09. 2012年8月23日 10:31:44
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13時30分〜14時00分場所 県庁2階 記者会見室 発表項目 ・退任にあたって 知事 本日は山口県知事としての私の最後の記者会見となります。報道関係の皆さま方には、16年の長きにわたり大変お世話になりました。この場をお借りして心からお礼申し上げます。 さて、あらためて私の4期16年を簡単に総括をいたしますと、まず「しっかり聞いて しっかり実行」をモットーに県民の目線に立った県づくりを誠実に地道に進めることができたと考えております。 また、加速化プランや県政集中改革の二つの総仕上げを果たすとともに、山口きらら博等を通じて「ホップ・ステップ・ジャンプ」と高めてきた「県民力」「地域力」はこれからの新たな県づくりにおいても、その力強い原動力になるものと確信をいたしております。 次に、上関原発問題と米軍岩国基地問題につきましては、国の政策に協力しつつも、地元の意向を尊重することを基本に、国に言うべきことは言う、という姿勢で一貫して対応してきたところです。 一方で、私にとって残念なことは厳しい経済環境の中で、企業誘致が十分に進まずに、人口減少に歯止めがかからなかったということであります。 ただ私としては、まさに激動と試練の時代の県政を担い、明日の山口県の発展に向け、職務に全力投球できたことに、今、大きな達成感を感じておりますし、知事としての職務から解放されるという安堵感、一方では、一抹の寂しさというものも同時に感じているところであります。 明日からは、山本繁太郎さんが第46代山口県知事として新たな県づくりをスタートされます。県政には、景気・雇用問題や少子高齢化問題、財政問題、さらにはオスプレイの問題など、多くの課題がございますが、山本新知事さんには、豊富な行政経験や持ち前の卓越したリーダーシップにより、的確な対応をしていただけるものと期待をいたしております。 私としましては、明日からは県民の一人として、愛する山口県のために、山本県政を陰ながら応援してまいりたいと思っております。 県民と心をひとつに16年、現在の私の心境でございます。16年間大変お世話になりました。ありがとうございました。 以上です。 中国新聞 4期16年で、達成感という言葉がありましたけれど、これを評価するとどれくらいの点数になりますか。 知事 先般の加速化プラン等の達成度等々からみて、80点ぐらいはいただけるかなあということなんですけれども、最終的にはもちろん県民の皆さんが判断していただくことだと思っています。 中国新聞 残り20点というのは、どういうことなんでしょうか。 知事 何が20点足らないのかということはいちいち言えませんけれど、私が一生懸命頑張ったという意味では私は100点と言いたいところですが、まあ80点ぐらいがちょうどいいのかなという感じです。 中国新聞 4期の中で決断することも多かったと思うんですけど、振り返って一番大きな決断というのは、自分の中でどのように思っておられるんでしょうか。 知事 一番最初は、2001年の山口きらら博を、1期目の平成8年9月の県議会で博覧会をやるということを表明しまして、政治生命を懸けるというつもりで山口きらら博の開催を決意し実施しました。これまで申し上げておりますように、山口きらら博は私の県づくりの原点にもなったということで、最も印象に残っている事業だと思っています。 中国新聞 世間的には改革派の知事とかパフォーマンスに優れた知事も全国的に注目されているところなんですけれども、ご自身はどういう知事だったと思われますか。 知事 先ほど言いましたように、誠実に地道に、県民の皆さんと同じ目線の下で県政を進めてきたということです。話があったように、パフォーマンスは私はできませんから、真面目に一生懸命県づくりを進めてきたということです。 NHK 逆に、80点ということですけれども、残りの20点で少しやり残した、これはやりたかったということはありますか。 知事 私は4期目を総仕上げということで取り組んできましたから、人口減少の問題は当然歯止めがかからなかったというようなことはありますが、私としては全力投球をしてきましたので、思い残すことはありません。 中国新聞 県の財政なんですけれども、県債残高が就任当初から2倍に増えたことについて、所感をお聞かせください。 知事 私が就任当初は、わが国の景気の状況が大変悪いという中、国・地方挙げて公共事業による景気浮揚を図った中で、山口県も他県と同じように公共事業の導入を大幅に図ったということ、それから、途中からは国の財政状況が非常に悪いということで、本来ならば国が交付税措置をしなければならないところをとりあえずは借金をしておいてもらいたい、後から交付税措置をするということになったものですから、これらによって借金が2倍になったと思っています。 