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被災者の60%“戻れない”
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110325/t10014904051000.html
3月25日 17時54分 :NHK
東北関東大震災の発生から、24日で2週間になるのに合わせ、NHKは被災者488人に聞き取りでアンケートを行いました。多くの人が今まで住んでいた場所に「戻りたい」と考えている一方で、現実には「戻れない」、または「戻りたくない」と答えた人があわせて60%に上り、住み慣れた場所を離れざるをえないという今回の被害の甚大さが改めて浮き彫りになりました。
アンケートは、地震や津波の被害が特に大きかった岩手、宮城、福島の各県で被災した人を対象に、24日まで3日間にわたって行い、避難所などで生活している17歳から96歳の488人から話を聞きました。アンケートでは、被害の状況や震災から2週間となる今の心情などについて尋ねました。このなかで「今まで住んでいた場所に戻って、もう一度生活したいですか」と尋ねたところ、「戻りたい」と考えている人が79%に上りました。しかし、このうちのおよそ半数に当たる40%の人が、「戻りたいが、戻れない」と答えたほか、「戻りたくない」と答えた人が17%で、住み慣れた場所を離れざるをえないという人があわせて60%近くを占めました。その理由について、「家がめちゃくちゃに壊れているから」とか、「再建する金がない」など、多くの人が現実には「戻ることができない」資金面の課題を挙げました。また、「同じことが起きるのが怖い」とか、「戻ると思い出してつらくなる」と、「戻りたくない」という答えの背景にある複雑な心情を明かす人も多く、今回の被害の甚大さと被災者が精神的に大きな傷を受けている実態が改めて浮き彫りになりました。また、アンケートでは、今後の生活の見通しについても尋ねました。このうち、「今後、生活する場所のめどが立っているかどうか」という質問に対しては、「立っていない」と答えた人が64%に上ったほか、53%の人が漁に使っていた船を流されたり、勤めていた会社も被害を受けたりして生計を立てる見通しが立っていないと答えました。さらに、「今、一番言いたいこと」を自由に書いてもらったところ、「避難生活がいつ終わるのか不安だ。仮設住宅を建ててほしい」とか、「子どもの教育施設を早期に再開してほしい」など、生活再建に向けて支援を求める声がつづられていました。また、「多くの人のお世話になり、人の暖かさを感じている」という感謝の言葉や「人との絆を大切に、自分なりに精一杯、毎日を大切に生きていきたい」と厳しい避難生活のなかでも前向きな決意をつづる人も少なくありませんでした。
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