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阿修羅掲示板のお世話になって、私もそろそろ10年になります。
マスコミ報道の無責任きわまる態度に憤りを覚え、
政府や権力の情報操作に怒りを感じ、
情勢の把握と分析の力を、民衆がみずから獲得せねばならない、という
思いから、これまで自分なりに努力してきたつもりでおります。
阿修羅は、そうした作業が可能な場所でありました。
しかし、もはや、まるで特定の野球チーム(たとえば阪神タイガースとか)
びいきが集まる居酒屋のような、「党派性」と呼ぶにはあまりにも未熟な
なれ合い的なポピュリズムと、無自覚な萌芽状態のファシズムの、
温床のようになりつつあります。
そういう雰囲気を放置しておけば、阿修羅掲示板には致命傷に
なっていくと懸念し、私なりに意見を申し上げても参りましたが、
わたしは「風紀委員」ではありませんから(笑)、
これ以上、そうしたことで気を揉むのも不本意であります。
私は、911事変からイラク侵略戦争にいたる歴史的な情勢の
なかで、この阿修羅掲示板が民衆的インテリジェンスの結集軸となり
多くの場合、どんなメディアよりも早く、かつまた的確に、流動する
状況を把握しつづける「集団作業の場」として、機能してきた実績こそが、
いまの阿修羅の「繁盛」ぶりの土台になっているのであろうと
思っています。
しかし今や、阿修羅は、出来損ないの2ちゃんねるか、朝日新聞の
読者投稿ページみたいになってしまいました。
そして、こういう方向性を歓迎する勢力が、雑談板や政治板を
床屋談義のサロンのようにしてしまっています。
私はそうした連中に娯楽を与えるために、投稿してきたわけでは
けっしてありませんし、今後も、結果的にそういうことになって
しまうのはゴメンです。
そういうわけで、阿修羅への投稿はやめることにしました。
管理人様の、十数年にわたる多大なるご努力には心から敬意を
表します。 そして、長年お世話になりましたことを感謝いたします。
今後もどうか、ポピュリズムや安直な「党派性」に呑み込まれることなく、
民衆のための「インテリジェンス活動」の広場としての志操とクオリティを
保持していただきたいと願っております。
それではさようなら。
Power To The People!