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東北地方の防災拠点の学校や病院には太陽光発電機がないのはなぜなのか?山間僻地ほど災害で停電しやすく、電話も通じない。
http://www.asyura2.com/09/jisin16/msg/655.html
投稿者 TORA 日時 2011 年 3 月 21 日 13:43:11: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu236.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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東北地方の防災拠点の学校や病院には太陽光発電機がないのはなぜ
なのか?山間僻地ほど災害で停電しやすく、電話も電気がなければ通じない。

2011年3月21日 月曜日

山梨県若草小学校に導入された出力規模30キロワットの太陽光発電システム
東北地方の防災拠点の学校や病院には太陽光発電機がないのはなぜなのか?
http://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/kurashi/kurasu/kankyou/ondanka-taisaku/solar_power_system.html

◆「計画停電で使用できない」太陽光発電、操作周知にメーカー躍起 3月21日 産経新聞
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110321/bsc1103210151000-n1.htm

東日本大震災で被災地の電力供給が途絶え、東京電力が計画停電を実施する中で、太陽光発電システムの存在感が高まっている。東北〜関東を中心に、太陽光発電を設置した家庭から、「太陽光発電を付けているのに、停電時に使えない」との問い合わせがメーカーや設置・販売業者に殺到。停電時には特別な操作が必要だが、周知が不十分だったとして、メーカー各社は一斉に啓発に乗り出した。

 「屋根に設置している太陽電池が停電で動かなくなって宝の持ち腐れだ。どうしらいいのか」。大震災発生の翌12日以降、ある太陽光発電装置メーカーには、通常の約10倍近い電話問い合わせが相次いだ。

 家庭用の太陽光発電装置は、パワーコンディショナー(パワコン)という装置を使い、太陽電池で発電した直流電流を、家庭で使用できる交流電流に変換している。ただ、パワコンを動かすための電気は、通常、電力会社から送られる系統電力に依存しており、そのままでは日中発電していても、電気が使えない。

 使用するためには、家のブレーカーをオフにし、パワコンに付属したコンセントに直接、電化製品の電源コードを差し込む必要があるが、意外に知られていないのが実情だ。

 このため太陽光発電協会は、ホームページ(HP)で停電時の設定方法について環境省のマニュアルを添付した告知を掲載。各メーカーも自社のHPで同様の掲示を始めた。あるメーカーでは「各販売店にも自立運転の使用方法を周知する。被災した家庭の役に立てれば」と話した。

◆もっと身近に! 太陽光発電システム ベスト電器
http://www.best-alldenka.jp/product/taiyo/taiyo_tokucho_teiden.htm

停電時に発電できる太陽光発電の電力

天候や時間帯などにより太陽光発電で発電できる電力には違いがありますが、自立運転にすることで、専用コンセントを通じてAC100Vが使用できます。(最大1.5kWhまで)

この電力を上手に活用すれば様々な電化製品を使用することができます。特にテレビやラジオといった災害情報などを確認することができる家電製品が使える他、水があればお米を炊いたりすることもできます。

太陽光発電システムが発電できる電気量は1kWhのシステムを導入した場合でおよそ800Wくらいですので、標準的な3kWhのシステムの場合は、およそ2400Wほどの電力を作ることができます。(最も災害時に使用できるのは最大1500Wまでですが)

なお、一般的な家電製品の消費電力は以下の通りです。(消費電力はお使いの家電製品により異なります。実際にご利用になる際は、家電製品の裏面などに記載されている消費電力の項目をご覧ください)

・冷蔵庫:150-600W
・トースター:1000W
・電子レンジ:1300W
・炊飯器:1300W(炊飯時)
・コタツ:600W
・ハロゲンヒーター:500-1000W
・液晶テレビ:150W
・ノートパソコン:50-150W など

停電時の太陽光発電電力供給のしくみ

通常、電力会社から送られてくる電気は電線を経由して自宅の屋内分電版を通り、そこから家庭中のコンセントに電力を供給しています。しかし、停電した場合、ここまで電気が通ってきません。
太陽光発電が設置してある住宅の場合、太陽光発電モジュール(パネル)を通じて発電された電気がパワーコンディショナーに通ってきます。
平常時の場合(停電時以外)は、ここから屋内分電版に電気が送られますが、停電しているためこちらに電気を送ることはできません。

そのため、パワーコンディショナーに接続してある自立運転用コンセントまで電気が送られます。停電時はこの「自立運転用コンセント」にプラグを指すことで発電量に応じて電気を使うことができます

これからは家庭でも計画停電に備えてソーラー発電と電気自動車で乗り切ろう!


