★阿修羅♪ > 憲法3 > 261.html ★阿修羅♪ |
|
書評:憲法政戦 塩田潮著 〜際どい政権抗争の場では憲法も単なる道具と喝破(東洋経済オンライン) http://www.asyura2.com/09/kenpo3/msg/261.html
書評:憲法政戦 塩田潮著 〜際どい政権抗争の場では憲法も単なる道具と喝破(東洋経済オンライン) - 10/04/19 | 08:00 評者 中馬清福 信濃毎日新聞主筆 法律的に日本国憲法を論じた本、制定過程から論じた本はあった。安全保障を軸に護憲改憲を論じた本もあった。だが、「聖なる」憲法といえども際どい政権抗争の場においては単なる道具の一つにすぎない――系統立てて具体的にこう喝破する本に初めて出会った。書名を憲法「政」戦としたのもうなずける。 コロンブスの卵と人は言うかもしれない。それは違う。評者を含め、憲法を神棚に上げて済ます、そんな人間にこの発想は出てこない。政治は権力闘争なりと口で言うだけでなく、この揺るがぬ視点に立って戦後の政治・経済史を凝視し続けてきた著者でなければ書けなかった。 著者は聞き上手である。だからといって、相手を見る目がそれで狂うことはまずない。たとえば中曽根康弘氏について。 「一方で、もしかすると、年来の主張である憲法改正も、政権の一枚看板だった『総決算』もスローガンにすぎなかった可能性もある。中曽根の達成目標は、権力の獲得と長期政権の実現それ自体だったのではなかったか」。
この問題については、民主党も何ら歴史に学んでいないことを露呈した。加えて、同党が持つあいまいさが「憲法をどうする」という大事な問題まで覆い隠してしまう心配はないか。 安全保障にしても、たとえば小沢一郎氏の見解の変遷を追ってみて気付くのは、この党は日本をどこへ持っていこうとするのか、よくわからないことである。この党に詳しい著者に『民主党と憲法』という新著を期待したい。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
▲このページのTOPへ
★阿修羅♪ > 憲法3掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。 すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。 |