公共事業の実施による借金については毎年度減少させてきましたので、これからも公共事業に伴う残高については減っていく方向になっていると私は理解しています。 中国新聞 悪化はしていって、その中で最善の努力をしたということでしょうか。 知事 そうですね。 2倍になりましたけれども、それは県独自の要因というよりは、国の政策との絡みの中で借金が増えたという要因の方が非常にウエートが高いと考えていますから、私としては、努力を重ね、財政関係のいろんな指標も全国でも上位の方になっているということで、理解していただけるんではないかと思います。 テレビ山口(TYS) 山本新知事に対して、これだけはぜひ成し遂げてほしいとか、これだけはやってほしいという思いはあるんでしょうか。 知事 ご本人が知事になられて、ご自分の考え方がありましょうから、これまでも申し上げておりますように、山本カラーをしっかり出した県づくりをしていただきたいと思っています。 中国新聞 先ほど冒頭、上関と米軍についての見解がありましたけれども、あらためて国策が絡む問題に対して知事としてどういう観点で対処してきたと。 知事 エネルギー政策も防衛政策も国の存立に関わることですから、基本的には協力するという立場に立ちながらも、やはり、県民の皆さんの安全の確保が大変重要ですから、そのような観点に立って、地元の意向を尊重しながら地元の関係市町と協力しながら、言うべきことは言うという姿勢で対応してきたということです。この姿勢は、私は一貫して全くぶれておりません。 中国新聞 その、物言う姿勢なんですけれども、オスプレイに関しては、知事の思いが国に裏切られ続けてるんですが、基本的に協力姿勢を示しているということが、県民の安全・安心につながっているというのはどうなんでしょうか。 知事 意味がちょっと分かりません。 中国新聞 基本的に協力姿勢を示すということが、オスプレイに関してですね、知事の思いとかも国に、ほごにされていると思うんですが、言うべきことは言うということはもちろんそうかもしれませんし、それだけでは限界があるといいますか、国に押し切られてしまうという現状があるんではないかという点なんですけど、どうでしょうか。 知事 オスプレイについて言えば、今、国の方で安全性の確認等がされておりますから、それで山口県の立場から、国の説明によって私どもとして安心できる状況になるかどうかということで判断しなければいけないと思っています。 読売新聞 オスプレイの問題は心残りの一つになりますか。 知事 心残りの一つといいますか、知事としての任期が当然あるわけですから、いろんな課題というのは新しい知事が引き継いで対応するということになるわけで、私としては、この問題が結論が出なかったからといって、特に心残りだという考え方はありません。 中国新聞 その安全・安心の話なんですけれども、知事は、安全といわれても即県民の安心につながらない、時間がかかる旨の発言もされています。具体的にどういうハードルをクリアすれば、県民の安心に繋がるとお考えですか。 知事 まず、国が分かりやすくどこまで説明ができて、われわれが納得できるのかということです。県民全てが納得するということは当然ありませんから、大多数の皆さんが、ここまで国が努力したと言えるかどうかということで、県としては判断するということではないかと思います。 中国新聞 先日モロッコの件で一応のまとめが出ましたけれども、それについての知事の評価は。 知事 これから国の方からも説明に来るということですけれども、フロリダの原因究明等がなされていませんから、モロッコの問題だけでは解決にならないと私は理解しています。 テレビ山口(TYS) 16年振り返りまして、就任当初と今と比べて山口県全体の県民性というんですかね、何かされて変わったかなという部分はありますか。 知事 数字で示すものはなかなかありませんけれども、景気が非常に厳しい状況の中にありましたけれども、山口きらら博等を通じて県民の皆さんの力というものは高まってきたと、それはボランティア活動等をはじめ、県民活動が非常に活発化してきたということで、その裾野が広がってきているんではないか、と私は思っています。 山口新聞 二井県政の16年の中で、ご自身で一番自信を持って言える成果は。 知事 成果というのはいろいろありますから、加速化プランと県政集中改革の総仕上げを確実に果たしてきたということ、それから、山口きらら博等を通じて、ホップ・ステップ・ジャンプと県民力等が高まっていったということ、それから、私は暮らしの安心・安全基盤の強化ということで防災対策等に力を入れてきましたので、これらに関わるいろんな対策が着実に進んできているということを挙げたいと思います。 中国新聞 岩国基地の艦載機の移転なんですけど、知事は今の段階、最終的には容認していないというスタンスで良いのかということと、今後、この問題をどう対応すべきかという質問です。 