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これまで“王様”だった通信キャリアと、“家来”だった携帯電話メーカーという上下関係を、逆転させてしまったiPhone
http://www.asyura2.com/09/it11/msg/834.html
投稿者 TORA 日時 2013 年 9 月 16 日 10:29:54: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望


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「アップル帝国の正体」 これまで“王様”だった通信キャリアと、“家来”だった
携帯電話メーカーという絶対的な上下関係を、完全に逆転させてしまったiPhone 

2013年9月16日 月曜日

◆アップル帝国の正体 後藤直義、森川潤(著)
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AB%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E3%81%AE%E6%AD%A3%E4%BD%93-%E5%BE%8C%E8%97%A4-%E7%9B%B4%E7%BE%A9/dp/4163763805

◆日本企業をまるごと“下請け化”させた植民地経営 後藤直義・森川潤 著
http://hon.bunshun.jp/articles/-/1723

美しいバラには、安易に触れようとする者を刺す鋭いトゲが隠されているように、今をときめくアップルという巨大IT企業にも、関わった企業を悩ませる猛毒成分が含まれているのかも知れない――。いつからだろうか、そんな“毒リンゴ”のイメージが、私の頭の中を駆け巡るようになった。

?2010年冬、私は経済誌『週刊ダイヤモンド』の記者として、それまでほとんど知識のなかった家電業界の取材を担当することになった。

?当時すでにソニー、パナソニック、シャープの不振は伝えられていたものの、実際に日本を代表する家電メーカーの取材を始めてみると、そこには表向きに報道されているものとは異なる、信じがたい事態が広がっていることに愕然とした。

?長らく日本の“お家芸”だともてはやされ、数千億円という途方もない費用と、技術の粋を注ぎ込んで建てられた、日本全国に散らばる最先端工場の数々。それらが、アップルに向けてせっせと部品を供給する“下請け工場”へと、驚くようなスピードで変貌している現実があったのだ。

?かつて「世界の亀山モデル」として、液晶テレビ「AQUOS」で一世を風靡したシャープの亀山第1工場は、今やアップルのiPhone5の美しい液晶パネルを独占的に作るための専用工場になっていた。また最新のiPhone5のカメラの“眼”にあたる半導体チップは、すべてソニーが製造しており、九州にある2つの巨大工場は文字通り「リンゴ色」に染まっていた。

?さらに好奇心を駆り立てられたのは、数10社を超える日本の名門企業がアップルの下請けメーカーとなっているにもかかわらず、どんな場合でも、彼らがその事実を決して口外しないことだった。記者会見や決算会見はおろか、各社のホームページのどこを探しても「アップル」の文字はないのだ。

?取材を進めていくと、その謎が徐々に解けてくる。実はアップルは世界中の取引先メーカーに対して、巨額の違約金を含む固い「NDA(秘密保持契約)」にサインをさせ、徹底的な“口封じ”をしていたのだ。経営首脳すら、迂闊にアップルの名を出せなかった。

?なぜなら、彼らが秘密裏に築き上げてきたこのネットワークこそ、年間3兆円を超える、米国の石油会社やインフラ企業すらしのぐ驚異的な利益を生み出す競争力の源泉だったからだ。生かさず、殺さずという支配構造の下、アップルビジネスへの依存を深めて悩む日本企業の姿は私の心にグサリと刺さっていた。

本書では、カリスマ創業者だった故スティーブ・ジョブズの輝きの陰でこれまで明らかにならなかった、アップルという巨大企業の獰猛な経営の舞台裏を、かつて家電大国として世界に名を轟かせた日本の現状から描いた。

?内容は大きく6章構成。「家電」「流通・量販」「音楽」「通信キャリア」などの日本の産業が、アップルという企業の出現によりいかに既存の競争ルールを覆されていったかを、多くの匿名インタビューに基づいて綴っている。

?第1章では、アップルに生殺与奪の権を握られた日の丸メーカーの現状を現場ルポによって紹介した。そこからは逆説的に、ただ利益のみを追求するのではなく、徹底して素材、デザイン、機能、コストにこだわり、時に日本の地方に点在する中小メーカーまで探し当てるアップルの執念と努力が浮き彫りになってくる。

?続く第2章では、アップルストアという最強の小売りチェーンによって、赤字覚悟でアップル商品を仕入れなくてはいけない家電量販店の実情を白日の下に晒した。

?第3章は、アップルが音楽プレイヤーのiPodを「尖兵」として、家電のみならず、音楽というコンテンツビジネスの地盤を、老舗音楽レーベルを巻き込んでいかに揺るがせたかを赤裸々に書いた。

?そして第4章は、これまで“王様”だった通信キャリアと、“家来”だった携帯電話メーカーという絶対的な上下関係を、完全に逆転させてしまったiPhoneによる下克上の内幕を描いた。iPhoneを売るも地獄、売らぬも地獄といった関係者らの生々しい証言は、これまで公に語られることがほとんどなかった。

