http://www.asyura2.com/09/jisin16/msg/376.html
Tweet |
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20101025ddm041040064000c.html
慶長地震:津波で多数の死者、現在想定と別タイプ より浅い震源域−−東大など分析
駿河湾から四国沖に延びる「南海トラフ」で約400年前に大津波を引き起こした「慶長地震」が、同じトラフで90〜150年おきに繰り返す巨大地震とは異なるタイプの地震であることが、東京大などのチームの分析で分かった。慶長地震は、陸地の揺れは小さいのに津波で多くの犠牲者を出している。チームは「政府が想定する東海、東南海、南海の3地震とは別に、この地震の対策が必要」と指摘している。
慶長地震は慶長年間の1605年に発生。房総半島から四国までの広い範囲に高さ数メートル以上の津波が押し寄せ、多数の死者を出した。一方、陸地での大きな揺れの記録は残っていない。
南海トラフでは、海側のプレート(岩板)が年間数センチずつ陸側のプレートに沈み込み、深さ約10〜30キロにたまったひずみが定期的に解放され、マグニチュード(M)8級の巨大地震が起きてきた。その間隔は90〜150年とみられ、政府はこれらを東海、東南海、南海地震と分類、調査や防災対策などが進んでいる。
今回、チームはコンピューター上でさまざまな地震と津波を起こし、慶長地震の震源域を推定した。その結果、巨大地震の想定震源域の南方約75キロ、海底付近から海底下10キロまでのより浅い部分を震源域と仮定すると、慶長地震の津波の高さや陸地での揺れを矛盾なく再現できることが分かった。
プレート境界では、海底から10キロ以下の浅い部分の地盤は軟らかいため、ひずみがたまりにくく地震は起きにくいとされる。だが、今回の震源域周辺で海洋研究開発機構の深海掘削船が、地震発生をうかがわせる海底地層を発見しており、今回の補強材料になるという。
慶長地震の詳しい仕組みや周期は不明だが、チームの古村孝志・東京大教授(地震学)は「現在の津波監視システムでは、慶長のような地震が起きた場合に津波を過小評価する危険性がある。南海トラフの巨大地震とは切り離して対策を考える必要がある」と指摘する。【八田浩輔】
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。