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【東京新聞・栃木支局発】 「自分は死刑制度に反対ではないが」と前置きし、元検察官の男性は話し始めた。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20090310/CK2009031002000098.html?ref=rank
(東京新聞)
【栃木】
<支局発>もし、自分なら
2009年3月10日
「自分は死刑制度に反対ではないが」と前置きし、元検察官の男性は話し始めた。
かつて捜査指揮を執り起訴、求刑した死刑囚がいた。数年にわたる手紙のやりとりの中で、その死刑囚の心が「神仏のような」澄み切った安心立命の境地に変わるのを痛感したという。「彼を刑場に送ってはいけない」。男性は、苦悩の果てにそう上司に申し出たが「人によって刑を免れられるなら、不平等につながりかねない」と諭されたという。
「死刑囚の精神が浄化されるのも、その先に執行が待っているからこそではないか」。刑の執行後に思い至ったという男性のその言葉は、筆者の胸に消えがたい印象を残した。
間もなく国民が司法参加する裁判員制度が始まる。非情極まりない事件が起きれば、誰しもが過酷な審判に直面することもあるはずだ。もし、自分だったらどうするか−。一般国民が背負わねばならなくなった重責の意義を、機会あるたびに考えていきたい。
(小倉貞俊)
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