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ハッカー集団アノニマス、3月31日に世界のインターネットのシャットダウン宣言!
2012/02/21
http://www.msnbc.msn.com/id/46420147/ns/technology_and_science-security/t/anonymous-hackers-vow-shut-down-internet-maybe/
ハッカー集団アノニマスが、3月31日に世界のインターネットをダウンさせると宣言している。(日本時間では4月1日)
「SOPA」に対しての抗議活動です。SOPAは”Stop Online Piracy Act”の頭文字をとったもので、「オンラインでの海賊行為防止法案」です。なにか悪事を退治する正義の法案のようにも感じさせるネーミングですが、著作権を持つ側に権利を与えすぎ、また政府の強制力、執行力を過度にもたせてしまうとして、ウィキペディア、グーグル、フェイスブックなども猛反対していることはご存知だと思います。
そのSOPAに対する抗議活動として、アノニマスは、3月31日に「グローバルブラックアウト作戦」と銘打ち、13のインターネットのルートDNSルートサーバーへの攻撃を行うと宣言しています。DNSサーバーは、サイトの住所をいわば翻訳している役割を持っているので、DNSサーバーが止まると、すべてのネット・ユーザーが迷子になってしまい、ネットがほとんど使えなくなります。直接IPアドレスを打ってアクセスするしかありません。
セキュリティ企業はそんな攻撃は不可能だとしていますが、果たして結果はどうなるのでしょうか。
攻撃が成功すれば、セキュリティ企業の面目は丸つぶれになります。ユーザーとしては、アノニマスが攻撃を成功させても、ほんの一瞬で終わらせて欲しいと祈るばかりです。
この対立は、情報資産を社会的に共有しようとするインターネットと、コンテンツの流通に制限をつけ、それによって収益を得ようとする側で、なかなか折り合いがつかない問題です。SOPAが通れば、インターネットの成長に急ブレーキをかける結果になってしまいかねません。かといって自由すぎるとコンテンツを提供する側は不利益を被ることもあり、どちらのサイドに立つかのスタンスは結構難しいところです。
というかどちらを重視するスタンスに立つかの選択が、迫られてくることはこれからも増えてきそうですが、あまり極端なことをしないほうが健全だと感じます。今後を見通せば、インターネットを利用したビジネス・モデルを生み出したところが、その市場のリーダーとなるわけで、著作権を盾にその流れを止めることは決してユーザー利益にも、コンテンツを供給する側にも利益になりません。
インターネットは古いビジネスの仕組みを破壊するパワーを持っており、それに抵抗してもこの潮流を防ぐことはできないと思います。第三の道を模索して折り合いをつけていくしかないのでしょう。
垣根といえば、日本ではいまだにビデオ・オン・デマンドを高い料金で敷居を高くし、利用を制限しているわけですが、馬鹿げたことです。小出しに価格を下げていこうということなのでしょうが、このスピードの時代では賢明なマーケティングとはいえません。
米国では見逃し番組は無料で提供されており、垣根が低くなっているために、ネットで番組を見る人が世代にかからわらす増えてきていたり、フェイスブックやツイッターで番組やその他の映像を共有しあい、また評価を共有しあうソーシャルTVなどの新しい市場があっというまに生まれてきます。
さらに映像の配信手段によってわけることの意味がなくなり、分野の垣根がなくなると、テレビもYouTubeも同じ事であって、チャンネルで選ぶのではなく、番組ポータルで選ぶという新しいサービスも期待されている分野です。
SOPAはアメリカでの話ですが、日本も政府主導でテレビ局が行なっているさざまな規制を緩和し、そういった新しい産業が生まれるしかけを行えば、もっとユーザーが楽しめる時代への移行が加速され、日本発のサービス分野も生まれてくる可能性がでてきます。
既得権益を守るのか、新しい産業が生まれる基盤をつくるのか、どちらに立つのかつねに選択がつきつけられていることを政治家の人たちも頭の片隅に置いておいてもらいたいものです。 (大西大ブログ)
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