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2009/6/24 16:58
http://netallica.yahoo.co.jp/news/83047
携帯電話の「着メロ」サイトなどに登録された会員情報を、出会い系サイトの運営会社に横流ししていたコンピューターシステム会社の存在が先ごろ明らかになったが、業界関係者は「“横流し”は一部の業者だけの話ではない」と証言。業界全体に個人情報の流用が広がっているという。背景には、IT業界が直面する「ビジネスモデルの破綻」があるようだ。われわれの個人情報は大丈夫か。
個人情報の“流用”が発覚した東京・渋谷区のシステム開発会社は「着メロ」サイトなどに登録された会員情報を毎月3万−4万人分、自動登録する形で出会い系サイトの運営会社に提供していたという。
個人情報が、ユーザーの知らないところで勝手にやり取りされていたわけだが、ネットコンテンツ制作会社に10年近く勤務する男性(32)は「よく聞く話ですよ」と語る。
「出会い系サイトが、出会い系とは無関係なコンテンツを用いて個人情報を集めるのは、よく見られる手法です。会社の規模にかかわらず、こうした個人情報流用は日常茶飯事ですよ」
男性によると、2004年ごろから出会い系サイトの運営業者が急増。同時に、サイトにユーザーを誘導するためのコンテンツを制作する業者も増加し、両者間で個人情報をやり取りするノウハウが確立したという。
「恋愛占いや性格判断のアンケート、最近では『婚活のための意識調査』など、無料で提供するコンテンツを業者が作成し、登録したユーザーを出会い系サイトに誘導したり、個人情報を取引先の業者に横流ししているのです」
こうした業者が横行する背景には、IT業界全体が直面する問題があるという。
【「リーマン」が拍車!?】
「IT事業者の収益の柱は広告収入。その収入が昨年秋のリーマン・ショック以降の景気悪化で下落し続けている。その結果、多くの業者が、“表”の事業で得た顧客の個人情報をアダルトや出会い系サイトに売却したり自ら出会い系サイトの運営に乗り出すケースが増えています」
また最近は運営会社の経営破綻などでサイトが別の業者に転売されるケースも目立つ。5月にはコミュニケーションポータルサイト「カフェスタ」が経営難でサイトを売却。6月にもウェブ同窓会「この指とまれ!」の運営会社交代をめぐるトラブルが報じられた。
IT業界の事情に詳しい都内のコンサルタント業者は、「最近、サイトのM&Aが公然と行われるようになり、その仲介・査定をする新業種まで現れた。サイトの市場価値は会員数によって決まるが、個人情報の取り扱いについて具体的な決まりはないのが現状。個人情報がネット空間を飛び交い、われわれのあずかり知らぬところで商材として扱われている。極めて危うい状況といえます」と語る。
業界再編の加速も、個人情報流出に拍車をかけているのだ。