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【萬物相】太平洋を越えて来る「津波の恐怖」(朝鮮日報)
http://www.asyura2.com/09/jisin16/msg/308.html
投稿者 gataro 日時 2010 年 3 月 01 日 11:57:52: KbIx4LOvH6Ccw
 


http://www.chosunonline.com/news/20100301000006

記事入力 : 2010/03/01 08:04:08
【萬物相】太平洋を越えて来る「津波の恐怖」(朝鮮日報)

 

日本語の津波を英語でも「tsunami」と書き始めたのは、1897年からだ。この年に英訳・出版された「明治文学全集」に掲載された作品の一つが、英語で「tsunami」と表記する発端となった−というのが、オックスフォード英語辞典(OED)の説明だ。「海水が壁のように高く盛り上がり、飛ぶ鳥よりも早く押し寄せた。人々が“津波だ!”と叫んだ」。その前年、日本の太平洋沿岸・三陸で起こった津波による惨事を描写した作品だ。

 1896年6月15日、三陸地方では村祭りの最中だった。明け方の7時30分ごろ、地の底がごろごろと鳴ったが、人々はいつもの小さな地震の一つだろうと思った。およそ20分後、海岸の海水がすっと引いていき、恐ろしいことが起こった。海全体から何かが割れるような音が聞こえ、数千門の大砲を一度に撃ったような音が響いたかと思うと、海上に30メートルも盛り上がった水が、時速800キロという速度で陸地に向け押し寄せた。逃げるには遅すぎた。海岸から50キロまでの範囲では、生命体がほぼ全滅した。死者はおよそ3万人に達した。

 津波は、海中での火山の噴火や地震によって引き起こされた波が、海岸や津などの浅い場所にさしかかり、身の毛もよだつような死の大波となる現象だ。津波が世界の普通名詞となったのは、日本がそれだけ多く津波に遭い、津波に関する研究も多かったことを意味している。また一方では、その時までほかの国は、津波という自然現象についてよく知らなかった、ということでもある。

 先月27日に南米チリで発生した大きな地震による「津波災害(tsunami disaster)」の懸念から、太平洋沿岸の4分の1を超える地域が、警報や退避命令を発令するなどして気をもんだ。6年前にインド洋で発生し22万人の命を奪った津波の悪夢も生々しく、心配が大きかったというわけだ。幸いなことに、南米の太平洋沿岸を除き、大きな被害はなかった。

 普段は地球の奥深くに縮こまっているが、時折姿を現し、自然の恐ろしさを教えていく知られざる力−それを、津波から感じた。100年前なら、チリの地震はチリだけの災厄で終わっていたが、今では発生直後から世界的事件になった。災害世界化の時代にあっては、救護と支援と備えもまた、地球的連帯の中で行われなければならない。韓国の救護と支援も、韓国の意思や誠意が確実に伝わる規模で、遅れることなく実行すべきだ。

金泰翼(キム・テイク)論説委員

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朝鮮日報記事が言及する“「明治文学全集」に掲載された作品の一つ”というのは、おそらく小泉八雲原作の「稲むらの火」のことだろうと思ったのだが…、物語の舞台は三陸地方ではない。

>稲むらの火(いなむらのひ)は、1854年(安政元年)の安政南海地震津波に際して紀伊国広村(現在の和歌山県広川町)で起きた故事をもとにした物語。地震後の津波への警戒と早期避難の重要性、人命救助のための犠牲的精神の発揮を説く。小泉八雲の英語による作品を中井常蔵が翻訳・再話したもので、かつて国定国語教科書に掲載されていた。主人公・五兵衛のモデルは濱口儀兵衛(梧陵)である。

それでも1897年に英語で紹介された津波を題材にした代表的作品といえば、やはりこれなんだがなぁ…。

八雲と津波(みつお記念クリニック/院長のコラム)

>A Living God、 生神様で、このエッセイは、東京に戻り3ヶ月ほどで書き上げて、1897年、明治30年に『佛の畑の落穂』の「生神様」A Living God として発表し、これを『大西洋評論』に寄稿、12月号に掲載され、世界中で読まれたのである。

どなたか三陸地方を舞台にした“tunami”の語源となった物語の心当たりがあれば、コメントをお寄せください。

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【関連サイト】

Oxford English Dictionary, "tsunami" (白夜荘日録)

>tsunami. Also (repr. a strict transliteration of the Jap. form) tunami.
[a. Jap. tsunami, tunami, f. tsu harbour + nami waves.]
A brief series of long, high undulations on the surface of the sea caused by an earthquake or similar underwater disturbance. These travel at great speed and often with sufficient force to inundate the land; freq. misnamed a tidal wave (see tidal a. 1 b). Also fig. and attrib.

>tsunami, もしくは(日本語語形の厳密な字訳を表して)tunami. [日本語のツナミから。ツは港、ナミは波]
地震もしくはそれに類する海底の地殻変動によって生じた、短時間のうちに打ち寄せる、一連の長く高い海面のうねり。これらは猛スピードで、またしばしば陸地を覆い尽くすのに十分な力を備えて、伝わる。しばしばtidal wave(高潮)と誤って呼ばれる(tidal, a. 1bの語義を見よ)。また、比喩的にも、限定語句としても用いる。

 

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コメント
 
01. gataro 2010年3月01日 12:12:33: KbIx4LOvH6Ccw
「A living God」の英文版はこちら ⇒ http://www.inamuranohi.jp/english.html

「A living God」の和訳はこちら ⇒ http://www.inamuranohi.jp/translate.html



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