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R25
5月27日(水) 12時 0分配信 / テクノロジー - インターネット
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090521-00000007-rnijugo-inet
ネットユーザーの間で盛んな議論を呼んでいた「ダウンロード違法化」を含む著作権法の改正案が今年3月閣議決定され、国会に提出された。このままいけば来年1月から正式に施行される見通しだという。
しかし、改正案の内容はかなり多岐にわたっており、ユーザーにとって分かりづらい点も多い。実際、僕らのネットライフにどんな影響があるんだろう? 文化庁による改正著作権法の会議に参加していたジャーナリストの津田大介氏に伺った。
「今回の改正で一般ユーザーに影響があるのは、主に(1)不正にアップロードされた録音・録画物のダウンロード行為の違法化(罰則なし)、(2)検索エンジンにおけるキャッシュ利用の合法化、の2点でしょうね」
ダウンロード違法化については以前本誌でも取り上げたが、(2)はどういうこと?
「従来の著作権法を厳密に適用すると、検索エンジンは他者のウェブサイトの情報を無許可で蓄積(キャッシュ)し、広く送信するという点で違法な存在なんです。しかし、現実的に検索エンジンはネットに不可欠なインフラとなっている。そのギャップが今回ようやく埋められるというわけです」
確かに、いまさら「検索エンジンは違法だ!」と言われても困惑してしまう。
「検索エンジンの登場から十数年かかっての合法化ですから、個人的には遅すぎたと感じます。また、例えばRSSやソーシャルブックマークなど、同じくウェブサイトの情報を蓄積・送信するその他のネットサービスについては、グレーな扱いのまま残っている。法整備が現実に追いついていないという意味では、今回の改正もひとつの通過点でしかないといえますね」
とはいえ、津田氏が「(1)には懸念が残るが、全体としての方向は現実に沿っている」と言うように、おおむねユーザーにとって不利益のある改正ではないようだ。時代に合わせて急速な変化が求められている著作権のあり方だが、今後も動向を注意深く見守っていく必要がありそうだ。
(R25編集部)