(私のコメント)


東日本大震災から10日あまり経ちましたが、まだまだ救援体制が整っていません。三陸海岸や山間部には孤立して救援物資が届かない所もあるようだ。これほどの大災害だと、被災してもSOSの連絡することも出来ない。電気が無くなれば無線も電話も通じなくなってしまいます。電気があれば無線や衛星電話も出来るし、テレビなどで情報を手に入れることも出来る。だからどんな防災拠点でも電気を確保だけは絶対に必要だ。

しかし、テレビなどをずっと見ているのですが、自家用発電機などは病院などでは備わってはいても、ジーゼル発電機は燃料が無くなれば発電できなくなります。停電が長期化するような所では、太陽光発電機などを備えて停電の長期化に備えるべきでしょう。都市近郊部では停電の復旧は直ぐにできますが、山間僻地では復電には時間がかかる。

水や食料や医薬品などはヘリで運ぶにしても、通信手段やテレビなどでの情報は電気がなければ出来ない。家庭用の太陽光発電機ならば200万円程度で小規模なものを備えることが出来るから、小規模な避難所でも太陽光発電機ぐらいは付けておくべきでしょう。もちろん太陽光発電機が難しければ風力発電機を高い所に付けておけば蓄電すれば24時間使える。

また、都市部でも計画停電で3時間程度の停電が続けられるようですが、住宅などにおいても太陽光発電機を付けておけば計画停電に対しても有効だろう。夜間も電気自動車のバッテリーを利用して蓄電しておけば、最低限度の電気を停電しても確保が出来る。それとも計画停電は東京電力の陰謀なのだろうか?

冒頭の産経新聞の記事にもあるように、太陽光発電機があっても停電時には使えないようです。太陽光発電機にはパワーコンディショナーがあり、一般用の電機で動いています。だからそれを切り替えないと停電時には使えない。だから現状ではかなり使いづらいものらしい。専用のコンセントなども必要であり停電になれば自動的に切り替わるように出来ないものだろうか?

東京でも、これからしばらくの間は計画停電で、夏には23区内も停電の対象になることでしょう。その場合に備えて太陽光発電機を備えて、夜間も利用できるように電気自動車を買っておきましょう。最近では東京でもガソリンスタンドが休業状態であり、営業しているガソリンスタンドでは長蛇の列をなしています。

今回の大災害で感じられたのは、石油プラントの脆弱さであり、多くの石油プラントが被災して、東京でもガソリンスタンドが休業しています。それでなくてもガソリンスタンドは年々少なくなっており、ガソリンスタンドの経営も大規模な設備更新の時期を迎えており、地下タンクを交換すると2000万円もかかります。それに対して電気スタンドならどこにでも設置することが出来る。

東北の被災地でも、ガソリンがないという声が一番大きい。移動するにも車にはガソリンがなくて使いものにならない。電気自動車なら電気が復旧すれば直ぐに走ることができる。非常時にはバッテリーを使って通信や照明にも使うことが出来る。日産や三菱自動車などは電気自動車を被災地に提供するようですが、ガソリンがない所では唯一の交通手段になる。


◆被災地支援、光る独自技術 太陽光システム・水なしシャンプー… 3月21日 フジサンケイビジネスアイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110320-00000001-fsi-bus_all

東日本大震災の被災地に対する企業の支援が本格化している。今回の震災では義援金だけの支援にとどまらず、各社が独自技術を生かした救援物資や生活物資を提供しているのが特徴だ。現地に贈られる品々には太陽電池を使った資材や災害復旧用の建機、水のいらないシャンプーなどが並ぶ。被災地の多くでは電気、水道、ガスなどの生活インフラが寸断されたままで、各社とも「すぐに使える」「復興に役立つ」という視点を重視している。

 シャープと日立製作所系の新神戸電機は避難所向けの太陽光発電システムを250セット寄贈。今回の震災を受けて急遽(きゅうきょ)共同で開発したという。シャープ製の約1メートル四方の太陽電池パネルに新神戸電機の蓄電池とコンセントを組み合わせた。

 東レは「水」。海水や汚れた川や湖の水から飲料水を作る災害用の小型造水機6台を提供する。高性能の「逆浸透膜」で濾過(ろか)するため、塩分や泥だけでなく、重金属や細菌、ウイルスなどの有害物質を除去できるという。

 ヤマハ発動機が提供したのは自社の電動アシスト自転車「PAS(パス)」139台。被災地でガソリンが不足する中、自治体や医療機関から「避難所間を移動する足がほしい」との要請に応えた形だ。

