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ひまわりという植物は放射能汚染された土壌の浄化に有効なのだとネット上で話題になっている。半径20キロメートルが黄色いひまわりで埋め尽くされたら圧巻の景色になるだろう。ひまわりは明るい花だから希望のシンボルとして復興の象徴ともなるだろう。黄色には、心理的に人を明るくしてくれる作用があるのかも知れない。中国では最高の色とされるし”幸せの黄色いハンカチ”などという映画もあったくらいだから縁起のいい色なんだろうと思う。
さて、前置きはこのくらいにして本題に入りたい。聞くところによるとどこかのマスメディアが東電に対して土壌汚染の浄化のためにヒマワリを植える考えがあるかと質したのに対して東電は今のところ考えていないというような返事をしたらしい。こうした東電の姿勢に一連の事故の対応が後手後手に回る原因があるように思われる。すなわちタイムスケジュールがまるで出来ていないのだ。
原発の問題が東電の危機のみならず国家の危機であると言うことを深く認識しているのかどうにもやりきれない気持ちになる。親方日の丸寄らば大樹の陰と組織にもたれかかって無責任な仕事を続けてきた結果がこのようなていたらくを生み出したのではないのか。
「学びて思わざれば則ち暗し」子供の頃から勉強に明け暮れて知識を詰め込むばかりの偏差値教育はマニュアル人間を生み出し自ら考え想像することが出来なくなる。テクノクラートは実に優秀でマニュアルのある限り俊敏にコンピューターの如くありとあらゆる可能性をはじき出すが一度想定外の問題に突き当たるたちまち誤作動を起こすのかも知れない。前例のない物事に対処するには子供の頃から自らの頭で思い悩み答えを導き出す訓練を積まねばならない。大人になったらもう家庭教師はいない。
「小を見ると明という」物事は小さな油断が大きな災いを招く。マッチ一本火事の元だ。小さな火の内に消しておけば何でもなかったものを小さいからと油断していたばかりに燃え広がって手に負えなくなり、先人が営々と築き上げた財産を灰燼に帰してしまう。こと福島原発に関してはその初めから問題が指摘されていたではないか。具体的な例を挙げれば枚挙にいとまがないだろうが、例えば原発に水をかけた時点でその最終的な処理までタイムスケジュールを作って準備するのがプロの仕事ではないだろうか。どうも水をかけたら後は神風が吹くと信じているようなふしがある。
原発の問題はひとり東電の運命を担っているだけではない。日本の運命をも左右しかねない問題ではないか。放射能は、土壌を汚染し海洋を汚染する。農業や漁業に計り知れない被害をもたらし輸出産業にも暗い影を落とす。こういう時にこそ兵糧攻めに注意しなければならない。クジラや牛の問題一つとってみても注意が必要なことは明らかだ。歯車は一つ狂えば国全体を破壊しかねない。今は日本の危機なのだ。※こんな時に経営の最高責任者が東京に腰を据えると言うことは国民や現場で命をかけて働く人々の心に決してプラスにはならない。問題の全ては福島にある。会長も副社長も原発内の対策本部で運命を共にして頂きたい。実質的な指揮権は後進に譲った後に福島原発内にどっかりと腰を下ろして頂きたい。何もしなくとも最高責任者が原発と心中覚悟で腹を据えていると思えるだけで現場の志気もあがり国民感情も幾分癒されるのである。戦国の武将は、そのことをもっとも大事にしたのではないでしょうか※ 繰り返すがこれは今現在日本の危機の核心である。受益者負担の原則から言えば東電に恩恵を受けたものは全て福島原発に赴きヒマワリの種を植えて頂きたい。
ヒマワリが咲くのは夏であっても育つまでには何ヶ月もかかる。だから決断するのは今この時だ。どうかタイムスケジュールを立派に作り迅速な行動をお願いします。
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