一緒に戦争をするのか。うちの子もよその子も戦争には出さない。他国の人を殺さない。今が歴史の頑張り時だ。

(2013年4月10日 社民党 党首 福島みずほ)

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/21mizuho.htm


24. 2013年4月11日 00:36:12 : Hczqnkc8SA
第22回(4月11日):吉田忠智 議員

TPPと日本国憲法

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/img/22yoshida.jpg

 安倍総理は、危惧されたとおり、オバマ大統領との日米首脳会談において、「聖域なき関税撤廃を前提としないことを例示的に確認した」と述べ、TPP(環太平洋経済連携協定)に参加することを表明しました。そもそも、いままでにない「例外なき関税撤廃」「規制緩和の徹底」を目指すTPPでは、「すべての関税は撤廃するが、7〜10年程度の猶予期間は認める」との方針が合意されています。しかも、すでに日本は手続き的にルール作りに参加できません。シンガポールで開催されたTPP交渉第16回会合を受けた米通商代表部のプレスリリースでは、すでに一部分野(関税、通信、規制、開発など)の交渉は終了しており、「部会は開かれない」と明記しています。今後は、7月までに参加各国との二国間協議を終了、9月の交渉会合の初参加、10月のAPECで批准のスケジュールとなっており、9月の会合までには、すでに協定書のツメは終了しています。合意済みの内容について、日本からの再交渉の要求はできません。また、交渉打ち切りの権利は当初からの9カ国に限られることが明らかになっています。

 安倍内閣は、日本の要求がほとんど受け入れられないことを承知で、米国の不当な参加要求に応えるために、TPPに参加することを決めています。このままでは、農林水産業をはじめ食の安全、環境、医療、労働、保険、金融、公共調達など国民生活の隅々まで深刻な影響を及ぼすことが懸念されます。米国の言う「競争条件の平準化」の名の下に相互扶助制度や組織(国民健康保険、共済、生協、農協、労働組合、様々な安全基準)を、国境を越えた自由な企業活動の「非関税障壁」として破壊してしまうものです。まさに、日本国憲法の理念が問われています。

(2013年4月11日 社民党 政策審議会長 吉田忠智)

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/22tadatomo.htm


25. 2013年4月11日 22:07:44 : JfFbs5hoTk
平和を主義にしてはいけない
平和を至上の価値としてはいかん

ナチスドイツが強くなる前に、戦争を仕掛けて潰すチャンスが
あったのに。平和を主義とするイギリスやフランスの優柔不断
こりがアウシュビッツを招いたのだ。


26. 2013年4月12日 00:24:32 : QE93Ijuk4Q
第23回(4月12日):吉川はじめ 議員

96条と小選挙区制度

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/img/23yoshikawa.jpg

 「2分の1以上の国民が(憲法を)変えたいと思っても、3分の1をちょっと超える国会議員が反対すればできないのはおかしい」――これが安倍総理の憲法96条改正の理由だそうです。変えにくい憲法(硬性憲法)が日本国憲法に限らず国際的に見て通例であることはここではとりあえず置いておきます。また、なぜ憲法が硬性であることが通例なのかについても別の機会に譲ります。

 そのうえで、安倍総理に尋ねたいのは今の選挙制度、特に小選挙区制度についてです。昨年末の総選挙では、自民党は小選挙区において4割の得票で8割の議席を獲得し、投じられた票のうち56%が死票となっています。この点について、「おかしい」とは感じないのでしょうか。
 前回も引用しましたが、憲法前文には「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し」とあります。過半数の票が国会に反映されない選挙制度を放置しておいて2分の1や3分の1をうんぬんするのはいかがなものかと言わざるを得ません。
(2013年4月12日 社民党 政策審議会長代理 衆議院議員 吉川元)

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/23yoshikawa.htm


27. 2013年4月13日 11:00:58 : Xfetkm0lMA
「憲法シリーズ」3|福島みずほ「自民党憲法草案を斬る!」
http://www.youtube.com/watch?v=-dP1CqCLkcw&list=FL7lQvEVpMkDDJRPllASALFQ

