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◎ TPP参加は国を滅ぼす
「国破れて山河あり・・・」野田首相の言動をみると、杜甫の「春望」を思い出した。前のめりにしているTPP参加表明だ。
戦さで国が破れても山河は残り、作物は作れるが、現段階ではTPPを結べば、わが国日本人の食どころか医療も保険も公共事業も、すべてを失う危険性を胎んでいる。
◎ 君、国売り給うなかれ
「国を売る」・・・・、自分の利益と引き換えに敵国のために自国の不利益となる行為をする、とある。
内閣支持率は危険水域に入り、民主党内部から"野田おろし"が進められようとする直前に、野田首相がとった最後の一手が「身内を売って敵方に活を求める」という前代未聞の仁義なき"やけくそ"解散であった。「一将なって万骨枯れる」とは、今の民主党の惨事をさす言葉といえる。
◎ TPP阻止の正念場
いよいよ明日から天下分け目の衆院選だ。サプライズ解散した野田首相は、自民党が「聖域なき関税撤廃を前提にする限り交渉参加に反対する」と、参加に慎重姿勢にあることから、その対立軸として「交渉参加」を選挙の争点に打ち出した。
元々、民主党内部には反TPP勢力が大勢を占めているが、経産省べったりの野田首相は、あらゆる手段を駆使して、選挙後は一存で政府判断する考えだ。
それを阻止するには、この選挙で引導を渡す以外にない。
◎ 政界再編の選択選挙だ
今回の衆院選の争点は、国民の期待を裏切った民主党政権の3年間を総括する選挙であると同時に、消費税増税・TPP参加・脱原発など政策を選択する選挙である。
消費税・脱原発は時間軸の問題で似たり寄ったりであるが、TPPは農業・医療などの分野を世界に開くのか?現状維持か、まさに平成維新であり、政界編成につながる選択選挙だといえる。
◎ 経済同友会が公開質問
衆院選をひかえ、経済同友会は各党に公開質問状を送り、回答を公表した。自民党・民主党は前述の通りで、共産党・社民党は明快に反対、日本維新の会とみんなの党が賛成で、選挙公約では「現状のTPPには反対」としている国民新党は明快な賛否を示さなかった。ちなみに、宮崎県の候補者は全員"TPP反対"だ。
◎ 侮れぬ日本未来の党
TPPゼッタイ反対を掲げるのが、小沢一郎が仕掛けた未来の党だ。
小沢、亀井といった実力者は表向き"無役"として黒子役に徹し、"もったいない"運動の嘉田滋賀県知事を代表にして、「生活」の森ゆう子参院幹事を副代表と、あえて女性軍を党の正・副代表にすえるなど、「清新さ」を売り出す考えだ。
世論調査によると、今回の選挙は無党派層が実に50%を占めている。加えて、石原=橋下の「維新の会」が超右傾化し、自民党の安倍総裁と伴にタカ派色を強めている。
こうした勢力に対して、第3極として対抗する形で名乗りを上げた、日本未来の党には新しいリベラル結集で票の流れる可能性があり、侮れない存在だ。
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