http://www.asyura2.com/09/kenpo3/msg/376.html
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ガレキ処理がおくれているのは「全ては憲法9条が原因だ」式の橋下徹大阪市長の発言と同じようなことをこの者たち(「新憲法制定議員同盟」の議員たち)も言っている。
しかも、こ奴らの中心に座っているのが中曽根康弘とあっては、黙ってはいられない。原子力の平和利用と偽って原子炉築造予算をどさくさ紛れに年次(1954年度)予算にねじ込んだのはこの男だという。この年3月1日にビキニ環礁での水爆実験で第5福竜丸ほかの日本漁船が被ばくしたが、アメリカと裏取引して第5福竜丸以外の被ばくはなかったことにし、原子炉築造予算2億3500万円を提案し成立させたのだ。
ビキニでの水爆実験が日本で大きく問題となる前に、CIAエージェントの読売新聞社主の正力松太郎からの情報で、素速く予算として組み込んだものである。しかも予算額の根拠になったものは放射性物質のウラン235からの語呂合わせだったというから、驚き呆れるばかりである。
そして、中曽根・正力コンビは陰に陽に協力し合って「原子力ムラ」を育て、福島の大惨事につながるまでの強固な原発安全神話をつくり上げていった。石波茂がいみじくも主張するように―原発がある限り日本は潜在的な核兵器保有国とみなされ、原発が核抑止力になる―が中曽根らの脳裏に強く刻まれていた観念であったのは間違いない。
憲法に違反して核兵器の代替物として原発を導入し、福島大惨事の遠因となったヤカラに現行憲法を云々する資格なし、である。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120502-00000094-san-pol
災害復興「憲法に欠陥」 議連総会1200人、決議採択
産経新聞 5月2日(水)7時55分配信
超党派の国会議員でつくる「新憲法制定議員同盟」(会長・中曽根康弘元首相)は1日、東京・永田町の憲政記念館で「新しい憲法を制定する推進大会」を開いた。自民党の谷垣禎一総裁や民主党の中野寛成憲法調査会長ら与野党の国会議員や経済団体の代表ら約1200人が出席。縦割り行政や中央集権体制が東日本大震災の被災地再興を妨げているとして、「災害からの復興についても現憲法は(行政面で)重大な欠陥を有している」とする大会決議を採択した。
決議は、憲法改正を審議する憲法審査会が衆参両院で始動したことを受け、「今後の審議の内容が充実していくことを願う」との期待感も表明した。
今月94歳の誕生日を迎える中曽根氏は「平穏な時代では問題は起きないが、憲法を直すべき時は必ず来る。あの世でいい憲法ができるのを待っている」とあいさつした。
谷垣氏は、自民党が発表した憲法改正草案に触れて「国民に提起する以上は失敗しないよう、足腰を定めて進んでいく」と強調。中野氏は「すでに憲法改正への第一歩を踏み出している前提に立って、真剣に(改正論議を)進めていきたい」と決意を語った。
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【関連記事】
<インタビュー>原子力と日本人 元首相・中曽根康弘さん
2011.04.26 朝日新聞 東京朝刊 15頁 オピニオン1
(以下は記事から抜粋)
> ――中曽根さんは戦後、一貫して原子力を推進してきました。
> 「戦後日本の最大の問題はエネルギーだった。石油はないし、石炭も貧弱。ガスも出ない。敗戦から立ち直り、独り立ちするには、エネルギーをどう確保するかが大命題だった。着目したのが原子力だ。科学技術の推進と二本立てでいけると考えた。アイゼンハワー米大統領が原子力の平和利用に政策転換すると知り、『日本も負けてはならない。次は原子力時代になる』と思った」
> ――エネルギーと科学技術が国を発展させる、と。
> 「そこは先見性だ。エネルギーと科学技術がないと、日本は農業しかない四等国家になる。そう人にも言い、自分でも危機感をもっていた」
> ――日本初の原子力予算や原子力立法の策定にもかかわりました。
> 「少数の同志と相談し、昭和29(1954)年度予算案に原子力予算を入れようと研究をはじめた。党の幹部には内々相談したうえ、衆院予算委員会に突如、2億3500万円の予算を提案し成立させた。事前に一般に分かると、無知の妨害が起こる可能性もあった。一部の新聞やジャーナリズムは『中曽根が原爆をつくる予算をつくった』と大騒ぎした。科学者で東海大学を設立した松前重義さんは、社会党内で原子力問題を理解させる努力をした」