知事 これは容認はしておりません。地元の意向を尊重するということですから、岩国市が容認をするということがない限りは、県が容認するということはありません。この姿勢は、山本新知事も考え方を継承していくと今まで言われておりますから、この考え方を引き継いでもらえるものと思っております。 中国新聞 県のスタンスとして、普天間の移設の見通しが立たない限り艦載機の移駐のみを切り離して進めることはできない、という方針を示しておられますが、今のオスプレイに関して、岩国、沖縄の態度は、反対の強い状況なんですけど、この条件が2014年までにクリアできるかという点では、非常に不透明かなと思うんですが、この辺り今後の見通し等は。 知事 これは、私が、今日で知事を辞める者がですね、先の見通しがどうだということは、申し上げるべきことではないと思いますので、それは新知事が、今後の見通しの中で、どう判断を具体的にしていくかということだろうと思います。 朝日新聞 上関原発問題に関してなんですけど、これまでの知事の考え方をあらためておっしゃていただきたいというのと、あと、埋め立て免許の件が、失効させるべきだという考えを表明されてますけども、この5年、15年後、長い時期を見据えてですね、さっき今後の県政を担う知事の方々にどういった判断をいただきたいという思いでいらっしゃるかというのをご説明いただけますでしょうか。 知事 あまり長い話は、私としては申し上げるべきではないと思いますけども、少なくとも国のエネルギー政策がですね、上関原発問題を含めて、どうなるかを見なければいけないということがあります。そして、エネルギー政策の中で、上関原発の立地を進めるということが、入るとしてもですね、免許の方の問題については、10月に免許が切れるという状況になっている訳ですから、一回、もう失効させるということで、考えていくべきだというふうに思います。 朝日新聞 一回、失効させた後、この先の判断についてはですね、何か意見というものは。 知事 これは、また新しい知事が、次の段階で判断をされるということだろうと思います。 中国新聞 原発依存をゼロにするよう国の検討も始まっている訳ですけど、国の動向を見て、どう見ておられますか。 知事 これは私のところに具体的に、情報があるわけではありませんから、私は、今後の方向性について具体的にどうだということを申し上げることはありません。決めたんですか。 中国新聞 検討が始まったということです。 知事 だから分からないですね。 中国新聞 場合によっては、原発交付金に頼らない、上関町の町づくりっていうものを本格的に考えなきゃいけない状況も想定されるんですけども、そうなった場合に県として、町に対してどのようなフォローをしていくべきだと思いますか。 知事 これは、私が決めることではありませんから、これから新知事の下で、どういう状況が出てくるかという中で、具体的に判断をしてもらいたいと思います。 NHK 16年という、かなり長い長期にわたってですね、知事の職にあったわけですけども、国と自治体の関係、特に、原発、基地問題などの国策に良くも悪くも、県が振り回されるっていう状況にあると思います。その、16年の間、国と県の、地方との関係ってのはどういうふうに、ご自身、変わってきたと思われていて、これからですね、今の段階で、知事の職を去るに当たって、国に一言意見を言えるとしたら、どういうことをおっしゃりたいですか。 知事 国と地方の役割分担の問題ですね。地域主権改革を現在の政権は進めるということで、それを1丁目1番地というふうにされておりながら、細かい手続き面とか、細かいところについては、若干の改善はあったにしても、国の形を変えるという方向には、まだ至っていない。 具体的には、例えば、出先機関の廃止の問題についても、その方向性がまだ見えてこないという状況になっている、というような状況にありますから、私どもとしては、引き続いてですね、というよりは、もう思い切って、国と地方のあり方を変えてもらいたいと。まさに1丁目1番地と言われた当初の考え方に立ち返って、ぜひ早く進めてもらいたいと思っております。 そして、国でやるべきことは、国がですね、あたかも地方の意見を聞くことによって、地方に責任があるようなことではなくて、国の責任で、例えば上関原発問題についても、顔が見える形で、しっかりと対応していただくことが重要ではないかというふうに、私は思ってきました。 従って、例えば知事意見を出したことが、これは知事が、知事の責任で、上関原発が進むようになったとか、言われたこともこれまでありましたけども、やはりこれは国の責任でやるべきことですから、国策については、国がやはり、直接住民に対して分かりやすく説明することによってですね、対応すべきことであるというふうに考えております。 