 機械メーカーは行方不明者の捜索やインフラ復旧に欠かせない建機などの機材を提供。コマツが建設機械やフォークリフトなどを無償貸与するほか、クボタも建機20台の支援を決め、機械を扱う専任の操縦者も派遣する。(後略)


 

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コメント
 
01. 2011年3月21日 14:28:22: SG8Oxw7fk6

太陽光発電は寿命を18年とした場合、製造経費の20%しか発電できず、
廃棄するのに製造コストの100%かかるという、とても地球リソース的に
無駄な発電システムらしい。

ゼファーなどの小型の風力発電機のほうが、設置面積も少なく東北などの降雪時にも夜間でも発電できるいので良いのでは。


02. tk 2011年3月21日 15:43:32: fNs.vR2niMp1. : 0wgoUdYBgQ
豪雪地帯での冬場の対策は別として、学校、病院、公民館等の避難場所になりうる場所とか、通信施設などでは太陽電池等の自律的な発電装置+充電装置を普及させていくべきだと思います。太陽電池と風力発電の両方の設備を備えてもよい。

* 原子力マフィアが妨害していたんだよね・・。

−−−

http://ja.wikipedia.org/wiki/太陽光発電

2007年時点で電気的・機械的部品の寿命と総発電量を用いて計算した場合、発電電力量当たりのコストが他の発電方法に比べて2〜3倍と割高である
・・
世界的には2012年頃には、条件の良い地域から順次グリッドパリティ(系統電力との等価)を達成し、価格競争力を有し始めると見られている[8][9][10]。一部の薄膜太陽電池生産企業はそれに見合う生産コストに既に到達し[11]、さらに安くできると表明している[12]。 技術的検討からは、現行技術の延長で可能な範囲でも公称容量あたりのモジュール単価は65円/Wp程度までコストダウンが可能と見られている[13]。
・・
途上国で送電網が未整備な場合、消費電力に比して燃料輸送費や保守費が高い場所など(山地、離島、砂漠、宇宙等)では、現段階でも他方式に比較して最も安価な電源として利用されている。


03. 2011年3月21日 17:14:42: 6wct8lTid6

【オピニオン】砕け散った日本の鏡

イアン・ブルマ

2011年 3月 21日 15:18 JST

 東京都知事で作家の石原慎太郎氏の失言は今回が初めてではない。石原氏は東北を襲った巨大地震について、現代の日本人の「我欲」に対する「天罰」だと発言。さらに、「積年たまった日本人の心の垢を、津波をうまく利用して我欲を洗い流す必要がある」と述べた。


 石原氏の発言は、現代の若者が個人主義的で自分の保身や立場ばかりを優先し、常に自分よりも国のために行動していた集団意識の高い、従順で規律正しい昔の日本人の心を忘れているという、保守派が長年主張してきた持論を表している。

 石原氏はそのままでは逃れられなかった。「天罰」発言にはすぐに抗議が殺到し、同氏は地震と津波、さらに原発事故で被害を受けた多くの被災者を深く傷つけたとして発言の撤回、謝罪を強いられた。それだけではない。この震災は、若者を含めた日本人が今でも規律正しく、利他的であることを証明している。

 自然の猛威に意味を見出だすという太古の人間と同じ行動を、石原氏は独自の無神経さでやってのけたのだ。古代中国では、地震などの自然災害は王朝が滅亡する凶兆であると考えられていた。日本でも同様に、地震は巨大ナマズが暴れることによって起きると信じられており、このナマズは神として崇められ、鎮められるべきであるとされてきた。

 火山付近や断層の上で生きる意味を、脆弱な人間は他にどのようにして理解できるだろうか。いつも通り静かにお茶を飲んだり、食事の準備をしていた次の瞬間に天変地異ですべてが破壊されるのだ。もちろん意味などないのだが、意味を見出さずに生きるのは人間にとって難しい。日本人や中国人に限ったことではない。今回の大震災を、十戒に従えという神の「メッセージ」と言い放ったグレン・ベック氏の見方は石原氏となんら変わらない。

 日本人は昔から自然の破壊力を目の当たりにしてきた。しかし、自然は時に助けにもなる。1274年にモンゴル、中国、韓国から16000人の兵士を乗せて日本攻撃に向かっていた船が、巨大台風により沈没した。これが、「神風」の語源である。この場合、自然は日本を救済したのだ。

 日本が苦境にあった1944年に、死を恐れずに攻撃に向かった特攻隊を無駄に神風と呼んだわけではない。通常の軍事作戦では敗戦を避けられる状況ではなかった日本軍は、最も優秀な若者を犠牲にするという崇高で神聖な方法により、強いアメリカ軍が恐れて引き返すかもしれないと考えた。