> 「その後、松前さんらと超党派の原子力合同委員会を設置。民主党にいた私が委員長になり、今日の日本の原子力大系の基となる原子力立法を手掛けた。大事なのは原子力は平和に使うという前提を明確にしたことだ。昭和30(1955)年成立の原子力基本法には、『原子力の研究、開発及び利用は、平和の目的に限る』とうたった。原子力の平和利用は単にエネルギーだけではない。放射線を使った医学や産業方面にも応用するなど多方面に展開させた」
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<原発国家 中曽根康弘編:1>原子力、米を追って 平和利用論を持ち込む
2011.07.17 朝日新聞 東京朝刊 3頁
(記事からの抜粋)
> 54年3月に提出された日本初の原子力予算も、野党改進党の予算委理事だった中曽根が主導したと言われる。中曽根は国会で原子炉調査費2億3500万円の積算根拠を問われ、「濃縮ウランはウラニウム235だから」と爆笑を誘った。少数与党の吉田政権が修正要求を丸のみして予算は成立。中曽根は「原子力の重要性を考え、断固として邁進(まいしん)した」と胸を張った。
> 1953年
> 7月3日 中曽根、ハーバード大のセミナー参加で渡米
> 8月12日 ソ連が水爆実験に成功
> 12月8日 米大統領アイゼンハワーが「アトムズ・フォー・ピース」演説
> 1954年
> 3月1日 米国水爆実験で第五福竜丸が被曝(ひばく)
> 4月3日 日本初の原子力予算が成立
> 12月25日 政府、原子力平和的利用海外調査団を派遣
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原発の源流と日米関係(1)
“ラッキードラゴン”の衝撃/米が「広島に原発を」
http://www.jcp.or.jp/akahata/html/senden/2011_genpatsu/index.html
原発の源流と日米関係(2)
中曽根と正力/つきまとう諜報の影
http://www.jcp.or.jp/akahata/html/senden/2011_genpatsu/index02.html
原発の源流と日米関係(3)
軍事優先の開発/原潜からはじまった
http://www.jcp.or.jp/akahata/html/senden/2011_genpatsu/index03.html
原発の源流と日米関係(4)
原子力協定の攻防/湯川氏、抗議の辞任
http://www.jcp.or.jp/akahata/html/senden/2011_genpatsu/index04.html
原発の源流と日米関係(5)
「逆立ち」のスタート/米のウラン義務付け
http://www.jcp.or.jp/akahata/html/senden/2011_genpatsu/index05.html
原発の源流と日米関係(6)
核燃料サイクル計画/日本は施設の実験場
http://www.jcp.or.jp/akahata/html/senden/2011_genpatsu/index06.html
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(続)原発の源流と日米関係/1〜3(しんぶん赤旗)
http://www.asyura2.com/11/genpatu15/msg/415.html
投稿者 gataro 日時 2011 年 8 月 09 日 19:43:36: KbIx4LOvH6Ccw
(続)原発の源流と日米関係/4〜6(しんぶん赤旗)
http://www.asyura2.com/11/genpatu15/msg/437.html
投稿者 gataro 日時 2011 年 8 月 10 日 11:25:17: KbIx4LOvH6Ccw
(続)原発の源流と日米関係/7〜9(しんぶん赤旗)
http://www.asyura2.com/11/genpatu15/msg/506.html
投稿者 gataro 日時 2011 年 8 月 12 日 19:23:02: KbIx4LOvH6Ccw
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