28. 2013年4月14日 01:23:27 : WIsegtE0Xo
自由と民主主義や基本的人権、国民主権は民族、宗教に関わらず護り尊重しなけ
ればならない国際的な規範であり常識。それを国柄が違うと認めずに国民の権利
を厳しく制限したのが戦前・戦中の日本。そこに完全に帰ることはさすがにむつ
かしいだろうが出来るだけ回帰したいのが改憲派の本音。

29. 2013年4月14日 10:31:44 : 3PJAqRzx3M
>>11
そもそも憲法や近代国家自体西欧から伝わったものだろ。

そんなに日本的がよければ江戸幕府に戻しますかね?


30. 2013年4月14日 14:24:39 : OXS65UjTdU
第24回(4月13日):山内徳信 議員

平和憲法改悪阻止の壮大な国民運動を

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/img/24yamauchi.jpg

 平和憲法に今、危機が迫りつつある。あの人々はどうして平和憲法を「亡き者」にしようとするのでしょうか。戦争の悲惨さや地獄を体験しなければ目覚めることが出来ないと言うのは、核時代の人間として、或いは政治家として、その資質と見識を失った人間であると言うのは少し言い過ぎだろうか。

 私は1935年の生れだから、戦前の帝国憲法時代と現在の平和憲法時代を比較できる世代の人間である。戦前の社会がいかに非人間的な社会であったか、いやと言うほど知っている。

 平和憲法を失っては、日本の未来も、若い人々の未来も絶望的となってしまう。

 押し寄せてくる憲法改悪のうねりに、どう立ち向かうかが大きな緊急な課題である。

 国内的には、あらゆる立場を越えて大同団結、統一戦線本部を中央に設置、各県、各自治体段階まで各支部を置き闘う必要がある。

 国際的には、日本が再び戦争国家へと向うことに反対する国々と国際連帯を組むと言う壮大な平和憲法擁護の運動が必要であろう。
   社民党の国民運動局長として、紙面を通して提起する。ご検討を乞う。
(2013年4月13日 社民党 参議院議員 山内徳信)

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/24yamauchi.htm

「憲法改悪をゆるすな!」 社民党集会

日時:2013年4月23日(火)12:00〜13:00

場所:衆議院第1議員会館 多目的ホール

安倍内閣は96条改正を端緒にして、「集団的自衛権の行使」ができるように憲法改正をしようとしています。

昨年4月に発表した自民党憲法改正草案は
@立憲主義から非立憲主義、
A平和主義から戦争をする国へ、
B天皇の元首化と国民主権の後退、
C権利拡大には後ろ向き、義務拡大には前のめり
といった内容です。

社民党は、『自民党「日本国憲法改正草案」全文批判』を決定し、
「憲法パンフ」や「96条リーフ」などを発行するとともに、
4月23日に院内集会を開催し、96改正や9条改正に反対する人からご発言をいただく予定です。

 

参加をご希望される方は、こちらのページに掲載されている連絡先、 メールフォームをご利用の方は
お問い合わせ種別で(平和市民委員会)を選択し、ご連絡くださいませ。
http://www5.sdp.or.jp/central/inq/inq.htm

http://www5.sdp.or.jp/event/branch/130423_kenpo.htm


31. 2013年4月14日 15:41:01 : Kse53zYp5s
国の実態に合わせて憲法を変える、という発想で改憲をするなら
日本国憲法を「アメリカ合衆国憲法の日本語訳」にしてしまえばいいんだよ。(苦笑)
もちろんその新憲法の表題は「アメリカ保護領日本国憲法」ってことで。(笑)

ベトナムの憲法改正も「実態に即して」ということらしい。
それで国名をホーチミン表敬の昔の名前に変える案が出ているそうだ。
   ↓
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ベトナム「社会主義」やめる? 実態にあわせ国名変更案

1 名前: 黒トラ(家) 2013/04/14(日) 13:43:49.06 ID:MWJwkPBXP PLT(12122) ポイント特典

http://www.asahi.com/international/update/0414/TKY201304130388.html
【ハノイ=佐々木学】憲法改正作業が進められているベトナムで、国名を「ベトナム社会主義共和国」から「ベトナム民主共和国」に変える案が浮上した。地元紙VNエクスプレス電子版などが13日、報じた。

