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オバマ大統領ももはや打つ手無し。 メキシコ湾原油流出事故の想像以上の深刻
http://www.asyura2.com/09/jisin16/msg/326.html
投稿者 Orion星人 日時 2010 年 6 月 17 日 11:07:58: ccPhv3kJVUPSc
 

http://diamond.jp/articles/-/8468

 第110回全米オープンの取材のため、筆者は現在、米国カリフォルニア州ぺブルビーチリゾートに来ている。メディアセンターには全米のみならず世界中から多くの記者たちが集まっている。

 テントにはテレビスクリーンが何段も設置され、新聞や雑誌などが置かれている。ここ数日、どのメディアもトップニュースは同じ、メキシコ湾での原油流出事故一色である。

 米国の危機は深刻だ。1000メートル以上の深海から流失し続けている原油パイプの修理のためにあらゆるアイディアが試されたようだ。だが、どれもうまくいかず、結局、破損による流失を止める手段はないようだ。いよいよ万策も尽きようとしている。

 週末、オバマ大統領は現地を視察に訪れ、被害を受けた漁師など地元住民との対話を行った。その上で「BPには責任を取らせる」と明言し、壊滅的な環境破壊への補償を迫った。その額、およそ6900万ドル、日本円で60億円強である。

「BPには文句を言いたい気持ちもあるが、私はそうした仕事をするために大統領になったのではない。私の仕事はこの問題を解決することである」(オバマ米大統領)

 とはいうものの、米政府にできることは限られている。そもそも原油の流失は続いているし、BPという石油会社一社の責に帰するには問題があまりに大きくなりすぎてしまっている。

【米国民の半数以上がオバマ政権の対応に不満】

 被害総額は甚大だ。新聞各紙のコラムでも、オバマ米大統領の対応に対して厳しい論調が目立ってきている。桁が2桁足りない、という批判もある。当初の米政府の初動の遅れを指摘する声は日に日に増しているようだ。

 オバマ大統領は、2005年のハリケーンカトリーナの被害の際にブッシュ大統領の受けた、メディアからの散々な悪評を思い出しているのかもしれない。だが、人命を除けば、それ以上の経済被害になることはほとんど確定的だという。

 10日に一回の割合で現地視察を繰り返しているものの、打開策は見えない。きょう火曜日には、オバマ大統領は、執務室(オーバルオフィス)でのテレビ演説を行った。

 全国民に向けてホワイトハウスから語りかけるのは就任以来初となるが、それだけこの事故が深刻で、場合によっては政権維持に影響するとみているようだ。

 実際、USAトゥデイとギャラップ社の合同世論調査によれば、53%の米国民が今回の原油事故に関するオバマ政権の対応に不満を持っているとなっている。

 米政府機関(NCAA)の最新報告によれば、発生から58日にして4億から10億ガロンもの原油がすでに流失し、メキシコ湾岸に深刻な環境被害をもたらしている。それは当然ながら、住民生活をも直撃している。

【フロリダ半島の西海岸はほぼ壊滅状態】

 アラバマ州モービルでは、シーフードレストランに次のような張り紙がされているという。

〈魚介類のマーケットが閉じてしまったため、無期限休業いたします〉

 レストランが休業に追い込まれるくらいだから漁業関係者はもっとひどい。中には仕事そのものに絶望し、船を捨ててしまった猟師もいるという。さらに悪いことに海洋汚染は一時的なものではなく、水面よりもむしろ海底に沈殿しているオイル被害の方が深刻だという。

 現時点で1152頭ものアザラシやイルカなどの海洋動物の死亡が確認されている。それらは当然ながら全体のごく一部である。

 オイル塗れになった水鳥や海カメなどの生物を助けようと、ボランティアが不眠不休で活動している。だが、救出するものの今度は放すところがなく、困惑しているのが実情だ。

 海洋汚染の範囲は日に日に広がっている。海流の関係でフロリダ半島の西海岸はほぼ壊滅状態になっている。しかもその潮流はリゾートの集まる東海岸にも流れ込んでいる。今週中にはその範囲にまで、さらに2週間後にはオイルで汚れた海水がニューヨークにまで到達するという観測もある。

【菅首相の声が米国では一切聞こえてこない】

 原油価格も沸騰し、一ガロン3ドル以上と、自動車社会の米国にとっては致命的な値段になっている。

 米政府は、全国民に対して解決のためのアイディアを募集している。

 核兵器を使ってパイプを破壊し、それによって原油の流出を止める、などという奇想天外な案まで寄せられているという。

 だが、それも笑えない状況になってきた。もはや、手の打ちようのない今回の事故は、誰が解決するのか、誰が責任を取るのか、というレベルの議論ではなくなっている。

 米国のみならず、カリブ海全体、ひいては地球全体の問題になりつつある。

 日本政府は他人事として拱手傍観している場合ではない。事故を起こしたBPには日本企業も出資している。

 ここ米国では菅直人首相、あるいは日本政府の声が一切聞こえてこないのが心配である。

 

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コメント
 
01. 2010年6月17日 21:31:20: wIcpB1Tc7I

本当に海底のパイプの破損なのか? 数本とかの話もあるし、
海底の地層岩盤などに亀裂など起きて塞げないなんて事は?
そんな危惧疑心などを調べてる情報はないのでしょうか

噴出圧力を平面で受けず、日本刀を差し込むように細長い栓を入れ込み
上部に重しを掛ければ、重ね置きで巨大トン数を被せられそうですが。


02. justice 2010年6月18日 00:00:19: 1WHCZw9hn00Nw: sNzuS9etY6
人類はどこまでも愚かだ。

究極は愚かと思っていない人たちが人類を支配していることである。

愚かな人間と思っている人間が一番愚かであることを証明できない、ことが、最も良くその愚かさをあらわしている。

自分を馬鹿と呼ぶ人間こそが、もっとも、地球の支配者に適しているとしたら・・・。

人類が悲劇なのではない。

悲劇は人類そのもの。

人類の愚かさがあらゆる動物、植物、生物を皆殺しにする。


03. 2010年6月19日 11:11:40: 1RHboQR6vo
>BPには日本企業も出資している。
住友信託銀行
ノルウエー、クゥエート、中国、シンガポールの政府系ファンド
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=aJ7.FO4O93q4
BPの大株主 JPモルガンチェイスが群を抜いている。
https://amadeus.bvdep.com/amadeus/top20/report_2.htm

海底に何キロに渡って続いている裂け目。そこからも原油が漏れ出している。
この裂け目が、元々そこにあったものか、それとも爆発事故と関連して出来たものか。後者だとすると、その原因は何か。
@火山説 → メキシコ湾の形成史(大陸移動)から答えはイエス。
Aメタンガス田説。以下のサイト。
http://www.helium.com/items/1864136-how-the-ultimate-bp-gulf-disaster-could-kill-millions
両説とも、地殻変動による大津波を予想。

最悪なのは情報統制がひどくて、人々を不安に駆り立てていること。1ヶ所の流出を止めたというのは、全くのガセネタである。ネットではオーストラリアの海底が一日で3〜4M隆起しつつあると言う流言飛語まで実しやかに飛び交っている。


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