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福岡市37歳市長が導入した「外飲み禁止令」は逆効果に終わる
http://gendai.net/articles/view/syakai/136656
2012年5月21日 日刊ゲンダイ
1カ月間は家以外で飲むな
「外での飲酒はご法度」――。
福岡市の高島宗一郎市長(37)が職員1万8000人に“禁酒令”を出し、職員に通知した。
21日から1カ月間、自宅以外での飲酒は禁止。居酒屋はもちろん、同僚や友人宅でもダメ。酒席に呼ばれたときはウーロン茶を飲むよう指導するという。
福岡市では今月、酔った職員がタクシー運転手と同僚を殴る事件が起きた。2月には消防士が盗んだクルマを運転して逮捕されている。
高島市長は、「お酒を飲むときのたしなみができないなら大人扱いできない」と怒り心頭だ。自宅外で飲んでも処分されないが、「処遇を含めて厳しく指導する方針」というから、左遷や降格人事もありそうだ。ちなみに職員のうち94人にアルコール依存症の疑いがあるという。
高島市長は独協大を卒業後、九州朝日放送に入社。2010年の市長選で自民党、公明党の支援を受けて当選した。
「まだ37歳と若いこともあり、熱血漢なところがある。今回は威嚇をこめたパフォーマンスだろうし、市民もそう受け止めている。ただ、職員は連帯責任を押し付けられて不満タラタラ。市役所がある天神の飲み屋街は“お客が激減する”と頭を抱えています」(現地関係者)
米国の禁酒法時代を思わせる今回の方針。効果はあるのか。
「おそらく逆効果になるでしょう」とは医学博士の米山公啓氏だ。
「お酒による性格の変化は個人差があり、1カ月間自粛したからといって、乱暴になる人がおとなしいお酒に変わるわけがありません。むしろ1カ月間我慢したせいでエネルギーがたまり、大暴れするような気がします」
そもそも職場の労働条件を変えないと根本的な改善につながらないという。
「飲んで暴れるのは日ごろから上司や市民との関係でストレスがたまっているから。仕事を評価してもらえない人がムシャクシャして暴走すると考えられます。どうせやるなら、職員をホメて働きやすい職場に改善したほうがお酒の失敗は減るもの。飲酒の自粛は職員を追い詰めるだけです」(米山公啓氏)
イソップ童話の「北風と太陽」ではないが、柔軟な対応こそが人をその気にさせるものなのだが……。
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