01. 2011年3月12日 14:52:01: cqRnZH2CUM
福島第一原発 燃料溶け出たか 3月12日 14時21分 クリックするとNHKサイトを離れます)経済産業省の原子力安全・保安院によりますと、福島第一原子力発電所の敷地内の1号機の周辺でウラン燃料が核分裂して発生する「セシウム」という放射性物質が検出されたことから、1号機で炉心にある核燃料の一部が溶け出たとみていると発表しました。原子力安全・保安院は、核燃料棒のウラン燃料が詰まっている「被覆管」と呼ばれる金属製の筒が溶けた可能性があると話しています。これについて、東京大学の関村直人教授は「燃料のごく一部が溶けて漏れ出たのだろうと思われるが、原子炉はすでに停止しているうえ、冷やされている状況だ。ほとんどの核燃料は原子炉の中におさまっているので住民には冷静な対応をお願いしたい」と話しています。 [関連ニュース] 自動検索 ・福島第一原発 避難完了せず ・福島第一 燃料一部露出のおそれ ・福島第一原発1号機 放出開始 ・第二原発でも緊急事態通報 ・福島第一原発 圧力上昇で空気放出へ 地震:福島原発「炉心溶融」の可能性も セシウムを検出 経済産業省原子力安全・保安院は12日、東京電力福島第1原子力発電所1号機で、燃料棒が損傷する「炉心溶融」が起こった可能性が高いことを明らかにした。同発電所の周辺監視区域の放射性物質の測定で、燃料に含まれるセシウムが検出された。同原発1号機では、圧力容器の中で冷却水の水位が下がり、燃料棒が冷却水から露出する状態になっていた。 地震:福島原発で1000倍の放射線量 燃料棒損傷か 福島第1原子力発電所=福島県大熊町で2003年8月、本社ヘリから川田雅浩撮影 福島第1原子力発電所=福島県大熊町で2003年8月、本社ヘリから川田雅浩撮影 経済産業省原子力安全・保安院は12日、東京電力福島第1原発1号機の原子炉容器内の水位が下がり、燃料棒の一部が最大90センチ露出し損傷している可能性のあることを明らかにした。国内初の炉心溶融になる恐れもある。消防車が大量の水を供給している。また、同原発の正門で通常の8倍、1号機の中央制御室で同1000倍の放射線量を計測した。この地震で放射性物質漏えいが確認されたのは初めて。政府は健康に影響を与える数値ではないとしているが、念のため12日、同原発の半径3キロ以内としていた避難指示を「半径10キロ以内」に拡大。12キロ南にある福島第2原発も同日、半径3キロ以内に避難、10キロ以内に屋内退避を指示した。 保安院によると、福島第1原発1号機では格納容器内の圧力が一時、基準の2倍超の8.4気圧になった。圧力が上がりすぎると容器の破壊につながるため、東電は弁を開けて、蒸気を外に放出する作業を始めた。電源が確保できないため作業員が手動で二つある弁のうち一つを開けたが、残りは難航している。放射性物質を建物外に放出するのは初めて。微量で避難指示も出され、住民の安全は確保できるという。 2号機では、原子炉内の水位が燃料棒の先端より3.7メートル高く、燃料は水中に没している。一時、緊急時に原子炉を冷やす冷却装置が稼働せず、炉心溶融も心配されたが、装置の稼働が確認された。3号機では原子炉内に冷却水が注入され、安全が保たれている。 福島第2原発の1、2、4号機は、圧力抑制室の温度が100度を超え、圧力を一定に保てなくなっている。炉内を冷やすポンプは、地震で海水をかぶり故障している模様だ。1〜4号機についても蒸気を外に放出する準備を進めている。 【ことば】福島第1、第2原発 第1は東京電力初の原発として、1971年3月に1号機が営業運転を始めた。現在6基の原子炉が稼働する。第2は、第1の約12キロ南にあり、82年4月に1号機が営業運転開始。計4基が稼働している。いずれも、燃料の核分裂反応によって生じた熱で水を沸騰させ、できた蒸気でタービンを回して発電する「沸騰水型原子炉」で、計10基の総発電量は約910万キロワット。 【関連記事】 * 原発検査漏れ:東電に注意処分 保安院 * 地震:犠牲者は1000人大幅超 官房長官 * 地震:菅首相、福島第1原発近くに到着 * 地震:菅首相、福島第1原発を上空視察へ * 地震:放射線量1000倍に 福島第1原発・中央制御室 |