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呉大和ミュージアム館長、戸高一成氏の隠された履歴3
http://www.asyura2.com/09/ishihara13/msg/407.html
投稿者 ぽてちん 日時 2010 年 8 月 16 日 13:37:19: GhsE1aD0elv2.
 

呉市海事歴史科学館長(通称大和ミュージアム 以下大和M)館長、戸高一成氏(以下敬称略)の疑惑追及3弾=最終稿である。

戸高がオカルト研究を行っていた(いる?)のは、戸高個人の問題で済むに過ぎない。
しかし前呉市長小笠原臣也(1935− ※1)に請われ、一般人から登用されているのだ。
人事権を持つ小笠原、および後任の現市長小村和年(1947−)には、当然真実を口にしていなければならないはずである。
すなわち、公的な場所で弁明できるのではないのか?

戸高は、
「大和M館長として、近代史、戦記研究が主。オカルトは従であり、個人の趣味」
と宣言すればよいのだ。

「オカルト研究をしている以上、私の歴史観に疑問を投げかける人もいるでしょう。
しかしそれはあくまで私個人の問題であり、大和Mの展示物、職員、さらに呉市の歴史観、方向性を疑われるのは心外です。戸高個人を責めるのは自由ですし、私も批判を甘んじて受け入れますが、他に広げないでいただきたい」

こう公言してくれれば、戸高は大和M館長=近代史、戦史研究家として最低限の職務は守っていることになる。彼の行為に問題は残るものの、人間としては誠意が見受けられるし、情状酌量の余地だってあるだろう。
ところが今日に至るまで、戸高は自らとオカルトとの関係を認めようとはしない。彼個人の問題を隠蔽することにより、大和Mを取り巻く人々まで貶めているのだ。
そしてこのような戸高の態度は、大和M館長としてではなく、前職の(財)史料調査会理事、厚労省所管「昭和館」図書情報部長時代から続いている。
「オカルト研究」が悪いというより、「オカルト研究を隠し続ける」のが悪いのだ。(※2)

戸高がこういう姿勢を続ける以上、「不信感を募らせるな」というのは無理だろう。
それこそ「近代史、戦史研究が主。オカルトが従」ではなく、正反対の「オカルトが主。近代史、戦史研究が従」である可能性だって考えられうる。
戸高が架空戦記=娯楽SF戦記で果たした役割こそ、疑いに足る行為だろう。戸高はブレーンとして参加していることを隠すのはもちろん、著者や編集者、読者たちが暴走するのを止めることなく、見過ごしていた。
史料調査会理事がブレーンだったことすら恥ずかしいのに、ミスや間違いも放置していたのだとたら、なんのための戦史研究であり、ブレーンなのだろう?
そのうえ架空戦記を取り囲む人々が、オカルトプロパーたちなのだ…戸高にとって、いったい「何が主で、何が従」なのだ?

すでに大和M展示物に対する疑惑(※3)を指摘する人たちもいる。しかし個々の展示物だけではなく、それを管理すべき館長の履歴、歴史観自体が、大きな疑惑で包まれているのだ。
このような館長のいる博物館を中核に、呉市が「町興し」なんてできるのだろうか?
いまでこそ好調な博物館来場者ですら、戸高とオカルトとの関係が明らかになれば、客足だって遠のくだろう。
また戸高が発起人を務める「戦艦大和引き揚げ準備委員会」にしたところで、頼りにする寄付金が集まるのだろうか?
資金面を支える呉商工会議所の人間、そして大和の遺族たちは、戸高のオカルト研究という側面を知ると、どのような反応をするだろう?
「大和引き揚げの(技術的、資金的、道義的)是非はともかく、戸高のような人間に引き揚げを主導してもらいたくない」というのが、本音ではあるまいか。

さらにもし、アジア諸国(とくに中韓)のメディアが、戸高とオカルトの関係を嗅ぎつけたらどうなるだろう?
「オカルト研究をしている人間を公的な博物館の館長に据えるなど、日本人の歴史認識は異常だ」
と指弾されたら、この部分に関しては、反中嫌韓であるはずの本稿執筆者も、中韓の肩を持たざるを得ない=戸高を弁護する言葉を持たない。

