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6月12日15時33分配信 Computerworld.jp
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090612-00000001-cwj-secu
「Morro」の開発コード名を持つアンチウイルス・ソフトのベータ版を米国Microsoftがまもなく公開する、とReuters news serviceが6月10日に報じた。Morroは「Windows Live OneCare」の後継となるソフトウェアで、無料で提供される予定だ。
OneCareに取って代わるといっても、Morroのスキャニング・エンジンはOneCareと同じものになるようだ。OneCareは2006年5月にリリースされたMicrosoft初のコンシューマー向けアンチウイルス・ソフトで、今年6月末で販売終了になるとアナウンスされていた。
Reutersのインタビューに応じたMicrosoftの広報担当者によれば、Morroは現在、Microsoft社内での動作テストの段階にある。ただし、ベータ版が具体的にいつリリースされるのかは、広報担当者は明らかにしなかったという。
とはいえ、Morroがまもなくリリースされることは確かなようだ。Windowsブロガーとして有名なポール・サーロット(Paul Thurrott)氏は、自身のブログでReutersの記事を引用し、Morroのベータ版がまもなくリリースされるというニュースは「早まってリークされたもの」と示唆している。
「このニュースは今日(10日)発表される予定ではなかった。今はこれしか言えない」(サーロット氏)
Microsoftは昨年11月、OneCareの販売終了を発表した際に、これに代わるものとしてMorroを開発していると明らかにしている。このとき同社はMorroについて、ウイルスやワーム、トロイの木馬、ルートキット、スパイウェアなどを見つけ出す、もっとシンプルで使いやすい無料のセキュリティ・ソフトウェアとだけ説明した。
当時、Microsoftの製品担当シニア・ディレクターであるアミー・バーズダカス(Amy Barzdukas)氏は、Morroのリリース時期を「今年後半のどこかの時点」とだけ述べている。さらに同氏は、OneCareの販売を終了する理由がOneCareそのものの失敗にあるとの見方を「誤り」だとして否定した。
だが、競合他社にとっては、OneCareがビジネス上の脅威になることはなかった。米国の調査会社Gartnerでアナリストを務めるジョン・ペスカトーレ(John Pescatore)氏は、OneCareの販売終了に関する昨年11月の発表を受けて、当時こう語っている。
「Microsoftがアンチウイルス製品を出したところで、それは(Internet Explorerなどの)他のMicrosoft製品が抱えるセキュリティ問題を取り除くものにすぎない。いくら安いと言われても、コンシューマーはそれにお金を使うだろうか」(ペスカトーレ氏)
(Gregg Keizer/Computerworld米国版)