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株式日記と経済展望
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タブレットPCも高性能、高解像度化していけば、「Androidタブレット」が、
ポストPCとしてオフィスに本格的に入っていくかもしれません。
2011年1月7日
◆「ポストPC時代」に備える年 1月7日 米田 正明
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20101220/355446/?ST=oss&P=1
ITpro読者のみなさん、あけましておめでとうございます。さて、2011年はLinuxの世界にとってどんな年になるのでしょうか。
Linuxはすでにサーバーや組み込み、クラウドでは広く用いられています。今年は特に仮想デスクトップ、カーネルの仮想化機能「KVM」の本格普及が予想されます。Linuxディストリビューション「CentOS 6」では、仮想化機能をKVMに一本化。KVMで用いられる仮想マシンのIOスループットを高速化技術「vhost-net」や、デバイスの仮想化のボトルネックを解決する「SR-IOV」も、クラウド等で採用が始まるでしょう。Linuxの重要性はさらに増すに違いありません。
そうした中、今年最も大きなインパクトとなるのが、やはりLinuxベースのOS「Android」の台頭でしょう。スマートフォン用のOSとして見ても、Androidは今年、大躍進します。IDCのレポートによると、「2011年は国内スマートフォンの競争構図は一転し、Android端末がiPhoneを逆転します」。このAndroidという突風はスマートフォンだけではなく、Linuxの世界やCPU、組み込み、そして、クラウド、PCの世界まで吹きこんできます。ITの世界で生き残るためには、これに備えなければなりません。Androidの台頭は何をもたらすのか。いろいろと考えられますが、年初のコラムですので、可能性の高さは無視して予測してみましょう。
まずピュアなLinuxカーネルに近いところでは、“ポストPC時代”を担うスマートフォンやタブレットPC向けのCPU市場で英ARMのコアを採用するSoCメーカーと米Intelとの競争が激化し、それによってLinuxカーネルが二つに割れるかもしれません。IntelのCPUは、PCやサーバー市場では支配的ですが、スマートフォンの世界ではARMの天下です。スマートフォンは大抵、ARMのCPUコア「Cortex-Aシリーズ」を使っています。Intelの「鉄腕Atom」はスマートフォンの世界で、Cortexで動くAndroidロボットに勝てない状況なのです。
今のLinuxカーネルは、Intelのx86をはじめ様々なCPUアークテクチャに対応しており、AndroidはARM向けのカーネルを標準で使っています。ただARMコアを持つSOCベンダー各社は、自社チップに合わせて独自にカーネルを修正して配布しています。あまりにもカーネル本家との差が大きくなれば、場合によっては既存のカーネルとは実質的に独立したものとなるかもしれません。実際、昨年ARMのSoCベンダー各社が集まり、ARM用Linuxカーネルを開発する「Linaro」を立ち上げました。Intelが今年出荷予定の新型CPU「Medfiled」と「Android-x86」でどこまでCortexロボットに対抗できるのか、目が離せません。
頑張れ! Windows
Androidスマートフォンが一気に広まり、CPUメーカーなどの競争によりタブレットPCも高性能、高解像度化していけば、「Androidタブレット」が、ポストPCとしてオフィスに本格的に入っていくかもしれません。店頭や工場で使われえる専用端末としてではなく、オフィスのPCを置き換えるのです。あなたが今、この記事を読んでいるそのWindowsパソコンが、Androidタブレットに置き換わる。ここでAndroidに力を貸すのが「クラウド」や「仮想デスクトップ技術」です。
例えば、こんなイメージでしょうか。
職場にいくと、机の上にはWindowsパソコンは無く、Bluetoothキーボードが置いてある。カバンの中からAndroidタブレットPCを取り出して、キーボードの後ろにセットする。この写真よりは画面が大きく解像度も高いタブレットだ。外で見られなかった社内メールを確認し、グループウエアでスケジュールを管理。表計算ソフトはもちろん、クラウドにある。Google Docsだ。会議には、手帳やペンではなくそのままタブレットPCを持って行く。大きい液晶に表示された図や写真、動画を見せながらの発言は説得力を増す。そして外出時は、そのままタブレットをカバンに入れるだけである。
大抵の業務はAndroidでこなせるが、昔から使っていた業務アプリはWindows XP上でしか使えない。そういう業務にはもちろんWindowsを使う。ただしWindowsが稼働するのはオフィスのパソコン上ではなくクラウドだ。Amazon EC2などクラウドで動くWindowsのデスクトップを仮想デスクトップを使って、Android上に表示する。いわば「Windowsエミュレータ」である。昔、これと似たようなことをWindowsがしてきたように(図1)。「これからはオープンシステムの時代です。既存のIBMの3270端末は、Windowsパソコン上の3280エミュレータで代替できます」――。ダウンサイジングの影響で、IBMが創業以来初の大赤字を計上したのが1991年。今年でちょうど20年だ。踏ん張れ、Windows!