いや、問題は大和Mにとどまるだけではない。
末期の史料調査会では、会員の高齢化が進み、まともに活動できたのは最年少の戸高一人だった。膨大な整理作業が、彼の双肩に託されたのだ。(※4)
その戸高が、オカルト的な偏った歴史観を持っていた可能性がある…つまり戸高の整理したすべての資料の信憑性が、疑わしくなってくる。
「戸高史観」に都合のよい史料だけ残され、悪いものは破棄されているのではないかという疑念まで噴出するのだ。
つまり我々日本人は、「オカルト研究者」戸高一成が選定した史料を、末代まで読み継がなければならないのである。
そして過半の史料は(戸高によって)破棄されており、確認作業をも行えない=戸高は自らの弁明を行うこともできないのだ。

本稿執筆者が戸高とオカルトとの密接な関係を知りはじめた(※5)頃、戸高の参加した「あの戦争になぜ負けたのか」(文藝春秋社)を読んだのだが、戸高の発言の無責任さに憤慨した。
文中で指摘される太平洋戦争当時の指導者に対する問題点のほとんどすべてが、大和Mの来場者と支援者、職員、呉市、そして国内の戦史研究者の信頼を裏切り、踏みにじっている戸高にも当てはまるのだ。
なんのことはない。「あの戦争」当時も現代も、同じような卑怯者がいたということに過ぎない。「負けた」のではなく、「勝てるはずがない」のである。

繰り返して書く。
戸高は自らに恥ずべき部分がなく、大和M館長という公職にある=民間研究者ではない以上、自らとオカルトとの関係を公表せねばならない。
それが博物館長たる人間の責任ではあるまいか?
その当然の義務を果たせぬ戸高に、歴史研究家を名乗る資格はない。そしてそのような戸高が館長の座に留まり続ける以上、大和Mの信憑性には疑問が残っていく。

公的な場所で弁明しようとしない戸高にとって、大和Mなど、その程度の存在に過ぎないのかも知れない。それはつまり、戸高が暗黙のまま「オカルトが主、近代史、戦史研究は従」と認めたのと同じなのだ。
しかし呉市には、それで済む話ではない。
一刻も早く小野呉市長は権限を行使し、戸高に対して弁明、釈明の場を設けさせるべきであろう。
無論、戸高が要領をえぬ返答を繰り返すならば、解職処分が妥当である。

※1 2006年8月28日、呉市消防局における職員採用試験での不正で、地方公務員法違反(任用基準違反)違反容疑として逮捕されている。

※2 「ヒトラー最後の日」(筑摩書房)を刊行しているケンブリッジ大学教授トレヴァ=ローパー(Hugh Redwald Trevor-Roper 1914-2003)は、一般的に近代史研究家として知られているが、専攻は中世史であり、魔女狩りについての歴史書も刊行している。
近代史、オカルト研究ともども、戸高は足下にも及ばない。

※3 展示されている零式艦上戦闘機(通称ゼロ戦)の修復工事を行った企業名と金額の隠蔽、人間魚雷回天の復元(普通の魚雷にベニヤ板の構造物を取り付けただけ?)、戦艦大和の入渠日に対する説明板に対する疑惑…など。

※4 戸高が無断で史料を刊行し、印税を着服してたことが判明。訓告、戒告を食らったことはすでに記した。
当時史料調査会に在籍した人は、「一部には、「即刻解雇しろ」という強硬な意見もあった。しかし給料も安いのに、休みまで犠牲にして働いてくれたのだ。若い戸高には未来もあるのだし、多少は黙認しなければ…というのが、多数を占めた。しかしいつしか戸高も当然のようにつけあがりはじめ、老齢化した会員も怒ることができなくなっていた」と語っていた。

※5 偶然八幡書店の本を読まねばならなくなり、それがきっかけで戸高と武田崇元との関係に気付くこととなった。
なお推測ではあるが、戸高と武田の接点となったのは、奇矯な言動で知られている異端歴史家、作家の八切止夫(1914−1987)ではあるまいか?
八切は、戸高とは別に木村鷹太郎の書籍を再刊しているし、武田は、同じ共産主義者同盟に所属していた梅内恒夫(1947−?)が八切を絶賛したことを紹介している。
戸高と武田は、八切を介して知り合った…のは、無理のある推測ではない。  

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