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http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/0003861699.shtml
11日発生した東北・関東大地震。マグニチュード(M)8・8という国内最大規模の地震は、激しい揺れと押し寄せる巨大津波、相次ぐ火災をもたらし、現代日本で初という「複合災害」のすさまじさを見せつけた。地震は太平洋プレートと北米プレートの境界で発生したが、専門家からは「想定外の大きさ」との声も。近い将来には東南海・南海地震の発生が懸念されており、これまでの対策で十分かどうかの検証が求められそうだ。
プレート境界にあたる三陸沖で発生した地震としては、津波で約2万2千人の死者を出した1896年の地震、同じく約3千人が亡くなった1933年の地震があるが、地震の規模はM8・1〜8・2。今後30年以内の発生確率が99%といわれていた「宮城県沖地震」も想定はM7・5前後だった。
今回の地震がM8・8だったことについて、東京大地震研究所の大木聖子助教(地震学)は「宮城県沖地震の可能性があるが、想定を約90倍も超えている」と驚きを隠さない。余震もM8クラス級の規模で起こる恐れがあるという。
「宮城県沖では、最大でもM7・8の想定だった。阪神・淡路大震災と同様、自然現象は過去の経験通りにはいかないことを示した」とは関西学院大の室崎益輝教授(防災計画)。「今は救助と二次被害の防止が優先」とした上で「発生が懸念される南海地震も含め、どこで想定外の災害が起こるか分からないという心構えで対策を進めなければならない」と強調する。
南海地震は今回の地震と同様、プレート境界で起き、今後30年の発生確率は60%。M8・4前後が想定されているが、東海、東南海地震と連動して発生すれば、それを上回るとされる。
人と防災未来センターの河田恵昭センター長は「津波で家や自動車が流される状況は、近く私たちの身に間違いなく起こる。研究者も巨大災害に備えた防災の仕組みづくりを進めているが、対策は十分ではない。いま一度、何が欠けているかチェックしていく必要がある」と話している。
(災害特報班)
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