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こんな筈では!
http://www.bionet.jp/2011/03/konnahazudeha/
(前略)
コンクリートへの過信
釜石の防波堤は、1200憶円掛けて造られました。わたしは三陸海岸の町に、つごう3回訪ねていますが、三陸海岸のどの町の防波堤、水門も、それぞれの町の誇りというか、安心の基だと感じていると思われました。おそらく起工式で、設計者も、町長も、町民も喜色に溢れ、これでダイジョウブ!と思ったに違いありません。わたしが見たそのどれもが、大層なものでした。お金を掛けているなぁ、ということと、津波に襲われ続けた三陸の歴史を思いました。
しかし、今回の地震の前に、それらの全てが無力でした。何の役にも立ちませんでした。被害に遭った多くの人は、多分、これだけの防波堤、水門があるのだから食い止めてくれるだろう、という見立てがあったものと思われます。
油断があった、というのは死者を鞭打つことになるかも知れませんが、もしわたしがその町に居住していたとしても、「これだけの防波堤があるのだ。明治の津波、チリ地震の津波のときとは違うのだ」と思ったことでしょう。誤解を恐れずにいえば、コンクリートへの過信が、こんなことになった原因ではないか、と思うのです。
(中略)
浜岡原発はどうなのか?
危険視される東海地震の頂上に位置する御前崎海岸にある浜岡原発は、間違いなく液状化する土地だといわれています。それなのに、今、新基の6号機が計画されています。今回のことで見直し必死といわれていますが、ゾンビのように生き返えってきたのが、これまでの彼らでした。
3/14、中部電力が地元の自治体議会・首長らに説明会を開き、浜岡では福島原発のようなことは起こらない、また、デーゼル発電機も二基新たに購入したと説明したそうです。これまで原発に賛成してきた首長から「100%安全だと信じていたけど、100%とはいえない」という苦言が出されました。「こんな筈では!」の最たるものです。
写真に見るように浜岡原発には、津波の防波堤さえありません。もう時効だからいいますが、この写真は『住まいを予防医学する本』をつくるときに、浜岡原発の海側から忍び込んで撮影したものです。
3/16の朝刊によると、中部電力は浜岡に12メートルの超防波壁をつくることを発表しました。小高い砂浜と松並木があるからダイジョウブと言ってきましたが、「原発への不安に対応」するためだそうです。釜石などの防波堤でも「超防波壁」といわれました。この地震の津波は、いとも簡単にこの壁を越えて町を襲いました。この愚を繰り返そうと言うのです。
しかも、建設に2年を要するといいます。その間に東海地震がおきたらどうするというのでしょうか。昨夜遅く(3/15)、富士宮でM6の地震がありました。まさに「大地動乱の時代」に突入したとの観を深めております。
尾池和夫高等研究所所長(前京都大学総長)は、「東南海地震を起こすフィリピン海プレートと、東日本の大地震を起こした太平洋プレートとは別物」だけど、今回の地震を「広い意味での余震」と捉えるべきと言っています。卓見です。
浜岡原発の根本対策は、直ちに運転を止めるほかありません。
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