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地震の起こる原因がプレートだとした場合、地質学上、説明困難な場所が数多く存在します。2008年に巨大地震が発生した中国中西部の四川省もそうした場所のひとつです。
地震発生のメカニズムの定説はプレートテクトニクス論ですが、今回の東北太平洋地震の海溝型地震と長野北部の内陸型地震の併発は説明しきれていません。
プレートのズレではなく、地球内部の「熱移送」により、地震が発生したのではないのか・・それによると日本の地震の癖は、沿岸部で起きた巨大地震と共に内陸部で地震が連動して起るというものです。
事実、長野県北部や静岡県東部で“余震”が発生した。さらに、この後、千葉や茨城でも余震 が発生している。確かに1995年の阪神淡路大震災などもプレートテクトニクス説では説明がつきにくい。
地震の原因といわれる、プレートテクトニクス理論にもとづくプレート間のズレ・・このズレが地震の原因といわれるのだが、本当だろうか?
プレートテクトニクスというのは結果である。地球の内部の動きによってプレートテクトニクスができたのである。
地球の内部の動きとはマントルの流動であり、さらにその熱を地殻と大気を経由して宇宙空間に放出するさいに生じる振動である。ぐつぐつと煮たったマグマが極端な場合には火山という形や地震という形で放出された熱エネルギーを消費し、平常時には安定的かつ恒常的な温度維持という形で地球上の自然のすべての守護神ともなっている。
プレートテクトニクスといっても、別に表面が冷えて固まっただけであり、これが動いているというだけの実に馬鹿馬鹿しいぐらいに単純な理論であり、理論というほどのものではまったくない。
地球の内部は固体と液体の臨界状態にあって、臨界状態にあるがゆえに活動的である。水か沸騰したときのように勢いがよい。普通だとありえないのだが、固体様物質が猛烈な高温と猛烈な圧力下において液体のように振舞っている。
プレートテクトニクス理論はこの過渡的状態を安定的状態と誤認している。
プレートの動きを左右するマントルの動きが、なぜ対流理論によって説明されるなどと思い込んでいるのだろうか?
地球の内部は固体が熱と圧力によって流動化しているとするならば、流体は渦をつくり複雑な動きをしているはずであり、粘性が極めて高いとするならば、その挙動はほとんど予測不可能な強非線形流体である。
プレートテクトニクス理論は原因と結果を取り違えている。地震によってプレートができあがったのに、プレートによって地震が起こっていると考える。
地震の本当の原因は別のところにある。
震源というものの定義そのものに問題がある。
なぜ、震源がプレートテクトニクス理論とほぼぴったりと合うのか。それは、プレートと境界というのが、プレートの端であるが故、ぐらぐらしている。もともと揺れやすいのである。プレート境界も同じである。グラグラで揺れやすいのである。そこを震源にしている。一番揺れたところが震源なら当然プレート境界に震源が集まるのは当たり前である。
実は揺れの原因は別のところにあるということだ。しかし、ズレが原因で生じる地震もあるだろう。しかし、<ズレ>は原因ではなく地震の結果であるとなぜ考えられないのか?
単に、地震によって最もズレたにすぎない箇所を「震源」と称し、それを地震の原因であるかのように仮想するプレートテクトニクス説では、地震を予知できないのも当たり前である。
地震を引き起こす本当の原因は、マグマの熱エネルギーではないでしょうか? そういう意味で「熱移送説」が検討に値すると思はれる。
埼玉大学の「角田史雄」名誉教授は、地震が起こるメカニズムを「熱移送説」で説明する。「熱移送説」は、地核で発生する「熱」が地殻に影響して、地震を起こしたり、火山を噴火させたりすると考える。
熱移送説は、地核で発生した高温の熱が、その外側にあるマントル、さらに外側にある地殻などを貫いて、地球表層部に伝わる。 この熱が、環太平洋沿いに伝わって、噴火や地震のエネルギーになる。このエネルギーによって、環太平洋ゾーンの地殻の最も外側にある「花崗岩質岩層」と呼ばれる固くもろい層が膨らみ、曲がり、そして割れる。この時に生じる揺れが地震である。
これが、「熱移送説」の概要である。
熱移送説は、この地殻から伝わる熱が火山の噴火の原因でもあると考える。地核からの熱が摂氏400度くらいになると岩石は溶け始める。1000度になると、岩石は完全に溶けてマグマができる。この過程で、大量の火山ガスが生まれる。ガス圧が高まると、マグマなどが地表へ噴出して、噴火が起きる。
熱が伝わる経路に沿って、熱によって起きる地震と噴火も移動する。つまり「熱移送説」は、地核からの熱が、地球表層部を伝わることで、次々に火山の噴火と地震とをペアで発生させていく」と見る。
さらに、この熱エネルギーが引き起こす地震や噴火には、以下の関係があると考える。
噴火の規模が大きければ、地下にたまったエネルギーが大量に使われるので、地震の規模は相対的に小さくなる。つまり、火山が噴火すれば、それが熱エネルギーの“ガス抜き”となり、巨大地震を発生させるエネルギーが減るのである。
一方、
熱移送量が多いのに、噴火がない、もしくは噴火の規模が小さければ、地震の規模は相対的に大きくなる。
熱移送説の観点から、火山と地震の動向を観察すると、今後も大きな地震の続く可能性がある。日本列島の周辺には、まだ、熱移送が行われている上に、岩盤には、多量の熱が残っているからだ。
関東・東北では、今回の超巨大地震の前に、地震と噴火の移動が何回も繰り返えされた。これは熱移送が多かったことを示す。その状況で、大きな噴火は三宅島以外になかった。関東・東北の地下には、地震を起こすエネルギーがため込まれて、高圧釜状態だった。上に載る「花崗岩質岩層」は、真ん中が厚く、日本海沿岸と太平洋沿岸が薄い。高圧で押し曲げられたこの岩層は、その厚さが薄くなる太平洋沿岸域で大きく裂け、超巨大地震が起きた。
裂けた岩層ブロックには、大きな余震を次々に起こすだけのエネルギーが残っていて、西隣の関東・東北の岩層ブロックを突き動かしている。突き動かされた関東・東北の岩層ブロックは、その縁が激しく揺れ動く。そのため、縁に当たる南北海道、東北の日本海側沿岸、北陸、信越、南関東、東北の太平洋沿岸では、後続の地震の起こる可能性が高い。
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