?さらにソニーを通して見た家電業界の構造変化、アップルの未来まで、取材の成果はすべて書き切った。

?執筆を終えて今、アップルはまさに日本の「鏡」のような存在だと実感している。そこには日本企業の素晴らしさと同時に、多くの問題点がはっきり映り込んでいる。

?最後に、高いリスクを背負い、勇気をふり絞って匿名取材に応じてくれた多くの関係者の皆様に、心から感謝を申し上げたい。(担当:後藤)

(私のコメント)

最近の大手家電店の前を通ると、アイフォーン5Sの予約キャンペーンをやっていました。ドコモがアイフォーンを売り出すようになって、AUやソフトバンクはかなり焦っているようです。ドコモがアイフォーンを扱うようになって、国内のスマホメーカーはかなりの打撃を受けて、たとえドコモのスリートップに選ばれてもアイフォーンに食われて打撃を受けるだろう。

ハード的には差がなくても内蔵されたソフトの安定性や使い勝手の良さがにんきの秘密だろう。アジアなどでは格安のアンドロイドのスマホが主流になっていますが、アイフォーンが高くても売れるのはブランド力と信頼性の高さだろう。その信頼性を支えているのが日本製の部品であり、確かにアップルのアイフォーンにはアメリカ製品にない信頼性がある。

通話とメールだけなら格安のアンドロイドのスマホで十分なのでしょうが、アイフォーンの魅力は搭載されているアプリにある。今度発売されるアイフォーンには指紋認証システムが搭載されて決済システムそのものに革命をもたらす可能性がある。指紋認証システムとは、


◆コラム:米アップルの指紋認証システムが秘める可能性 9月11日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPTYE98A04420130911

指紋認証は何年にもわたって有望視されてきたが、ライバルが先に投入した機器では利用の難しさとバグの多さが判明した。その点アップルは、技術が本当に機能するまで待ち続けたことを誇っている。デジタル音楽プレーヤーやスマートフォン(多機能携帯電話)も初めて売り出したわけではないのに、ライバルをしのぐ製品を生み出してきたのがアップルといえる。

そのアップルが今、指紋認証の人気が高まる態勢にあると考えているのは明らかだ。今回のシステムは異なる指をさまざまな角度で認証することが可能で、本体の立ち上げやオンラインストアにおける買い物の際の本人確認などに利用できる。

これはセキュリティに敏感な法人市場により強い形で訴えかける可能性がある。この分野ではもともと、アップルの機器がグーグル(GOOG.O: 株価, 企業情報, レポート)のOS「アンドロイド」搭載機器よりも優位に立っており、簡単に推測可能なパスワードより迅速で、より確実なセキュリティを提供する指紋認証が、その差を拡大させる展開もあり得る。

もっと重要なのは、この新たなセキュリティシステムによって、バーチャル決済市場への扉が開かれる点だろう。生体認証機能と支払い機能を備えた携帯機器を持つことで財布を持ち歩く理由は薄れる。結局のところ、現金は盗まれたりなくしたりしかねず、磁気ストライプ仕様のクレジットカードが簡単にコピーができることは有名だ。


(私のコメント)

アップルが音楽配信で革命的なシステムを構築して、音楽業界は儲からなくなってしまった。おいしいところをアップルが持っていてしまうためであり、歌手やアーティーストや作曲家たちも安い著作権料しかもらえなくなった。レコード業界はCDも売れず音楽配信ではレコード会社は出番がない。歌手たちはライブで稼ぐしかなくなり、若手は育たなくなってしまった。

指紋認証システムが、上手くいくかどうかは今後の動向にかかっていますが、既存の決済事業大手のカード会社はレコード会社のようにお株を奪われて市場を持って行かれるのだろうか? 現在の決済システムではカードが偽造されたり、暗証番号が盗まれてしまえば被害が出ますが、指紋認証システムは偽造や盗難の被害から逃れられる。

アップルのアイフォーン自体は大したことがなくても、搭載された音楽配信システムやアプリが大きな利益をもたらしている。携帯ゲーム機器メーカーもアイフォーンなどのスマホに市場を奪われてしまいましたが、ゲームや書籍販売などのシステムもアップルが先行している。

残念ながら日本の情報機器メーカーや、通信インフラ会社はこのような流通システムの構築に上手くいっていない。ドコモがなかなかアイフォーンを扱わなかったのは独自のサービスシステムが使えなくなる危険性があるためであり、指紋認証システムがアップルに独占されればドコモは単なる土管屋になってしまう。

国民総背番号制度も検討されていますが、番号が悪用される被害が予想されます。しかし指紋認証システムで確認するシステムなら、悪用や偽造などの被害から逃れることができます。このようにアイフォーンがないと使えないシステムが実用化されると国民一人にアイフォーン一台という事になるかもしれません。アプリだけでは指紋認証システムが利用できないからだ。

 

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コメント
 
01. 2013年9月26日 12:32:32 : y0LLkYpPMQ
指紋認証システムてのは当局に自分の指紋を提供することですよね

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