 核爆弾の被害を受けた初めての国である日本が今、原発事故に直面しているのは何とも皮肉である。原爆も一部では天罰と考えられた。1945年にB-29機の焼夷弾攻撃により東京が炎上し、数日で10万人もの死者が出たのもひどい惨事であったが、これはまだ理解ができた。しかし、たった1つの爆弾で街全体が数秒で消滅したのは、どちらかと言えば自然の猛威が振るったかのようだったのだ。

 原爆はすでに「普通の」戦争行為ではなかった。敵が分からない。防御する方法さえない。そのことも、筋金入りの日本軍に無条件降伏を認めさせた一因になったであろう。昭和天皇の言葉を借りれば、原爆は、「人類の文明すべてを破壊」させることになる「残虐な新型爆弾」であった。文明を守るための降伏は恥ずべき行為とは見なされなかった。

 ただ、広島と長崎に投下された原爆は、何千人もの犠牲者を出すだけでなく、日本の戦争責任に対する見方も歪めることとなった。その時期は、人間の愚行が引き起こした大惨事と言うより、巨大地震のような自然災害に軍隊だけでなく全国民が巻き込まれたかのように感じられていた。

 多くの人が原爆は天罰であり、それにより過去が清算されると考えた。長崎の原爆に関する著書で最もよく知られているのは、被災者の1人でのちに白血病で死亡した放射線の専門家、永井隆博士によって書かれたものである。永井博士は、原爆が人類の罪悪の償いのために神によりもたらされた恵みであると説いた。同氏を含む長崎の多くの住民がキリスト教徒であったが、永井博士の説には多くの日本人が共感した。

 文明を救済し、戦争をなくし、永遠の平和を得るのために日本人は被爆したのだと説く永井博士の長崎の自宅は聖地のようになった。日本人は新たな平和主義者として、過去と同様にまじないを唱えることで自然の力を鎮めようとしたのだ。このとき戦争責任はほとんど忘れさられていた。国家の安全は宿敵の米国に委ねられ、米国の核の傘が安全の代名詞となった。

 永井博士は核の破壊力を熟知していたが、原爆を人類の進化において大きな一歩となる「物理学の勝利」と呼んだ。日本人は長年、この原子力に対する相反する感情を持ち合わせている。米国からの核の持ち込みは公然の秘密でありひどく嫌がられてもいた。日本は他国以上に原子力発電に依存しているが、以前から何度も原子炉の危険な欠陥を隠してきた東京電力が、今回の原発事故で最も不信感を抱かれているというのにはそれなりの理由がある。

 災害はいつ何時起こり得るという意識は日本の文化に大きな影響を与えた。戦後最も有名になった映画にゴジラシリーズがあるが、ゴジラは巨大なキング・コングとして見られていただけではない。この映画は、1954年に米国による水素爆弾の爆発により太平洋沖で被爆死亡した日本人漁師にヒントを得て作られた。日本を破壊するゴジラは、水中の核爆発により生まれたのだ(ちなみに、ゴジラ映画の特殊効果を担当した円谷英二氏は、1942年に真珠湾攻撃1周年を記念して製作された「ハワイ・マレー沖海戦」でも特撮の手腕を振るった)。

 自然災害に対する危機感は日本文化に深く根付いている。太古の時代から信仰されていた神道は、神聖な自然を鎮めるための儀式が多い。自然は慈愛に満ちる一方で憤慨することもある。そのため、供え物、儀式、捧げ物などでなだめなければならない。キリスト教やユダヤ教と違い、神道は規律や道徳基準、教義などを設けない。ただ神が必要なのは敬意なのだ。

 命のはかなさや生死の繰り返しを重んじる仏教も、自然災害の恐怖を隣り合わせに生活をする人々に受け入れられやすかった。日本人の観念として、運命論がよく語られる。日本文学には、この感情を表したものが多い。例えば、15世紀に蜷川親当によって詠まれた「生まれぬる その暁に死にぬれば きょうの夕べは秋風ぞ吹く」という歌もその1つだろう。

 しかし、自然の予測不可能な変化と運命に身を任せているからといって、人生に価値を見出せないわけではない。逆に、短い人生を謳歌することも出来る。安全な地域に住む人々は、永遠の命とはいかないまでも、人生で成し遂げた偉業など、ある種の不滅をよりどころに確実に訪れる死と向き合っている。マンハッタンやシカゴなど人間の遺跡は、欧州の大聖堂など神を崇めるモニュメントと同様に、理論上は永遠に存在するものとされている。

