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ソフトバンクが買ったスーパーセル、「怒る鳥」落とす勢いで成長
10月17日(ブルームバーグ):ソフトバンク が買収したフィンランドのモバイルゲーム会社、スーパーセルの急成長はまさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。同ゲーム業界で先駆者的タイトル「アングリーバード(怒った鳥)」を生んだ同国のライバル、ロビオ・エンターテインメントを飛び越えてしまった。
フィンランドで次に買収されるか、新規株式公開(IPO)を実施するゲーム会社はロビオだと長く見なされていた。しかしスーパーセルは2010年の設立からわずか3年で、無名会社から30億ドル(約2940億円)の価値を持つ企業に急成長、先を越した形になった。
スーパーセルの共同創業者、イルッカ・パーナネン氏(35)はゲームの主流がゲーム機や大型画面からスマートフォン(多機能携帯端末、スマホ)とタブレット端末に移ると考えた。さらに、ゲームの基本サービスは無料で提供しつつ、追加要素に課金するいわゆるフリーミアムのビジネスモデルを採用した。まず欧州と米国で火が付いた同社のゲームの人気はすぐに世界に広がった。
モバイル製品の評価・比較を提供するアレクストラのニューヨーク在勤アナリスト、テロ・クイティネン氏は「スーパーセルを極めて魅力的な会社にしたのは、この夏の日本での驚くべき成功だ」と指摘。ロビオの方は「現時点で売上高の点で競争力のあるフリーミアムゲームを開発するノウハウがないと思われている」と付け加えた。
スーパーセルの代表作、「クラッシュ・オブ・クランズ」を無料ダウンロードしたプレーヤーは、レベルアップで追加機能を購入するため100ドル(約9800円)を払う羽目になりかねない。やはり人気の「ヘイ・デイ」では、金貨の詰まったトランクが80ドルする。市場調査会社アップ・アニーによれば、いずれのゲームもここ数カ月、米国のiOSストアで売り上げトップ5位内に入っている。
企業価値が半年で4倍
スーパーセルとソフトバンクは15日、ソフトバンクがスーパーセルの議決権付き株式51%を15億3000万ドルで取得すると発表。これに基づく企業価値は約30億ドル。4月にスーパーセルが結んだファイナンス合意は同社の企業価値を7億8000万ドルと評価していた。
パーナネン氏は友人のミッコ・コディソヤ氏とともにスーパーセルを創設。さらに4人の設立メンバーとともに、6人前後で会社を育ててきた。現在は従業員130人を抱える。
クラッシュ・オブ・クランズは、中世を舞台に村を作り、防衛したり他の村を襲撃したりする戦略ゲーム。ヘイ・デイは農場経営のゲームだ。これらはアップル の「iPad(アイパッド)」と「iPhone(アイフォーン)」のほか、グーグルの基本ソフト「アンドロイド」を搭載したスマホやタブレットでもプレーできる。
アングリーバードは主人公の鳥たちをスリングショットで飛ばして卵を盗んだ豚たちをやっつけるゲーム。ゲームをダウンロードするのに少額の料金がかかる。iOS対応の有料ゲームでダウンロード数最高を記録したバージョンもあるが、売上高では上位50以内に入らない。
原題:Supercell Beats ‘Angry Birds’ From Obscurity to $3 BillionValue(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ヘルシンキ Ville Heiskanen vheiskanen@bloomberg.net;ヘルシンキ Kasper Viita kviita1@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Kenneth Wong kwong11@bloomberg.net
更新日時: 2013/10/18 07:00 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MUTJB66KLVR901.html
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