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DNA型鑑定「万能神話」揺らぐ 足利事件で/足利女児殺害事件でDNA型一致せず 菅家受刑者と遺留体液
http://www.asyura2.com/09/kenpo3/msg/111.html
投稿者 passenger 日時 2009 年 4 月 22 日 06:58:35: eZ/Nw96TErl1Y
 

DNA型鑑定「万能神話」揺らぐ 足利事件で/足利女児殺害事件でDNA型一致せず 菅家受刑者と遺留体液/足利事件で高検次席「コメントすべき状況にない」

 
 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090422-00000508-san-soci

DNA型鑑定「万能神話」揺らぐ 足利事件で

   4月22日0時27分配信 産経新聞

 栃木県足利市で平成2年、4歳の女児が殺害された「足利事件」で殺人罪などに問われ、無期懲役が確定した元幼稚園バス運転手、菅家利和受刑者(62)の再審請求即時抗告審で、東京高裁が嘱託した再鑑定の結果、菅家受刑者のDNA型と女児の下着に付着した体液が一致しなかったことが判明した。今月末にも再鑑定結果の最終報告書が同高裁に提出される見込みで、DNA型が一致したとする捜査段階での鑑定結果を有力な証拠とした確定判決が覆り、再審開始の可能性も出てくる。

 DNA型鑑定をめぐる捜査手法に「疑問符」がついたことで、鑑定の精度について議論が高まり、鑑定の有り方や別の事件の再審請求にも影響が出てくることも予想されてきた。「DNA型鑑定の万能神話」が揺らぎ始めた。

 東京高検の渡辺恵一次席検事は「鑑定書が裁判所に提出されたとは聞いておらず、コメントすべき状況にはない」とする。ただ、複数の法務・検察幹部は、「確定判決は重い」としながらも、鑑定の精度がいまと大きく異なることから、当時の精度で鑑定結果を立証の有力根拠とした事例がないか「調べる必要性もある」との認識を示した。

 DNA型鑑定は、DNAの配列パターンの一致や不一致を判定するもので、日本では平成元年に科学警察研究所で実用化がスタートした。ただ「スタート当時の精度は低く、DNA型が判然としないものを『一致』とするなどおおざっぱで問題視する声も当時からあった」と九州大学法学部の田淵浩二教授は振り返る。

 同じ型を持つ人が出現する確率も当時の最高レベルで「1100万人に1人」と、精度はまだ低かった。そんな中、科警研が初めて平成3年に本格的な鑑定を行ったのが足利事件だった。

 その後、鑑定技術は向上。最近では検査キットも改良され、同じ型の出現確率は「4兆7000億人に1人」と、精度は飛躍的に高まった。東京歯科大学法医学講座の水口清教授は「一般論だが、当時の鑑定に比べ、今の鑑定の方が精度は高く信頼性がある」と話す。田淵教授は「(足利事件で証拠とするのは)やはり時期尚早だったのでは」とも指摘する。

 しかし、精度が上がったとは言え、今回の再鑑定も盤石ではない。万人不同で終生不変の指紋や歯形の捜査手段よりも信頼性に欠けるとする声も根強くある。

 鑑定は、パターンのごく一部の「型」を分析しているのに過ぎず、どういう資料がどのように一致したのかを確認しないと判断を誤る危険性もある。またDNAは湿気などに弱く、年代や保存環境によっては、鑑定しても汚れて見え、正確な鑑定結果が出せない場合もあるという。

 水口教授は「再鑑定できないくらい資料が少ないケースは証拠能力が疑われるので鑑定しない」と話す。

 血液が微量で衣服などから資料を抽出することが困難なケースも多く、技術が未熟だと増幅に失敗してしまうこともある。このため警視庁の捜査員は「(衣服に飛びついた)血痕などは何カ所も鑑定しなければ信用性に自信を持てない」と問題点を指摘する。

 足利事件の鑑定が行われた当時、警察庁鑑識課長だった岡田薫・元刑事局長は「具体的な内容が不明な段階で、個別的なコメントはすべきではないが、一般論として」と断った上で、 「厳密には、今回の鑑定に使われた細胞は当時鑑定に使われたものとは別のものだということ。たとえば、犯罪現場から容疑者の指紋が見つかったあと、その近くから全く別の指紋が見つかったからといって最初に見つかった類似指紋の証明力に変わりない」としている。

 法務省幹部も「DNA型が『明らかに違う』のか、『一致していると認められない』のかでもかなり違う。資料の劣化なども考慮しなければ」と話し、再鑑定結果を詳細に検討する必要を指摘している。

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最終更新:4月22日0時27分
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http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/245061/

足利女児殺害事件でDNA型一致せず 菅家受刑者と遺留体液

   2009/04/21 00:54更新

 栃木県足利市で平成2年、保育園女児=当時(4)=を誘拐、殺害したとする殺人罪などで無期懲役が確定した菅家利和受刑者(62)の再審請求の即時抗告審で、東京高裁の嘱託鑑定の結果、女児の着衣に付着した体液と菅家受刑者のDNA型が一致しなかったことが20日、捜査関係者の話で分かった。

 検察、弁護側それぞれが推薦した2人の鑑定人の結果が、いずれも「不一致」になったとみられる。正式な結論となれば、確定判決の有力な根拠とされた「鑑定によるDNA型の一致」を覆すことになり、再審開始の可能性が高まりそうだ。

 双方の鑑定人は今月末をめどに、結果をまとめた報告書を東京高裁に提出する見通し。

 再審無罪へ向け、再鑑定を請求した主任弁護人の佐藤博史弁護士は「正式な連絡があるまで静かに見守りたい。コメントはしない」としている。

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http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/245238/

足利事件で高検次席「コメントすべき状況にない」

   2009/04/21 11:55更新

 栃木県足利市で平成2年、4歳の女児が殺害された「足利事件」の再審請求即時抗告審で、東京高裁が嘱託した再鑑定の結果、元幼稚園バス運転手、菅家利和受刑者(62)のDNA型と女児の下着に付着した体液が一致しなかったことに対し、東京高検の渡辺恵一次席検事は21日、「いまだ鑑定書が裁判所に提出されたとは聞いておらず、現段階ではコメントすべき状況にはない」とした。

 渡辺次席検事は「鑑定書が出なければ話は進まない」として鑑定内容については触れなかった。その上で今後の対応について、「鑑定結果が示された段階で、内容を分析した上で適切かつ公正な対処をする」と述べるにとどめた。

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