日本経済新聞 小選挙区導入をですね、代議士、衆院議員と知事のお立場を比べると、知事の立場が、どんどん重くなっていったと。そういうことが巷間(こうかん)言われてますが、知事の16年の就任当初のお仕事と、ご責任、特に国に対して意見を述べるということと、今の知事の、同じように国への自治体の、都道府県としての自治体の立場というのは、やはり重くなると同時に、より運営が難しくなっているかなという印象を受けるんですが、その点はいかがでございしょうか。 知事 小選挙区問題と絡んでいるかどうかは別としてですね、国と地方の関係については、さっき言いましたように、地域主権改革といいますか、地方分権を進めていくというのが、私が知事になりましてから以降の国の大きな方向性でした。従って県は、それまでは、かなり細かい要望を国に出しておりましたけれども、要望事項もできるだけ絞って、国でやるべきことは、しっかりやってもらおうという姿勢で、要望を絞ってきたということはありますね。この程度でいいですかね。 日本経済新聞 今後も国に対する要望というのは、まあ絞ってというか、フレームワークへの助成というかですね、そういったものを求める方向に特に、都道府県レベルではなっていくんでしょうか。 知事 そうですね。むしろ制度改革とか、いろいろなシステムの改革、そういうものについて国に対して地方が意見を言うということにウエートがかかっていくと。個別の案件については、国がやるべきこと、例えば、具体的に言えば、道路で言えば山陰道とかですね、これは国がやらなければいけないことについては、絞って要望していくと、いうような形にこれからも引き続いてなるであろうというふうに思います。 朝日新聞 今後についてなんですけど、県民の一人として山本県政を陰ながら応援したいということがありましたけども、今後についてもう少し具体的に教えてください。 知事 特に、今具体的に、細かく考えているわけでもありません。 中国新聞 外郭団体の理事長等があると思うんですけれども、それは引き続き続けられると。 知事 一応、任期がありますから、それぞれの任期いっぱいは、やっていこうと思っております。ただ、これも一応、山本新知事の了解はもらう必要があると考えていますけれども、私としては、任期が残っているものについては、任期いっぱいはやらせていただきたいと思っているということです。山口県体育協会、国際交流協会、それから、きらめき財団、この3つがあります。それから、それ以外で言えば、済生会の会長と日赤の山口県支部長というものがありますから、大きく言えばこの5つということです。いずれも、誤解がないように言いますが、ボランティアです。 中国新聞 知事を引退ということなんですが、今後、政治家と言いますか、選挙に出る打診があった場合は。 知事 全く考えておりません。 朝日新聞 知事は忙しかったと思うんですけれども、今後、お辞めになって何かやりたいことっていうのはありますか。 知事 特にまだ考えていませんけれども、取りあえず、ゆっくりして考えたいと思っています。 山口放送(KRY) ちょっと柔らかい質問ですけれども、今日、朝、16年の知事としては最後の朝を迎えたわけですけれども、どういう心境でしたか。 知事 あと1日だなと思って。あと何時間ですから、できるだけ笑顔で退庁したいなというふうに思っております。 山口放送(KRY) 先ほど職務に全力投球できたというコメントがありましたけれども、あらためて、県政運営のマウンドに立たれていたのですが、この県政運営というのは続いていくものですけれども、野球に例えて言うと、今後、この県政がどうなっていったらいいのかというのはありますか。山本県政に託すとか。 知事 やはり去年、東日本大震災が起き、福島原発事故が起きて、中には失われた20年が30年になってしまうんではないかというような意見を言われる人もありますように、ここでちょうど山口県も、加速化プランを今年度中に終わるわけですから、やはり今の時代の中で、山口県としては今後何をやるべきなのかということを、新たなビジョンづくりの中で、よく検討してもらいたいと願っております。 産経新聞 16年間、共に仕事をされてこられた県職員、それと、私的なことではありますが、支えられてこられた奥様に対して何か言葉があればお伺いしたいのですが。 知事 県職員に対しては、後ほどまた退任式がありますから、そこで具体的には話をしますけれども、私は、この16年間、いわゆる職員力、組織力を十分発揮して、私が進めてきた県づくりについて、大いに頑張ってもらったというふうに思っております。家内の方は、当然のことながら、私の仕事がスムーズに行くように陰で支えてくれたということで、感謝しております。 毎日新聞 震災がれきの広域処理なんですけれども、国から可燃物等、それから木くずについては、山口県ではですね、やっていただく必要はないという通知が来ていますが、震災がれきに対する県の対応とですね、この問題に対する受け止めは。 