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利根川・化学物質検出:千葉で34万世帯断水 群馬県、発生源特定へ調査
http://mainichi.jp/feature/news/20120520ddm041040134000c.html
毎日新聞 2012年05月20日 東京朝刊
利根川・江戸川水系の浄水場の水道水から水質基準値を超えるホルムアルデヒドが検出された問題で19日、浄水場の取水制限は埼玉、千葉、群馬3県の計5カ所に及び、千葉県では午後6時半時点で5市計34万4000世帯が断水した。埼玉県は浄水場の塩素と事業所から排出されたアミン類の化学物質が反応してホルムアルデヒドが生成されたとみており、上流の群馬県は発生源を特定する調査を始めた。(3面に「質問なるほドリ」)
断水したのは千葉県の柏、流山、野田、八千代、我孫子の5市。流域ではダムからの放水などで数値が徐々に下がり、千葉県などによると、20日朝までに順次復旧する見通し。埼玉、群馬県内の浄水場も19日午前、取水を再開した。
一方、群馬県は利根川の支流にあたる高崎、藤岡市の4河川(烏(からす)川、井野川、鏑(かぶら)川、鮎(あゆ)川)の計7地点で原水を採取し、塩素を加えホルムアルデヒドを測定する調査を始めた。
また、井野川沿いの1社がアミン類のヘキサメチレンテトラミンを年間1トン以上取り扱っていると国に届け出ており、この会社から工場排水の提供を受けた。今後原水と工場排水を分析し、発生源の絞り込みを進める。【西浦久雄、西田真季子、塩田彩】
◇災害派遣要請で陸自が給水活動
この問題で首相官邸は19日、危機管理センターに情報連絡室を設置し、関係省庁連絡会議を開いた。また、森田健作千葉県知事から災害派遣要請を受けた陸上自衛隊は同日、第1空挺(くうてい)団(習志野市)などの部隊約30人を給水支援のため野田市役所などに派遣した。【田中龍士】
◇浄水法の新旧、カギ
ホルムアルデヒドの濃度が基準値を超えたとして取水を停止した5カ所の浄水場は、いずれも従来型の浄化法を採用していた。同じ流域で取水しても基準を超えなかった浄水場は新型の高度処理技術を導入しており、浄水法の新旧が住民の生活を大きく左右した。
千葉県などによると、通常の浄水処理は取水した水に薬剤を入れて異物を沈殿させ、砂によるろ過や塩素消毒後に配水する。高度浄水処理はこの処理に加え、水中にオゾンを発生させて有機物などを分解、生物活性炭で細かい異物も取り除く。
松戸市には、ちば野菊の里浄水場と栗山浄水場があり取水口は同じだが、高度処理できる野菊の里は浄水後の濃度が検出限界以下だった。しかし栗山は基準値以下に処理できない恐れがあったため、取水口の濃度が高くなるたびに取水停止を繰り返した。埼玉県の行田浄水場(行田市)も高度処理できず、処理後の水が基準を超えてしまった。
一方、千葉県と江戸川をはさんで対岸にある金町浄水場(東京都葛飾区)は高度処理で浄水し、基準値を大幅に下回った。
都は13年度末までに利根川水系の全浄水場で高度処理を導入する予定。厚生労働省水道課は「都市部の下流域は取水源が限られ水質の変動リスクを背負っているため、高度処理が望ましい」と話す。【田中裕之、柳澤一男】
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