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【2011年6月11日(土)朝刊】 室蘭民報
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2011/06/11/20110611m_04.html
地場スーパー大手の志賀綜合食料品店(室蘭市東町、濱野喜孝社長)が室蘭、登別市内で営業する全4店舗を閉店し、特別清算の申請を検討していることが10日までに分かった。負債総額は17億7400万円。志賀と資本業務提携を結ぶ生活協同組合コープさっぽろ(札幌市、大見英明理事長)が全店舗を直営店化し従業員とともに引き継ぐ方針だ。
志賀は、今月末までに全店舗を閉店した後、法人を解散し札幌地裁に特別清算開始の申し立てをする見通し。具体的な処遇は、地元金融機関など債権者や賃貸借契約を結ぶ事業協同組合などと合意を図った上、決定する。
コープは、店舗所有者や事業協同組合などと新たに賃貸借契約を結び、7月中までに既存4店舗に新規出店する。正社員70人を含む290人に上る志賀の従業員は、コープが希望する従業員について引き続き雇用する。平成22年5月に急逝した志賀辰哉前社長の遺志を引き継ぎ「コープさっぽろ志賀輪西店」のように店舗名称に「志賀」の名前を残す方針だ。
志賀は21年2月、資金繰りが悪化し経営困難に陥り、コープさっぽろと資本業務提携を締結。コープから子会社を介し35%の出資はじめ、役員の派遣、金銭面の支援を受け店舗の譲渡や閉鎖を進め、経営の立て直しを図っていた。
地域の景気低迷や少子高齢化に伴う人口減少に加え、競合他社の進出に伴って売り上げは伸び悩み、赤字は拡大。昨年秋の時点で約8億9千万円の債務超過に陥っていた。志賀前社長の死去に伴う社長交代時の会見で「財務的瑕疵(かし)がある」と明らかにしていた通り、多額な粉飾決算が閉店の引き金となったとみられる。コープ側は、支援の継続は難しいと判断したようだ。
志賀は昭和25年、志賀敬氏が輪西町で創業。最盛期には9店舗を構え平成17年の売上高は118億円に上ったが、23年2月期の売上高は50億円と半減、当期純利益は10億4600万円の赤字だった。
(野村英史)
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