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下に引用する記事のように、今世紀後半に秒速80mを越す風速を持った台風が日本を襲うという予測があるそうだ。
ただ、2074年というとまだ60年以上先の話なので、もっと近い未来でどうなるのか、簡単な計算をしてみよう。
1959年で風速61mということで、2079年で風速80mと仮定すると、120年で約30m風速が速くなることになる。だから、一年で0.25m、 10年で2.5m、50年で12.5m風速が速まることになる。2010年は、1959年から約50年だから、風速73mの台風が来年は来襲する可能性があるという計算だ。
多分、風速と同様に、雨量や高潮の度合いなどもひどくなるはずだから、今後、台風の被害は各自治体にとって大きな負担となっていくだろう。もちろん、各市民にとっても、大きな災いだが。
http://www.asahi.com/eco/TKY200909250190.htmlよりコピー:
今世紀後半に風速80mの「スーパー台風」来襲予測
2009年9月25日15時1分
今世紀後半、風速80メートルに達する「スーパー台風」が日本を襲う――。名古屋大などでつくる研究グループが今年そんな予測結果をまとめた。5千人を超す犠牲者を出した伊勢湾台風から26日で半世紀。各地で堤防の老朽化が進むなか、高潮の脅威はますます高まっている。
伊勢湾台風は1959年9月26日夜、和歌山県潮岬付近に上陸。翌日にかけて三重、愛知など各地を襲い、最大瞬間風速61メートルという猛烈な勢力で、死者・行方不明者は32都道府県で5098人にのぼった。その多くが高潮による犠牲だった。明治以降最悪の被害を出した台風だ。
名古屋大や気象庁気象研究所などの研究グループが8月、今世紀末に日本付近に発生する台風の発達状況を予測した。その結果、日本の南の西太平洋で海面水温が2度程度高くなり、詳細な分析を終えた2074〜87年に風速67メートル以上の「スーパー台風」と呼ばれる台風が複数回、発生するという。
最大のものは中心気圧が866ヘクトパスカル、地上の最大風速が80メートルになるとされた。伊勢湾台風や、05年に千人以上の死者を出した米国のハリケーン・カトリーナをしのぐ強さだ。研究グループの坪木和久・名古屋大准教授(気象学)は「スーパー台風が上陸すれば伊勢湾台風を上回る大規模な高潮被害が起こりうる」と指摘する。環境省の地球温暖化予測チームも5月、海面上昇と台風の巨大化によって高潮被害が増加するとの予測をまとめている。
ところが高潮への備えは万全とは言えない。国土交通省の05年の調査によると、全国1万3792キロの堤防のうち伊勢湾台風級の高潮に襲われても高さが十分な堤防は65%にとどまる。地方を中心に不備が目立つ。
高さとは別に老朽化も問題だ。東京、伊勢、大阪の3大湾の堤防のうち建設後40年以上経過し、老朽化している堤防は東京、大阪両湾で各20%、伊勢湾では61%にのぼる。3湾に面する海抜ゼロメートル地帯には約400万人が暮らす。
さらに同省の今年の調査によると、堤防前面の砂浜が著しく浸食された海岸は全国で約160キロに及び、25カ所、約8キロの堤防が倒壊の恐れが高いとされた。
実際に、昨年2月には、富山県入善町で低気圧による高波で堤防が倒壊し、1人が死亡した。04年10月には台風23号による高波で高知県室戸市の堤防が壊れ、市営住宅の3人が亡くなった。
環境省地球温暖化予測チームのリーダーも務めた三村信男・茨城大学教授(海岸工学)は「海岸構造物は40〜50年で補強の時期を迎える。海面上昇など新たな環境条件をもとに、どこが危険なのかを総点検する時期に来ている」と話す。
米連邦緊急事態管理局(FEMA)をモデルに、災害対策の柱に「危機管理庁の創設」を掲げる民主党だが、まだ、その具体像は見えない。(宋光祐、大久保泰)