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沖縄県立美術館が憲法9条企画展で「天皇モチーフ作品」外す/「表現の自由」めぐり波紋、県立美術館の一部作品除外/作者が抗議
http://www.asyura2.com/09/kenpo3/msg/146.html
投稿者 passenger 日時 2009 年 5 月 20 日 00:34:11: eZ/Nw96TErl1Y
 


沖縄県立美術館が「天皇モチーフ作品」外す 憲法9条企画展/「表現の自由」めぐり波紋 県立美術館の一部作品除外/県立美術館に抗議 天皇コラージュ非展示の作者

この美術館の措置は、憲法で保障された表現の自由に対する
侵害行為であるので、「憲法「板にて紹介したいと思う。


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大浦信行さんの作品

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http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-144741-storytopic-1.html
(琉球新報)

県立美術館に抗議 天皇コラージュ非展示の作者

    2009年5月19日

牧野浩隆県立博物館・美術館長に対し、強く抗議する大浦信行さん(右から3人目)ら=18日夕、那覇市おもろまちの同館

 美術家・大浦信行さんの天皇コラージュ作品が、県立博物館・美術館で開催された憲法九条を主題とした展覧会で、県教育委員会や同館の要請を受け展示されなかった問題で、大浦さんと、大浦作品を鑑賞する市民の会メンバーの小倉利丸富山大教授らは18日午後、那覇市おもろまちの同館に牧野浩隆館長を訪ね抗議し、262人分の抗議への賛同署名を提出した。

 これに対し牧野館長は「法律的に何も悪いことはしていない。展示から外したのは総合的、教育的配慮により、美術館の自由裁量権の範囲で判断した」と回答。「憲法で禁じている検閲に当たる」などとする大浦さんらの主張と平行線に終わった。席上、大浦さんは「展示を外す行為は作者の魂を奪うものだ」などと強い憤りを見せた。

 この後、牧野館長は記者団に対し、県立博物館・美術館は条例により、展示物に教育的配慮が求められていることを説明。その上で「(天皇制への賛否がある中)バランスを欠いたものを公的機関が支援できない。外した作品には裸体や入れ墨もあり、県教育委員会の下にある公的機関としてふさわしくないと判断した」と、今回の判断の基となった「総合的、教育的配慮」の具体的中身について言及した。

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http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-143218-storytopic-99.html
(琉球新報)

県立博物館・美術館
「表現の自由」めぐり波紋 県立美術館の一部作品除外

    2009年4月16日

 県立博物館・美術館で開催中の展示をめぐって、一部の作品が同館の要求で展示されない事態が起きている。同館は展示しなかった理由について具体的な説明をしていない。専門家から「検閲だ」との指摘も出るなど、同館の姿勢は美術表現の自由に対して不透明さが残る。さらに今回の事態で見えてきたのは、美術館の在り方にとどまらず、企画者の置かれている状況や作品発表でほんろうされる作家の立場など、美術表現の場を取り巻く複合的に横たわる問題点だ。


 ■「事前交渉」
 発端は「アトミックサンシャインの中へ 日本国平和憲法第九条下における戦後美術」と題する企画展の沖縄開催を同館が企画者側に打診した際、東京とニューヨークの会場では展示されていた大浦信行氏の昭和天皇の写真を用いた版画作品群「遠近を抱えて」の全作品を展示から除外するよう要請したことに始まる。

 2008年11月末、同館指定管理者の文化の杜企業共同体が企画者の渡辺真也氏に開催を打診した。その際に大浦氏の作品について話があると伝え、同館など主催者側は今年1月の会合で大浦作品の展示除外を要請した。渡辺氏は版画に代わって大浦氏の映画作品上映を提案し、同館側と合意したが、大浦氏が「問題のすり替えだ」として拒否し、最終的に大浦作品を取り下げることで渡辺氏と同館が合意、同館側が予算を出す形で沖縄展の開催が決まった。