現在の憲法は1992年に制定された。市場経済の導入で急成長を遂げた社会実態にあわせるため、今年秋の国会での改正を目指している。現在、改正草案を国民に提示し、意見集約が進められており、報道によると、国会で改正案づくりを担う組織が12日、国会の常務委員会に報告書を提出。その中で国名変更案が示された。

「民主共和国」の名は1945年9月2日、進駐日本軍が撤退してホー・チ・ミン主席が独立宣言をして国家を樹立した際に使われた。76年に南ベトナムを統一し、ベトナム社会主義共和国に改められた。

憲法改正草案では、共産党の一党支配など基本的な政治体制は変わらないが、国営企業の役割が縮小されるなど社会主義的な色彩は薄まっている。「社会主義」の名が時代に合わないと感じている国民のほか、英雄のホー主席への親しみから、変更を支持する声が出るとみられている。

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32. 2013年4月15日 12:11:42 : tLjj5bqkjY
旧ソ連などの既往社会主義諸国の憲法には、けっこう西側先進諸国と似たような
条文も書かれていたそうだが、その条文に一言余分な事が付け加えられることに
よってすべて台無しになったということだ。成るほど「党の指導的役割」、「社
会主義秩序の範囲内」等が付け加わると国民の権利は狭められそうだ。自民党は
改憲案を発表するにあたって表向き自由と民主主義、人権、国民主権、平和主義
を尊重するふりをしているが、大事な条文を削り、余計な文言を書き加えること
により、まったく台無しになることを国民に広く知らしめなければいけない。ま
た国際的にも訴えていかねばならない。

33. 2013年4月19日 06:44:31 : JfFbs5hoTk

近代社会の3大悪徳

     人権、国民主権、平和主義

1.人権
   こりゃ人類が勝手につくったもんだ。そんなもんは本来、ない。
   日本国民としての権利はある。そのかわり国家を守る義務を負わなければ
   なりません。なんの義務もなしに権利を振り回す、こりを破壊主義といふ。

2.国民主権
   「立憲主義とは、憲法で国家権力を縛ること。多くの人が勘違いをして
    いるようだが、憲法は国民の権利を制限するものではないし・・・・
   伊藤とかゆふ弁護士がこんなことゆーてるらしい。ま、主権とはなにもの
   にも制限されないという意味らしいから、国民主権とは、国民はなにもの
   にも制限されないとゆうことだな。むかし支那では、法というものは
   一般庶民に適用されるもので、支配層には法は適用されない、とゆぅ
   感覚だったらしい。国民主権ってのは、その逆をいってるわけで、構図
   としては支那と同じだな。片方が制限なしの権利を持ち、片方を縛る。
   たいたい主権という概念が争いの元、夫婦のあいだでどっちに主権がるか
   なんて言いだしたら家庭不和の元。ろーろっぱの戦争好き社会はそゆー
   西洋人の性癖からきてるんだろうね。主権概念を捨てよ。

3.平和主義
   こりが世の中を腐らす根源だな。平和を主義とするわけにはイカン。
   平和は至上の価値たりえない。悪に対しては戦いを挑むとゆう姿勢で
   なくてはならん。平和主義とは、意気地なしの思想であって。世の中を
   腐らす思想だ。義を見てせざるは勇なきなり。

以上、近代のおける3大悪徳。


34. 2013年4月19日 16:48:15 : X5zXcPSnkw
鈴木耕さん:「憲法と社会問題を考えるならマガ9で」
http://www.youtube.com/watch?v=PSGUIXROxJk&list=FL7lQvEVpMkDDJRPllASALFQ&index=2

35. 2013年4月20日 05:08:36 : JfFbs5hoTk

社民党ネット対策部隊がご活躍のよぉだな

社民党も、平和平和を言わなきゃねぇ けっこう良いこと言ってるけどなぁ

  平和とか護憲とか、もぉいーかげんにしたが良いともーよ じっさい。



36. 2013年4月21日 22:15:51 : 3PJAqRzx3M
>ナチスドイツが強くなる前に、戦争を仕掛けて潰すチャンスが
>あったのに。平和を主義とするイギリスやフランスの優柔不断
>こりがアウシュビッツを招いたのだ。

うそ。
むしろナチスドイツを共産主義に対する防波堤と考え、
当初は支援していたのが事実。

>1.人権
>   こりゃ人類が勝手につくったもんだ。そんなもんは本来、ない。

国家だって人類が勝手につくったもんだ。
だったらまず君が人権を放棄してみたら?