知事 これは、やはり当初の国の考え方を、もっと明確に出すべきではなかったかというふうに思いますね。特に被災地から遠いところまで、果たして持って行って処理をすべきだったのかどうかとか、そういう点も含めて、最初のスタートの段階で、国の方で、処理の地域も含めて、仕方についてもっと明確な方針を出されたほうが、この問題は円滑に進んだのではないかというふうに、まず思います。 それから、山口県の場合は、山口県の特殊な事情として、焼却灰をセメントの原料に使っているということもありますから、その辺の方向性も考え方も、国の考え方がなかなか示されなかったということで、今お話しがありましたように、結果的には、山口県にはお願いをしないということになったということだと理解しております。 毎日新聞 これで山口県としての受け入れの検討は終えられるということですか。 知事 これは、そういうことで、終えることになるんではないかと思います。 中国新聞 山本新知事なんですけれども、選挙戦終盤辺りから少し体調を崩されていて、その辺り、引き継ぎ等に何か支障が出ているかという点と、何か体調面で知事が聞いていることはありますか。 知事 プライバシーに関わることですから、私から特に具体的には問い合わせ等もしておりません。明日、本人が出てこられて、今後の県政についてどうしていくのかという話があろうかと思いますから、私としても、明日引き継ぎをしますので、しっかりと引き継いで対応をしてもらいたいと願っております。 毎日新聞 16年前、知事になられたときの初心がですね、どういうものだったかということと、今から初心を含めて何をやろうと思っていたことがどういうことだったかということと、今から、その初心を振り返ってみてですね、どのくらい達成できたとか、どのくらい自分はできたとか、その辺りのお考えがあれば。 知事 私は最初の選挙のときに、「しっかり聞いて しっかり実行」をモットーに県政を県民の皆さんに親しみやすい県政にできるだけしていきたいという思いで、先ほど話しましたように、常に県民の目線に立って県づくりを進めてきたというふうに、私は思っております。その点は、県民の皆さんが、どう評価されるかということは、また別ですけれども、私は先ほどお話ししましたように、いろいろな総仕上げを果たす中で、数値目標も78パーセントぐらい達成もできましたし、80点ぐらいはいただけるかなというふうに思っているということです。 中国新聞 今の「しっかり聞いて」のところなんですけれども、国策の2題について、これに関して反対派の方々から見るとなかなか意見を聞いてくれなかったという思いが強かったと思うんですけれども、これに関しては、知事はどのようにお考えですか。 知事 国策絡みについては、県が主導的に政策として実施をするものではありませんから、これについては、そういう不満も出てきたということは、私は理解をしておりますけれども、これについてはやはり、先ほど言いましたように、国の施策に協力するという立場の中で、地元の意向を尊重しながら、今日まで、言うべきことは言うという姿勢で対応してきたところです。 中国新聞 関連して、沖合移設なんですけれども、結果的に艦載機移駐の受け皿になって、今回はオスプレイの陸揚げを呼び込んだんですけれども、この沖合移設について、知事はどのようにお考えですか。 知事 長年の岩国地域の皆さんの悲願が達成をできるということで、私としては、地域の皆さんと共に喜んでおりましたけれども、結果的に、それが艦載機の受け皿になってしまったということは、大変残念に思っております。その辺の経緯を、やはり国の方では受け止めて、岩国地域に対する騒音対策とか、安全対策等々は、他の基地と横並びでやるのではなくて、国は、岩国地域に対する特別な配慮が必要ではないかと私は思って、これまでも要望もしてきましたし、ぜひ、そういう配慮を国にはしていただきたいと願っております。 山口放送(KRY) 県民の皆さんにメッセージを。 知事 先ほどちょっと言いましたように、県民の皆さんと16年間、心を一つにして県づくりに取り組むことができたのではないかということで、「県民と心を一つに16年」というふうに申し上げたということです。従って、県民の皆さんに対して、私のこれまで進めてきた県政について、多くの皆さんが理解をしていただいてきたということに感謝を申し上げております。 中国新聞 知事は節目節目でですね、思い入れのあるネクタイをされてきたと思うんですけれども、今日は何か込めた思いはあるんでしょうか。 知事 特に思いを込めたものはありませんが、買ったばかりのネクタイということぐらいです。 作成:山口県総合政策部広報広聴課 http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a11000/interview/120821.html |