 火山の麓や活断層の上で生きる日本人は、建造物に永遠を求めない。昔ながらの建物は紙と木から造られており、これらは小規模な地震には耐えられるものの、永遠に存在するものではない。中部地方の伊勢に、日本で最も有名な神社で皇室の氏神である神宮がある。1500年前に建てられたこの神社は、20年毎に建て替えられるため、とても古いと同時にとても新しい。永久不変なのはその非永久性のみである。

 東京やその他の都市にはコンクリートとガラスで作られた耐震性の高い高層ビルが立ち並ぶが、これは比較的最近の進歩である。多くの建造物はすでに木造ではないが(建築費が高く維持が困難)、永久には残らないという考えの表れか、日本の都市は今でも映画のセットのようにやや粗末な造りに見える。どちらかと言えば、マンハッタンというよりロサンゼルスのようである。

 東京は、1923年の関東大震災と1945年の東京大空襲により、20世紀だけで2回も壊滅の危機を味わってきた。その2回とも、人々は明るく精力的に、そしてすぐに街を復興させた。19世紀後半まで東京がまだ江戸と呼ばれていた時代には、江戸っ子は地震と火事を「江戸の花」と呼んで、災害に屈することなく立ち向かった。

 東京であろうが東北であろうが、災害から立ち上がる力は運命論のもう一方の面を表している。今回の震災においても、略奪や暴動を起こすことなく、規律正しく、結束力を持って復興への努力を続ける日本人に対して、海外の人々は賞賛の意を示した。ただし、いつもそうだったわけではない。1923年の関東大震災では、朝鮮人が水に毒を入れたという噂が広まり、朝鮮人に見えたり、朝鮮語を話しているように聞こえたりした人が襲われる事件が多発したこともある。

 今回の震災では、規律が守られている。この背景には、社会の規定に従う、自分のことは自分で対処する、そして、他人に迷惑をかけないといった、日本人が子供の頃から植えつけられるルールがあるのだろう。しかしまた、自然災害と長年共存してきたことから、倒れたものはまた立て直せるという認識も背景にある。日本語の表現に、過去にあったことを全てなしにするという意味の「水に流す」という言葉があるが、これは弱み(過去の責任を取らない)にも強み(未来に向かって進む)にも成り得る。

 この震災の被害がどこまで広がるかはまだ分からないが、日本が立ち直るだけでなく、また前より強くなると信じられる理由がある。1995年の阪神・淡路大震災の時と違い、政府が海外からの援助受け入れに難色を示さなかったのも、日本が以前よりもオープンで、国家威信にそれほど拘らなくなってきた証しだろう。

 初めて韓国と中国が日本に援助の手を差し伸べたことも、過去の流血の歴史により傷ついた関係の改善に繋がることは間違いない。自衛隊の素早い動員、そして隊員の素晴らしい活躍は彼らのイメージアップになり、悲惨な戦争により自国防衛力がないと見られていた日本が信頼を回復することにもなるだろう。政府は未だに国民の信頼を得るのに悪戦苦闘しているが、この震災への対応を通してより強固になれる可能性もある。

 しかし最も重要なのは、一般の日本人が冷静に震災に立ち向かっていることだ。それは、石原都知事の見下すような発言が時代遅れでばかげているだけでなく、間違っていることを見事に証明している。彼らは自分や家族だけでなく、見ず知らずの他人とまで助け合っている。もしもそうした助け合いの精神が日本人のステレオタイプに反するというのであれば、そんなステレオタイプは、今こそ、打ち砕くべきなのである。

(イアン・ブルマ氏は、日本研究を専門とする米バードカレッジ教授。最新の著作は"Taming the Gods: Religion and Democracy on Three Continents")

記者: Ian Buruma

http://jp.wsj.com/Opinions/Opinion/node_205698


04. 2011年3月21日 18:39:41: 0zuIKY0pwI
太陽光発電機って意味わかりません。
機械じゃなくて半導体のパネルの事でしょ。
エンジン式の発電機にしろ電気を貯める事は出来ないから、パワーコンディショナー?  コンデンサーのことですかね?   意味不明。
とにかく電気は貯められないので、一時的にコンデンサーにチャージするとか、バッテリーに充電するとかして補助することになります。

05. 2011年3月22日 19:41:24: GsIY6b3yX2
東北地方は日照時間が不足し、外灯のソーラー式照明でさえ夏場以外は難しい。
(標準のパネルの製品)
メーカーに資料があるから見たらいい。
東京以南なら問題なし。

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