>日本国民としての権利はある。そのかわり国家を守る義務を負わなければ
>なりません。なんの義務もなしに権利を振り回す、こりを破壊主義といふ。

国民としての権利はあるが、人間としての権利はないのですね。では国籍がなくなったら動物と同じ(笑)。
それと権利と義務とは法的にはなんの関係もありません。


37. 2013年4月23日 17:51:55 : JfFbs5hoTk

そう、国籍がなくなったら動物と同じだ。 

殺されても。犯人をつかめる警察もなければ裁判所もない

動物界の弱肉強食、これが国家崩壊の結果だ。

あ、渡辺京二「日本近世の起源」なんつーの読んでみたまぃ
中央権力が消滅すればどんな地獄が現出するか、よくわかる。



38. humannature 2013年4月27日 14:00:28 : pc9NoIVwYle7w : cHEyuR0cyw
国家(the state)など無くても社会(society=交流する人々の集団)は物理的に実在する。
人は自然発生的に生活を継続するために集団を作り交流するからだ。
そして、そこに一定の自然な道徳感情(natural moral sentiment)を基礎とした秩序が生まれる。

国家無き人間集団は決して動物集団と同じではない。
アダム・スミスは人間の本質(human nature)を同情心(sympathy with pity)であるとした。
他者の幸福を願う道徳感情こそ「人としての自然(human nature)」である。
他者の幸福を願う道徳感情、それが天賦人権(natural rights of human =人として自然な正当性)という良識(good sence)を生み出す。

憲法(constitution)とはこの自然権(natural right)を守るため人々が交わした社会的な契約(social contract)である。

この契約書、設立規約(constitution=憲法)に従って組織・運営される社団法人が「The state (国家)」であり、特に「法治国家(The constitutional state=立憲的国家) 」と呼ばれる。

権利(right)には義務(duty)が伴う。人権(natural rights of human)を実現する義務(duty)を負うのは国家でありconstitution(設立規約)によって定義付けられた統治機構(government)である。

国家がその実現を努力すべき基礎的な人権(fandamental human's rights)とは「right to live in peace and well-being = 平穏に幸せに暮らす権利」である。


39. 恵也 2013年4月29日 09:03:55 : cdRlA.6W79UEw : CDp0AQMFL2
>>33 日本国民としての権利はある。そのかわり国家を守る義務を
>>  負わなければなりません。

間違い!
国民の権利は生まれながらにある。
義務は税金を納めることでしょう。

軍隊は国家を守る義務があるけど、いざ戦争となったら国家を
守っても国民を守るとは限りません。
国民を犠牲にすることさえあります。
作家の司馬遼太郎氏の実体験でも戦争の狂気が出てる。

ーーーーー引用開始ーーーーーー
司馬(遼太郎) 
私はね、戦後社会を非常にきらびやかなものとして考えるくせがあるんです。
これは動かせない。それは自分の体験からくるんですけれども、私は兵隊に
とられて戦車隊におりました。

終戦の直前、栃木県の佐野の辺にいたんですけれども、東京湾か相模湾に
米軍が上陸してきた場合に、高崎を経由している街道を南下して迎え撃て
というのです。

私はそのとき、東京から大八車引いて戦争を避難すべく北上してくる人が
街道にあふれます、その連中と南下しようとしている、こっち側の交通整理
はちゃんとあるんですか、と連隊にやってきた大本営参謀に質問したんです。

そうしたら、その人は初めて聞いたというようなぎょっとした顔で考え込んで、
すぐ言いました。これが私が思想というもの、狂気というものを尊敬しなくな
った原点ですけれども、「ひき殺していけ」といった。

