http://www.asyura2.com/09/it11/msg/779.html
Tweet |
JBpress>海外>IT [IT]
アップル、中国本土でも「iPhone 5」発売へ
世界第2位の市場、製品投入の遅れがアップルの課題
2012年11月13日(Tue) 小久保 重信
米ウォールストリート・ジャーナルによると、中国で加入者数第3位の携帯電話会社、中国電信(チャイナ・テレコム)がまもなく米アップルの最新スマートフォン「 アイフォーン(iPhone)5 」の販売を始めるもようだ。
同紙は、中国共産党大会に合わせて設けられた記者会見の場で、中国電信の王会長が「11月下旬か遅くとも12月初旬に販売を開始する」と語ったと伝えている。
第2位の中国聯通も認可待ち
最新モデルの発売に際しては当局からの許可が必要になる〔AFPBB News〕
同国ではこれまで中国電信と、加入者数第2位の中国聯通(チャイナ・ユニコム)の2社がアイフォーンを取り扱ってきた。しかし最新モデルの発売に際しては当局から許可を得る必要がある。
中国聯通の常会長も、中国電信の王会長ほど明確な話はしなかったが「認可を待っている段階」と述べたとウォールストリート・ジャーナルは伝えている。
そもそも中国でアイフォーンの販売が始まったのは「アイフォーン3GS」時代の2009年10〜12月期。それから今年3月に中国電信がアイフォーン4Sを販売するまでの間、同国では中国聯通がアイフォーンを独占販売していた。
また加入者数がこの2社合計の2倍以上と言われる同国第1位の中国移動(チャイナ・モバイル)については、これまで何度かアップルと交渉を行っていると報じられたが、現在のところ両社からの正式発表はない。
Android端末のシェアが急拡大
いずれにしても、2位と3位の通信事業者だけでも、合計加入者数は3億3000万人以上に上り、アップルはようやく米国に次ぐ世界2位の巨大市場でアイフォーンの最新版を販売できるようになる。同国では富裕層や中流層の増加に伴いアイフォーンのような高級端末に対する需要が旺盛になっている。
ただし、同社は安閑としていられない状況にもある。というのもアップルは同国で常に最新モデルの市場投入が遅れるからだ。ウォールストリート・ジャーナルによると、これは主にアップルが米国市場への供給を優先することに加え、前述のとおり中国では認可を待つ必要があるからだという。
しかしこうして市場投入のタイミングが遅れることで、米グーグルの「アンドロイド(Android)」搭載端末がシェアを伸ばし、アップルの顧客を奪っている。
ウォールストリート・ジャーナルが引用した中国の市場調査会社アナリシス・インターナショナルによると、今年4〜6月期における同国でのアイフォーンの販売台数は230万台、これに対しアンドロイド端末は350万台で、アンドロイドのシェアは1年前の41%から59%に拡大した。
中国の売り上げ、全売上高の15%に
一方でアップルの中国における売上高は拡大している。アップルが10月末に米証券取引委員会(SEC)に提出した年次報告書(Form 10-K)によると、今や同社の中国市場における売り上げの全売上高に占める割合は約15%となり、日本の約7%の2倍以上。アップルで売上比率が2桁台に達している市場は米国以外では中国だけという。
そうした中、今年3月に米国や日本など世界各国で発売した前モデルの第3世代アイパッド(iPad)をアップルが中国本土で発売したのは、4カ月遅れの7月下旬だった。もしこうした製品投入の遅れがなければ、アップルの売上高はさらに伸びていたはずと指摘されている。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36528
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。