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【萬物相】太平洋を越えて来る「津波の恐怖」(朝鮮日報) http://www.asyura2.com/09/jisin16/msg/308.html
記事入力 : 2010/03/01 08:04:08 日本語の津波を英語でも「tsunami」と書き始めたのは、1897年からだ。この年に英訳・出版された「明治文学全集」に掲載された作品の一つが、英語で「tsunami」と表記する発端となった−というのが、オックスフォード英語辞典(OED)の説明だ。「海水が壁のように高く盛り上がり、飛ぶ鳥よりも早く押し寄せた。人々が“津波だ!”と叫んだ」。その前年、日本の太平洋沿岸・三陸で起こった津波による惨事を描写した作品だ。 1896年6月15日、三陸地方では村祭りの最中だった。明け方の7時30分ごろ、地の底がごろごろと鳴ったが、人々はいつもの小さな地震の一つだろうと思った。およそ20分後、海岸の海水がすっと引いていき、恐ろしいことが起こった。海全体から何かが割れるような音が聞こえ、数千門の大砲を一度に撃ったような音が響いたかと思うと、海上に30メートルも盛り上がった水が、時速800キロという速度で陸地に向け押し寄せた。逃げるには遅すぎた。海岸から50キロまでの範囲では、生命体がほぼ全滅した。死者はおよそ3万人に達した。 津波は、海中での火山の噴火や地震によって引き起こされた波が、海岸や津などの浅い場所にさしかかり、身の毛もよだつような死の大波となる現象だ。津波が世界の普通名詞となったのは、日本がそれだけ多く津波に遭い、津波に関する研究も多かったことを意味している。また一方では、その時までほかの国は、津波という自然現象についてよく知らなかった、ということでもある。 先月27日に南米チリで発生した大きな地震による「津波災害(tsunami disaster)」の懸念から、太平洋沿岸の4分の1を超える地域が、警報や退避命令を発令するなどして気をもんだ。6年前にインド洋で発生し22万人の命を奪った津波の悪夢も生々しく、心配が大きかったというわけだ。幸いなことに、南米の太平洋沿岸を除き、大きな被害はなかった。 普段は地球の奥深くに縮こまっているが、時折姿を現し、自然の恐ろしさを教えていく知られざる力−それを、津波から感じた。100年前なら、チリの地震はチリだけの災厄で終わっていたが、今では発生直後から世界的事件になった。災害世界化の時代にあっては、救護と支援と備えもまた、地球的連帯の中で行われなければならない。韓国の救護と支援も、韓国の意思や誠意が確実に伝わる規模で、遅れることなく実行すべきだ。 金泰翼(キム・テイク)論説委員 ----------------------------------- 朝鮮日報記事が言及する“「明治文学全集」に掲載された作品の一つ”というのは、おそらく小泉八雲原作の「稲むらの火」のことだろうと思ったのだが…、物語の舞台は三陸地方ではない。 >稲むらの火(いなむらのひ)は、1854年(安政元年)の安政南海地震津波に際して紀伊国広村(現在の和歌山県広川町)で起きた故事をもとにした物語。地震後の津波への警戒と早期避難の重要性、人命救助のための犠牲的精神の発揮を説く。小泉八雲の英語による作品を中井常蔵が翻訳・再話したもので、かつて国定国語教科書に掲載されていた。主人公・五兵衛のモデルは濱口儀兵衛(梧陵)である。 それでも1897年に英語で紹介された津波を題材にした代表的作品といえば、やはりこれなんだがなぁ…。 >A Living God、 生神様で、このエッセイは、東京に戻り3ヶ月ほどで書き上げて、1897年、明治30年に『佛の畑の落穂』の「生神様」A Living God として発表し、これを『大西洋評論』に寄稿、12月号に掲載され、世界中で読まれたのである。 どなたか三陸地方を舞台にした“tunami”の語源となった物語の心当たりがあれば、コメントをお寄せください。 ===================================== 【関連サイト】 Oxford English Dictionary, "tsunami" (白夜荘日録) >tsunami. Also (repr. a strict transliteration of the Jap. form) tunami. >tsunami, もしくは(日本語語形の厳密な字訳を表して)tunami. [日本語のツナミから。ツは港、ナミは波]
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