http://www.asyura2.com/09/jisin16/msg/566.html
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先日議論板に似たようなことを投稿しましたが、現状を踏まえてこちらに。
原発が危険だからというのも勿論あるが、原発とは関係ない地域であっても、今のように水も物資も人的支援も入らないような状況が続くと非常に危険である。すくなくとも、人命救助を優先すべき3日は過ぎ去ったのだし、通常の震災と同じ対応は無理だということも明らかなのだから、それなりの覚悟が必要である。まず、餓死や伝染病が出る前に一時的に希望者以外は被災地から遠くに移動させるべきだろう。
どうか、一緒に、どうすれば被災者が安全に過ごし、再び復興した故郷を見ることができるか、考えて頂きたい。
以下、詳しく説明させて頂くが、よいと思えるものであれば、情報の拡散をお願いしたい。知り合いの議員、報道機関、ネット上のスペース、なんでもいい。コピペ、修正、批判は大歓迎である。著作権や著作者隣接権なんぞちんけなことも主張する気はさらさらない。よろしくお願い申しあげる。
さて、被災者の移動を一気にするのは難しいが、次のようにフェーズを3つに分けて考える。
すなわち(1)短期的(数日)な臨時避難所、(2)中期的(数週間)な居留地、(3)長期的(数ヶ月以上)な移住先とである。
まず、
(1)短期的(数日)な臨時避難所に移動して、体力の極端に弱っている者などの手当てを行い、
(2)体力的に無理のない状態であれば、中期的(数週間)な居留地へと移動して頂き、そこで十分なケアを受け
(3)長期的な移住先を望むものがいれば、移住の手引を行う。
という流れである。以下、項目別に記載する。
■短期的(数日)な臨時避難所について
被災地の近くの内陸部や日本海側に、自衛隊やボランティアの助けを得てテント村などを建て、そこに移動して頂く。現地入りできなかった者の助けになりたいと思っているボランティアスタッフや医師たちを、ここに派遣し有効に活用する。
この臨時避難所は、空港や新幹線などの移動手段へのアクセスが容易であれば、なおよい。ここへ、被災者のうち、移動を希望するものをまず移動させる。可能であれば、今の避難所で築いているコミュニティーを破壊しないよう、近隣に住んでいたものは同じ避難所へ移動できるようにする。
なお、先日の投稿に示した通り、原発の問題を抱える福島県については、福島盆地、郡山盆地などの盆地できれいな水が豊かに確保できるところが望ましい。
■中期的(数週間)な居留地について
全国の主要な大規模施設など、トイレや空調の設備が調った都市部へのアクセスが容易なところを確保し、整備する。
北海道ドームやさいたまスーパーアリーナのようなところであれば、一万人程度は収容可能である。広島のビッグアーチ周辺のような、いわゆる箱物行政の遺物も空いているので、活用する。男子便所の女子便所への転用など、一般的な催しとは異なる配慮が必要。
現地の医療機関などとも連携を取ってここで十分なケアを受けていただく。また、今、避難所では風呂に入ることが非常に難しいので、近隣の銭湯や場合によっては温水プールなどとも連携して、衛生的に過ごせるような配慮を払う。
なお、被災地の状況が調い次第、この居留地からは出る必要が生じる。大半は、被災地に戻るであろうが、そうでない人や、生活基盤を全く失った人のために、次の対策が必要になる。
■長期的(数ヶ月以上)な移住先について
すでに、一部自治体が率先して行っているとおり、公営住宅の空きに、被災者が優先的に入居できるように手配する。
また、全国のマンション経営者に、税金の部分的控除を条件に、戸数の1%を目安に提供できる部屋がないか募集をかける。条件は、敷金礼金無しの、初月家賃無料。最初の契約更新まで家賃を通常の20%以下とする。被災者に保証人は当然いないものとみなして、なんらかのバックアップ策を検討する必要がある。
中期的な居留地を設けたのは、このような移住先に入居できる状態になるまでに数週間の時間が必要であるからという理由もある。
ざっと避難計画を書いてみた。机上の空論だという批判をうけるのは覚悟の上である。この投稿を読んで、思いついた点、どういう問題がおきうるかということなど、ぜひコメント頂きたい。
ただ、逃げてというのは、やはり現実的ではない。私たちはだれも、被災者が路頭に迷うのを見たいわけではない。政府に課題処理能力がない以上、国民の側から、彼らを後押ししてあげなければならない段階に差し掛かっている。この投稿がそのための火種になれば、幸いである。どうか、皆様の意見を出していただき、それをあちこちに拡散していただきたい。
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