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11月4日11時1分配信 japan.internet.com
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091104-00000002-inet-sci
10月30日の夕方、東急田園都市線で事故が発生。渋谷駅〜梶が谷駅間の列車運行がストップした。帰宅を急ぐ多くの人々に影響が出たことは言うまでもない。このようなことは都心では、さして珍しいことではない。事故が発生したのは17:31、その1時間後にはまだ電車は止まったままだ。最新の詳細情報を得ようとネットで情報を確認してみた。
まずは、東急田園都市線を運営する鉄道会社東急電鉄の HP をチェック。
18:43時点 18:03の情報として「用賀駅で事故があり、一部区間(梶が谷駅と中央林間駅)で折り返し運転をしている」ことがトップページに表示されていた。
読売新聞社のサイトでは、18:50現在で18:00の情報として「運転見合わせ」を伝えている。少し前の情報を正確に伝えている。
そのほか、ポータルサイトの情報案内でも、概ね同様だ。この情報では、渋谷駅から梶が谷駅までは運転が停止していることは分かるが、いつごろ復旧するか皆目見当もつかない。
2ちゃんねるをチェックしてみた。「田園都市線」で検索すると、複数のスレッドが頻繁に更新されていた。あるスレッドを例にとって見よう。
18:19 18:40ごろ復旧する見込みがあることが、溝の口駅のアナウンスであったようだ。同様に、どこかの駅で18:45に復旧とのアナウンスがあったようだ。
18:43 渋谷駅ホームから実況中継の投稿。まだ止まっているが列車がホームに停車している状況が分かる。18:44 停止していた区間内の三軒茶屋駅で「まもなく発車」のアナウンスがあった模様だ。
この間、近隣の路線や駅の状況など、いろいろな情報を獲得することができる。運行が再開しても、ホームの状態が少し落ち着いてから帰路に着くなど、帰宅のタイミングを計っている人には、大変有益な情報だ。
ひとつのスレッドでこの状況だ。いろいろな批判もあるが、2ちゃんねるの速報性と情報量の多さには、舌を巻く。また、車内やホームからの投稿の多さにも驚く。携帯電話からの書込みが普及している証でもある。
次に Twitter はどうだろう。私のタイムラインでは、1名が「電車が止まっているらしい。困った(涙)」といった嘆きをつぶやいているだけであったが、「田園都市線」で Twitter 検索してみたところ図のようであった。
図は19:02の画面ハードコピーだ。図の中で、tokyulinesと tokyo_train は BOT アカウントだ。それ以外は一般人の「つぶやき」である。
18:58〜19:00 何名かが、電車が動き出したことを「つぶやき」開始
19:00 tokyo_train 18:50現在、渋谷〜梶が谷駅間の運転が再開されていることを告知
19:00 tokyulines 18:57現在、全列車が各駅停車で運転していることを告知
といった情報を得ることができる。
ちなみに tokyo_train では、3分間隔で、首都圏の運行状況を告知している。
投稿された内容を Twitter と2ちゃんねるで比較すると、臨場感や情報量は2ちゃんねるのほうが、まだまだ充実しているように思える。しかし投稿の質という意味では大きく異なる。
2ちゃんねるでは、どんな人が発信した投稿か全くもって不明だ。昨今は、脅迫まがいの投稿をして摘発される事例も散見される。よって、無責任な投稿は減少傾向にあるだろうが、一般人には氏素性は分からない。
一方 Twitter は「つぶやいた」人のタイムラインを確認できる。その人のこれまでの「つぶやき」実績から、背景を推測することも可能だ。悪意を持ってつぶやいたところで、そんな人をフォローする人は皆無だろうから、簡単には愉快犯になれない。
また、前述の BOT はネット上で通知された公式情報をロボットがクロールして、配信しているケースがほとんどだ。情報の信頼性という面では、鉄道会社のホームページと同等のレベルだ。ちなみに、東急電鉄のホームページには Twitter に関する告知は一切ない。
よって、上記アカウントは、鉄道会社とは関係なく、独自にネット上のニュースソースをチェックする BOT を開発して提供している模様だ。このような BOT は多数存在し、中にはフォロー者数が6,000名を超えるものもあるが、大多数は50名にも満たない。ちなみに tokyo_train のフォロー者数は3,300人、tokyulines のそれは50人だ。
Twitter を閲覧する際の特徴は、「つぶやき」一つ一つを任意の「発信者単位」、任意の「キーワード単位」で絞込んで、タイムライン表示(新しい順の時系列表示)されることにある。さらに、先日リスト機能もリリースされた。
これまではチェックしたい発信者はフォローする/しないで区別するしかなかったが、リストを用意して「会社の同僚」リストや「学生時代の友人」リスト、「BOT ニュース」リストなど自由にカテゴライズすることができるようになった。早速当社も、社員のリストを用意してみた。
Wiki によれば、2ちゃんねるの利用者は1,170万人。Twitter は急増中ではあるが、100万人程度と利用者規模では大きな差がある。利用者規模が増大すれば、リアルタイムのニュースソースとしても Twitter は頼りになりそうだ。