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サムスンのスマホ出荷台数が驚異的な伸び
ノキアがついにトップ5から後退
2012年10月30日(Tue) 小久保 重信
米IDCがまとめた最新の調査で、韓国サムスン電子のスマートフォン出荷台数が過去最高を更新したことが分かった。同社の今年7〜9月期の出荷台数は1年前から2倍(100.4%増)の5630万台となり、市場シェアは31%に達した。
サムスンの新スマートフォン「ギャラクシーS3ミニ(Galaxy S III Mini)」〔AFPBB News〕
この四半期ベースの出荷台数は同社、業界史上ともに最高値。また31%という市場シェアは2009年の10〜12月期以降で最大。
サムスンは今年6月に旗艦モデル「ギャラクシー(Galaxy)S III」を発売しており、7〜9月期はこの製品の出荷台数が四半期全体を通して反映された。
また同社は中価格帯の端末を数多く発表しており、その幅広い品揃えが成長を後押ししているという。
そしてサムスンに次いで出荷台数が多かったのは米アップル。アップルは2690万台の「アイフォーン(iPhone)」を出荷し、台数を1年前から57.3%増やした。市場シェアも1年前の13.8%から15%に拡大した。
サムスン、3四半期連続で業界トップ
とはいってもサムスンの出荷台数はアップルの2倍以上という驚異的なものだ。サムスンとアップルは昨年まで抜きつ抜かれつという関係だった。
しかし今年1〜3月期にアップルの3510万台をサムスンが4220万台で抜いた後、4〜6月期はアップルの2600万台に対し、サムスンは5000万台の大台を突破。そしてこの7〜9月期、サムスンは3四半期連続でトップになったというわけだ。
ただし、アップルにとってもこの先望みがないわけではない。
同社は7〜9月期に新モデル「アイフォーン5」を市場投入したが、発売日が9月21日だったため、これが反映されたのはわずか1週間ほど。にもかかわらずアイフォーン5は最初の週末で500万台以上を売り上げており、同四半期の出荷台数増に寄与した。
10〜12月期は1年で最も消費が伸びる年末商戦がある。さらにこの時期にアップルはアイフォーン5の販売国、地域を拡大する。
アップルの四半期ベース販売台数の最高記録は昨年10〜12月期の3700万台。同社が今後生産体制を整え、旺盛な消費者需要に応えることができれば、この数値を大きく上回り、サムスンとの差は縮まるはずだ。
3位以降のシェアは5%以下
しかし、こうして世界スマートフォン市場を見ていると、今やサムスンとアップル以外には目立った大手メーカーがないことが分かる。
例えば7〜9月期に3位となった、「ブラックベリー(BlackBerry)」端末を手がけるカナダRIM(リサーチ・イン・モーション)はわずか770万台でシェアは4.3%、4位の中国ZTE(中興通訊)は750万台でシェアは4.2%。
5位の台湾HTC(宏達国際電子)は730万台でシェアは4%と、軒並み出荷台数、シェアともにサムスン、アップルとは1桁違う。
ノキアが初めてトップ5圏外に
フィンランドで2000年から開かれている携帯投げ大会。ノキアの本社がある同国では旧式の携帯電話機があふれているそうだ〔AFPBB News〕
そしてここで市場構図の大きな変化として注目すべきはフィンランドのノキアだ。同社はIDCがスマートフォン市場の統計を取り始めた2004年から常に上位5社に入っていた。
ここに来てノキアが初めてランキングから外れたのは、サムスンとアップルの成長が著しいことに加え、ノキアが1年前まで支配してきた中国市場で、ファーウェイ(華為技術)のようなメーカーが台頭してきたためという。
ノキアの転落ぶりを見ていると、スマートフォン業界は栄枯盛衰が激しいことがよく分かる。しかしこのことは、現在トップのサムスンであってもその地位が約束されていないことを意味している。
IDCのアナリストは「スマートフォン市場はまだ初期段階で、今後複数のメーカーや基本ソフト(OS)が繁栄できる余地がある。それはノキアについても言える」と指摘している。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/print/36428
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