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大阪市に殺人予告、第三者の疑い=ウイルス感染で脅迫文言―演出家、無実か
時事通信 10月7日(日)2時32分配信
大阪市のインターネットのホームページ(HP)に無差別殺人予告を書き込んだとして、アニメ演出家の北村真咲被告(42)が逮捕、起訴された事件で、発信元になっていた同被告のコンピューター機器類がウイルスに感染していたことが6日、捜査関係者への取材で分かった。
ウイルスは第三者が作成した疑いが強く、自動的に脅迫文言を書き込む仕組みだったとみられ、北村被告は無実の可能性が出てきた。大阪府警はウイルスの特徴や感染経緯、第三者の関与などについて再捜査を始めた。
北村被告は7月29日、大阪市HPに「来週日曜(8月5日)、(大阪・日本橋の)オタロードで大量殺人する」などと書き込んだとして、8月26日、威力業務妨害容疑で逮捕され、大阪地検が9月14日に偽計業務妨害罪で起訴した。
捜査関係者によると、発信元が北村被告が使っていた高速無線LAN機器になっていたが、起訴後、府警が機器類を改めて調べた結果、自動的に脅迫文言をネット上に書き込むなどの特徴を持った新種のウイルスを検出。逮捕容疑となった文言もウイルスの影響だった疑いが強いという。
同被告は任意の捜査段階から「私以外(無線LANに)アクセスできないが、全く身に覚えがない」と一貫して関与を否定。さらに8月1日に日本航空に航空機爆破予告メールが送り付けられた事件でも、北村被告が発信元とされた。
何者かが北村被告に成り済ましていた疑いがあり、府警は不正指令電磁的記録作成容疑を視野に捜査。第三者の関与が明らかになれば、北村被告の起訴は取り下げとなる可能性が高いという。
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IT11
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