と、いいたいところですが、もちろん現在はまだタブレットは発展途上であり、こういった使い方が今年一気に広まっていくことはないでしょう。けれども3年後のWindows XPのサポート切れを前に、そろそろWindowsの代わりにAndroidタブレットを導入しようか、と考える企業が現れるかもしれません。(後略)
(私のコメント)
IT関係の記事を見ると、日本語の文字の多種多様性を感じざるを得ません。漢字、カタカナ、ひらがな、アルファベットが入り混じった表記をしています。私の場合はアルファベットを使わずにカタカナで表記していますが、中国語や韓国語などはどのように表記しているのだろうか? IT関係の用語は次々と津波のように押し寄せてくるから翻訳するだけでも間に合わないだろう。
フランス語やドイツ語ならいちいち翻訳せずとも、そのまま使うか英語を丸ごとマスターしたほうが早いだろう。理系の場合は専門用語をそのまま使っているから、英語が分からずとも専門用語で大体の意味が分かってしまう。米田氏の記事にしてもWindowsパソコンからAndroidタブレットに置き換わっていく記事であることが英米人でも分かるだろう。このような使い方をしなければIT技術は日進月歩だから間に合わない。
ヨーロッパ系の人なら電子関係の専門用語も文法も良く似ているから、電子技術者は英語がほとんど業界用語になってしまっている。しかしその他の文化圏の人は文字も文法もまったく異なるから、自国の言葉に翻訳することは非常に困難であることだろう。たとえば中国語でWindows XPの説明文では次のように書かれています。
<<3(2)>> XP,或?窗XP是微?公司最新?布的一款?窗操作系?。它?行于2001年10月25日,原来的名称是Whistler。微?最初?行了?个版本,家庭版(Home)和??版(Professional)。家庭版的消??象是家庭用?,??版?在家庭版的基?上添加了新的?面向商?的??的网???、双?理器等特性。且家庭版只支持1个?理器,??版?支持2个。字母XP表示英文??的“体?”(experience)。
ITの専門用語を翻訳するのにかなり苦労していることが分かりますが、津波のように押し寄せる技術用語を翻訳するのにどうしてもタイムラグが生じてしまう。むしろ電子技術者を目指すならアメリカに留学して英語から学びなおしたほうが早いのかもしれない。そうでなければ最新の技術を取り入れ続けることは出来ないからだ。だから中国や韓国は大量の留学生をアメリカに送って技術者を養成している。他のアジア諸国も事情は同じだろう。
電子技術産業においてはアメリカと日本が双璧なのですが、電子技術においては新技術の多くが日本とアメリカから誕生している。昨日も報道ステーションでは中国で組み立てられているiPhoneの部品が36%が日本製だと放送していましたが、電子技術分野においては日本とアメリカがトップを競い合っている。でなければ円がこれだけ高くなることはありえないのですが、日本は最終製品においては円高で影が薄くなってしまった。
円だけが高くなり、ドルも人民元も韓国ウォンも安いのだから最終製品では競争にならない。しかし電子部品に関しては日本製が圧倒的な強さがあるから、円が安くなったら中国製や韓国製の情報家電製品は競争力がなくなってしまう。問題は電子機器を動かすソフトにおいてアメリカに主導権を奪われてしまっているのですが、その辺の事情は「通産省国売り物語」に詳しくでている。
日本がガラパゴス化しやすいのは、携帯電話のように高密度社会なるがゆえに世界基準では対応が出来ないためだ。最近ではスマートフォンがシェアを広げていますが、携帯電話というよりも携帯型パソコンであり、OSとしてiOSやAndroidが採用されている。パソコンにおけるMacとWindowsの対決の再来ですが、Androidがスマートフォンやタブレットパソコンの主流になって行くのだろう。
「株式日記」でもAndroidが主流になって行くと書きましたが、AndroidはLinuxベースのOSでありWindowsのようにブラックボックスになっているわけではない。だから様々な機能が付けられるから日本の電子機器メーカーも持ち味を発揮できる。注意しなければならないのはパソコンのようにアメリカのトラの尾を踏まないことであり、日本としては中国や韓国を経由した戦略をとることだ。
iPhoneの部品の多くが日本製であるように、日本で作られた部品が中国や韓国で作られ、アメリカや世界に輸出されていけば、90年代のようにジャパンバッシングしたくとも出来ないだろう。日本から会社を定年退職やリストラされた技術者が中国や韓国に渡っていますが、技術流出というよりも中国や韓国を経由した日本の世界戦略によるものだろう。中国や韓国からの輸出が大きくなればなるほど日本からの素材や部品の輸出が増えている。
米田氏が書いているように、近い将来には「あなたが今、この記事を読んでいるそのWindowsパソコンが、Androidタブレットに置き換わる」というようになるのだろう。現在のパソコンは肥大化しすぎてしまって電気を馬鹿食いするようになってしまった。一人一台で数千人が使ったらビルの電気容量がパンクしてしまう。まだ使えるインテリジェントビルが解体されて建直されるのも電気容量の問題があるからだ。
「今のLinuxカーネルは、Intelのx86をはじめ様々なCPUアークテクチャに対応しており、AndroidはARM向けのカーネルを標準で使っています」というように、CPUもInteの時代から「今のLinuxカーネルは、Intelのx86をはじめ様々なCPUアークテクチャに対応しており」Intelの独占体制は崩れるだろう。現在求められているチップは省電力で携帯性に優れたものが求められており、携帯電話用や電子書籍やタブレットPCなどのチップは、より省電力で高性能で小さなものが求められている。
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