われわれは日本人のために戦っているんじゃないのか。それなのに日本人を
ひき殺して何になるだろうと思いますでしょう。
私は二二歳か二三歳ぐらいでしたから、もうやめたと思いました。

何ともいえん強烈な印象でした。つまり、私たちは、参謀肩章をつっている
軍部の人間に日本民族は占領されていたわけですね。それはやはり思想的な
背景が強烈にあるんで、集団狂気のなかからいえば、高崎街道を北上してく
る避難民はひき殺していけという結論が出るわけです。

ぼくは猛烈に幻滅した。これはマルクス思想に対しても、カトリック思想に
対しても、思想の悪魔性という点で同じです。

>>37 そう、国籍がなくなったら動物と同じだ。 
>>  殺されても。犯人をつかめる警察もなければ裁判所もない

国家の警察や国家の裁判所はなくなりますが、自警団や住民の
裁判が出現します。即決裁判になってしまうけど。
アンタ凄い世間知らずだね!


40. 2013年5月01日 10:20:06 : jxZFRv3P5c
39>>阿修羅掲示板を見るといわゆる、非常識な人間が沢山いることが分かる。
多様性ということもできるが、反面まとまりがない、無秩序。知恵のある人間が増えないと、バカがいくら集まっても・・・。

41. 2013年5月01日 11:02:34 : jxZFRv3P5c
29>> 近代民主主義は欧米のキリスト教国から出たもので、キリスト教の絶対的神と殉教者キリストの教え(新約)、神との契約が背景にある。従い、1000年を超える仏教、神道の影響下にあった日本にはなじみのない点も多い。産業革命以後の便利な物質文明に付随して、西欧のその他の考えも付随して輸入された。11も別に江戸にもどれとはいっていない。便利なものは、日本化して使えばよい。不要なのもは捨てる。

42. humannature 2013年5月02日 16:30:24 : pc9NoIVwYle7w : JQcCILGZrk
近代民主主義国家は国家設立の根拠として「神」を否定した国家形態です。
いわゆる啓蒙思想(enlightenment thought=理性を目覚めさせる思考)で宗教や迷信の統治から国家共同体を開放し、自由で平等(equality=対等、タメ)な関係の人民が理性的合意形成としての社会契約(social contract=世間の約束)を結び、国家(the state)をマネジメントする統治機構(government)を設立(constitution=憲法)したと考える法哲学に基づきます。

そこでの根源は「神」ではなく「自然(nature)」です。
国家社会のルールは神や迷信などの非合理的ものによって支配されるべきでなく"Human nature=人情"に基づく理性(reason)の論理によって統制されるべきであるという考えです。

「殺人、窃盗、放火、強姦(そして戦争)」は絶対に許されません。
なぜ?と問われてもそこに理屈はありません。皆そう感じるからです。
数多の法哲学者がその論理的説明に挑みましたが未だ100%の証明はできていません。
正義は理屈から生まれません。自然の中から、つまり経験的事実の中から価値判断、道徳感情として理屈以前の人間の自然(人情)から根拠付けられます。
「リンゴが木から(等加速度で)落ちた」。経験的事実から論理を展開する方法を科学といいます。科学的論証は近代民主主義国家でのルール作りで強い論拠となります。

全ての人が道徳感情として「人殺しは罪」と本当に思うのでしょうか?
それはわかりません。功利主義は「最大多数の最大法則」で統計的に多数派がそう思えばよいと論証します。現代のアメリカ的民主主義です。
ですから、もちろん近代市民社会思想にも論理的な限界があります。

近代思想は欧米人が作った。つまりキリスト教徒が作った。
だから日本人には合わないと言う人もいます。

目の前に病気の為に貧困になり餓死寸前の人がいたとします。
欧米人は"Human nature=人情"があるから生活困窮者の人権"human's rights=人として幸福に生きる正当性"を認め、皆で金を出し合い彼に食べ物を与えます。

しかし、日本人はキリスト教徒ではないのでHuman natureがなく人権など認めないので餓死していく他者の不幸を喜びます。

本当にそうでしょうか?
私には日本人にも人情や同情心や他者の幸福を願う気持ちを持っている人もたくさんいると思います。


43. 2013年5月04日 00:11:05 : 1Sh5S83dtg
20130503 報道するラジオ「憲法記念日〜改憲でどうなる?本当のところを探ります」
⁅○⁆http://www.youtube.com/watch?v=o86UGGpzbM4

44. 2013年5月05日 02:45:48 : 3PJAqRzx3M
>>37
ゲルマン共同体とか知っている?