 ■妥協で開催

 大浦氏の作品取り下げを受け入れたことについて渡辺氏は「開催前提に動こうと言われ、かなりのリスクをもって進めていた。他の作家もいる中、すべてを取り下げて別の会場を探すにはかなりの資金と時間が必要だった」と話し、開催実現で進むしかなく、妥協せざるを得なかった胸の内を明かす。

 大浦氏の作品を除外したことについて牧野浩隆館長は美術作品を果物に例えながら「痛んでいる果物があって、はずしてはどうかと言ったら先方がはずすと決めた」と述べ「こちら(施設)を使わせるためのことで、表現の自由を制限してはいない。企画者と合意したもので、具体的に説明する必要はない」と、対応に問題はないとの姿勢だ。

 「遠近を抱えて」は、展示した富山県立近代美術館が、右翼などの批判を受け作品を非公開にするなどしたことで知られる。この件に詳しい富山大学の小倉利丸教授(現代資本主義論)は今回の展示除外について「姿を変えた検閲という意味で非常に悪質だ。本来、美術館の管理者は教育委員会など外の圧力を押しとどめ、擁護しないといけない立場にある」と、管理者の在り方に疑問を呈する。

 同館による展示作品の一部除外はほかにもある。現在開催中の「石川文洋写真展」(同館主催)でも、ちぎれたベトナム人の遺体を手に取る米兵を写した作品「飛び散った体」について、牧野館長が作家の同意を得て非展示とした。

 石川氏は「納得したわけではない。だが一点にこだわってこじれるより、残り49点を見てもらうことが大切なことだと思った」と静かに語る。「芸術を扱う美術館が、なぜ自主規制のようなことを先走ってやらなければいけないのか」。大浦氏はそう述べ、悔しさをにじませた。

(高良由加利)

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http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-143081-storytopic-99.html

県立博物館・美術館
「天皇モチーフ作品」外す 憲法9条企画展

     2009年4月14日
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大浦信行さんの作品
「遠近を抱えて」から
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 県立博物館・美術館で開催中の憲法9条を主題とした展覧会で、昭和天皇の写真を用いた作品が、県教育委員会や県立博物館・美術館などから「教育的観点から配慮してほしい」と要請され、展示されなかったことが13日、分かった。同作品を制作した作家は「表現の自由を否定するもの」と批判。同館は「公正中立なものを扱うなどの観点から、適切でないと判断した」と話している。

 展示されなかったのは、大浦信行さん(神奈川県)が自画像として昭和天皇の写真やキノコ雲、女体などをコラージュした連作版画作品「遠近を抱えて」14点。展覧会は昨年1月に米ニューヨーク、同年8月に東京で開催し、今月11日から「アトミックサンシャインの中へin沖縄−日本国平和憲法第9条下における戦後美術」(文化の杜共同企業体、県立博物館・美術館主催)として始まった。

 同展を企画した外部キュレーターの渡辺真也さんによると、1月末に主催者側から大浦さんの作品を取り下げてほしいと言われ、協議を重ねた結果、2月末に同作品の出品を取りやめることで開催合意に至ったという。

 同館の牧野浩隆館長は「作家の自由な活動を否定する立場にはないが、沖縄の教育施設であり、公正中立なものを扱うなどの観点から総合的に見て(展示は)適切でないと判断した」と説明。金武正八郎県教育長は「(主催者側には)教育的観点から配慮をお願いした」と述べ、具体的な理由については言及しなかった。

 同作品は1986年に富山県立近代美術館で展示され、県議会議員や右翼から批判を受けた美術館が作品を非公開にし、後に売却、図録470冊を焼却処分したことでも知られる。
 今回の件について大浦さんは「展示前だったとはいえ、富山県と同様、表現の自由の否定だ。米軍基地が集中するなど戦後日本の縮図である沖縄で起きたことが問題だ」と話している。

 同館の指定管理者である文化の杜共同企業体は「わたしたちは展示のスポンサーであり、美術館に沿った展示を求めるのは当然。契約以前の交渉段階の話であり、渡辺さん自身の判断で大浦さんの作品を外しただけだ」とコメントしている。

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