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地震の周期性について。日本はやはり地震の活動期に入っている。
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投稿者 taked4700 日時 2009 年 9 月 30 日 22:17:49: 9XFNe/BiX575U
 

地震の起きるメカニズムから言って、次のような要素があるはず。

1.プレートが乗っているマントルの運動により、プレートがぶつかり合い、地震が起こる。だから、マントルの移動速度が地震周期の要素のひとつ。特に、プレート境界型地震では大きな要素となるはず。実際には、一年で数cm、5cmとか10cmと言われている。

2.もうひとつの大きな要素が、プレートの弾性。どのくらいまでのゆがみに耐えられるのかと言う問題。過去のプレート境界型地震で地面が隆起した例を見ると、1mから3m以上隆起していることが多い。つまり、そのような場所は、プレート境界型地震によって段々畑のような地形が波打ち際に形成されていく。このような地形の場所は単に振動しているのではないので、この点に注意が必要だ。そして、これはとても興味深いことであり、海岸自体の傾きを精密に計測することで、弾性限界値を求めることができるような気がするが、実際には行われていないので、いろいろな難点があるのだと思う。ただ、プレート自体の性格と言うか特徴は見ることができ、玄武岩とか砂岩とか、プレートを主に作っている岩石の性質から、その弾性の比較はある程度できるはずだ。なお、段々畑の地形は例えば房総半島の太平洋側に見ることができる。

3.しかし、現実には、プレートを構成している成分は均一ではないし、さまざまなものが混ざり合ったり、化合したりして、全体をひとつの値で評価することは無理がある。そもそも、プレート境界は、単に接しているわけではなく、プレート表面はでこぼこしていて、しかも、そのでこぼこしているもの自体も、さまざまな形や材質がある。だから、毎年、どのぐらいの強さで噛み合っているのかさえその値を決定することは難しいはずだ。例えば、海底は平らではなくていくつかの丘や山のようなものさえある。ゼニス海嶺と言われるものはその典型だ。更に、伊豆半島は今でも海底プレートに乗って移動しているわけで、伊豆半島の衝突によってできた丹沢山系を今でも伊豆半島は押し続けている。つまり、逆から言えば、伊豆半島自体は一種の留め金と言う役割を持っていて、海底プレートの移動をせき止めている。

4.以上のように考えると、プレート境界型地震の周期性と言っても、その周期を求めるのはかなり難しいと感じる。しかし、ある程度、それを知ることもできると思う。それは、地球の他の地域でのプレート境界型地震の発生頻度だ。

5.地球の表面は一応プレートに覆われているから、プレート同士は、互いにその動きに影響を与え合っているわけだ。だから、どこかで急に大規模に動くことがあれば、その影響を受けて、別の場所でも急激な動きが起こるはずだ。例えば2003年末に起こったイランのバム遺跡での地震、これは、少なくとも1700年代には作られていた遺跡なので、300年ぶりの地震であったということになる。そして、このバムの地震の前後数年間で、この地域でやはり大きな地震が起こっている。

6.つまり、数千キロ四方ぐらいの地域で見ると、大きな地震が起こる流行期のようなものがあり、それが地震の活動期であるはずなのだ。日本において阪神大震災が2005年に起きたが、これをもって日本列島が地震の活動期に入ったとする人が多い。

7.だから、地震の周期性というとき、大きな期間としては、200年から400年と言う周期を考え、しかし、実際には、50年から100年ほどの遊びと言うか、狂いがいつも生じるので、大きな地震がひとつの地震区域のようなものの中で起こったら、その地震区域自体が地震の活動期に入ったと考えることになる。  

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