★阿修羅♪ > IT11 > 134.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
3月26日16時25分配信 @IT
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090326-00000003-zdn_ait-sci
ドイツのベンチャー企業、Jimdoが提供するCMSサービス「Jimdo」。このサービスをKDDIウェブコミュニケーションズが日本語化して、3月25日から提供を開始した。ブログとしても利用できるこのサービスは、すでに全世界で約50万人が利用しているという。日本語版は、初年度で30万のアカウント登録数を目指す。
無料の「Free版」と月額945円の「Pro版」があり、Free版は、ページ上に広告が掲載され、容量500MBまで利用できる。Pro版は広告の掲載はなく、5GBまで利用できる。Pro版では「独自ドメイン」「5つまでのメールアカウント」「詳細なアクセスログ」といった追加機能があり、中小企業向けに開発中だという「Biz版(仮称)」ではさらに、アクセス制限や記事公開のための承認ワークフローのための機能追加を検討中だという。
Jimdoは、HTMLやCSSを意識することなく、簡単に素早くWebページを構築できるのが特徴だ。YouTubeの動画をobjectタグなしの閲覧URLのみで簡単に貼ることができたり、Jimdoを使っている友人を招待してWeb上に表示できたりと、“いまどき”な機能も搭載している。
実際の使い勝手はどうなのか? まずは「Web初心者が個人でホームページを作る」という視点で使ってみた。
デザインの変更や文章の編集、レイアウトの調整がすべてWeb上で完結している。サービスにログインすると画面右に「レイアウト」「スタイル」などのメニューが表示され、そこからクリックのみで、全体のデザインを変えたり、文字のカラーやスタイルを調整したりできる。
タイトルの変更などは、変更したいパーツをクリックすれば、編集画面が開き、開いた画面で編集し「保存」をクリックすると、ページが書き換えられる仕組みだ。いわゆるWYSIWYG形式で、すぐにリッチなホームページができてしまった。
この間、FTPはもちろん、「管理画面」というようなバックエンド要素をユーザーはまったく意識しなくていいというのも、Web初心者にとってはうれしいポイントになるだろう。
うたい文句にあるように、HTMLやCSSの知識がなくても、簡単に素早くホームページができてしまう。ただ、Ajaxをベースとしたこのユーザーインターフェイスを、HTMLをいまひとつ理解していないユーザーが本当に使いこなせるか? という点では少々疑問が残る。が、ExcelやPowerPointなどのよく使われているビジネスアプリケーションも、ある程度のUIへの「慣れ」が必要となる。Jimdoも使い慣れるまで少し時間がかかるかもしれない。
例えば、FTTHサービスの加入者に、手厚く分かりやすいマニュアルとともにこのサービスを紹介したとする。そうすることで、これまで「何か表現したい。インターネットでね」と思っていても、ブログの管理画面すら難しくて分からなかったユーザーが、10年前のホームページビルダーを使うように、マニュアルを参照しながら、Jimdoでホームページを作るという現象も起こりうる、といったら期待しすぎか。
今後、Web完結型のいわゆるクラウドアプリケーションはますます増えていくだろうが、まだまだ一般には「Webに詳しい人が使っているもの」というイメージが強い。このイメージを、KDDIブランドと“誰でも簡単にホームページが作れる無料ソフト”といったパッケージで払拭していけば、非IT系の人が利用できるようになるのではないだろうか。