>国家の警察や国家の裁判所はなくなりますが、自警団や住民の
裁判が出現します。即決裁判になってしまうけど。

古代部族社会では、判決は出るが執行は被害者本人やその親族が行った。
被告は被告で親族が集まり執行させないように被告を守る。
いわば家族同士の戦いであったとのこと。

だから、単純に「即決裁判」で一方的に「執行」が行われるというものでもなかったらしい。


45. 2013年6月06日 10:57:22 : nyC1kX6tTA
第63回(5月29日):又市征治 議員
憲法「前文」が全面改悪されている―自民党の「壊憲」内容(1)―

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/img/63mataichi.jpg
@ 現憲法は、先の大戦によって日本人310万人、アジアで2000万人以上の尊い命が奪われ、広島・長崎が原爆に見舞われ、全土が焦土と化した未曾有の犠牲と深刻な反省の上に「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意」すると謳っている。

ところが自民党「改憲草案」(以下「改憲草案」)は、「我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し」と、時の国家権力が侵略戦争を引き起こし、国民もこれを止め得なかった歴史的教訓に目をつむり、政治の暴走であった戦争と自然災害を意図的に同列に扱って政治責任を回避し、その上で「国と郷土を誇りと気概を持って自ら守」ることを強調している。

A 現憲法は、「主権が国民に存する」と宣言し、「国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基く」ものであると謳っている。

ところが「改憲草案」は、「日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴く国家」であると天皇を「元首」に祭り上げた上で、「国民主権の下、立法、行政及び司法の三権分立に基づいて統治される」と、国民主権の原理を薄め後退させるとともに、「和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する」と、国民に自立自助を求めている。

B このように自民党「改憲草案」の前文は、現行憲法の恒久平和主義・国際協調主義・平和的生存権の確認や国民主権と基本的人権の尊重を大きく後退させ、あとの条文で「国防軍」の設置と「集団的自衛権の容認」、そして基本的人権の制限につなげていこうとしている。

(2013年5月29日 社民党幹事長 又市征治)


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http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/63mataichi.htm

第69回(6月5日):又市征治 議員
「戦争の放棄」を「安全保障」に変え、戦争のできる国へ
―自民党の「壊憲」内容(2)―

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/img/69mataichi.jpg
@ 現憲法の第2章は、1条しかないが、憲法3原則の一つである恒久平和主義をつぎのように謳っている。

「第2章 戦争の放棄
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」

A 自民党「改憲草案」は、まず第1にこの章の表記を「安全保障」に変え、第2に「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、 永久にこれを放棄する。」という規定を「…国際紛争を解決する手段としては用いない。」に変えて骨抜きにし、そして第3に第2項の「戦力の不保持と交戦権の否認」を全文削除して「前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない。」とし、第4に第9条の2を新設して「我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する。」ことにしようとしている。つまり「改憲草案」は、憲法の「不戦の宣言」を放棄し、急迫・不正の侵害に対処するための自衛隊を「国防軍」に変え、「集団的自衛権行使」に踏み出そう、戦争のできる国にしようというのである。

B このような9条改憲を許せば(集団的自衛権を容認していたら)どうなるか。かつてのベトナム侵略戦争やイラク侵攻、中東紛争のようなことがあれば、軍事同盟を結んでいるアメリカの要求で「国防軍」が海外に戦闘に出て行くことになることは明白である。

 こんな時代錯誤の妄動は主権者国民の声を大きくして粉砕しなければならない。

(2013年6月5日 社民党幹事長 又市征治)

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/69mataichi.htm


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