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呉市海事歴史科学館博物館(通称大和ミュージアム 以下、大和M)は、開館5年で約600万人が来場したほど大盛況なのだそうだ。
また呉市も「大和(M)を通じて町おこし」を目論見、その一環として商工会議所をはじめとして、「戦艦大和引き揚げ準備委員会」まで設立したらしい。
しかし大和M館長で「引き揚げ準備委員会」発起人の一人でもある戸高一成氏(1948− 以下敬称略)は、作家阿川弘之(1920−)、元文藝春秋社取締役にして近代史研究家の半藤一利(1930−)子飼いの人物なのだが、本掲示板で何度も指摘されれている通り、なんとも胡散臭いのだ。
経歴1 大和M公式
昭和48年3月 多摩美術大学美術学部卒
平成04年4月 (財)史料調査会(※1)理事就任
平成11年3月 厚労省所管「昭和館」図書情報部長就任
平成16年4月 呉市企画部参事補就任
平成17年4月 呉市海事歴史科学館長就任
経歴2 WEB正論
昭和47年多摩美術大学卒業。デザイン会社を経営後、(財)史料調査会主任司書。
経歴3 科学研究費成果報告書「日本近代史料情報機関設立の具体化に関する研究」における談話
「私、大学を出た後に鶴見大学で司書の資格を取りまして、そういった専門の勉強というのはだいぶ後なんです」
「大学の卒業年次」という疑惑は残るものの、あまり深く押さえず、先に進もう。
戸高の経歴を並べてみると、
・多摩美大卒業後、鶴見大で司書資格取得
・1970年代中期から、史料調査会に参加
ということは確実らしい。
実は戸高は1979年、もしくは1980年に雑誌でライターデビューしている。それが戦記系、あるいは船舶系の雑誌ならば何ら問題はない。
ところがオカルト雑誌「迷宮」の3号(※2)に、明治〜昭和初期の異端歴史家、木村鷹太郎(1870−1931 ※3)の評伝を執筆しているらしいのだ。
大和M館長と異端歴史家のつながり自体不思議な取り合わせだが、「迷宮」の名で、ぴんと来た人もいるだろう。
同誌の編集長は、武田崇元(1950− ※4)。元共産主義者同盟(ブント)活動家にして、新右翼に転向し「ファシスト」を宣言したオカルト専門出版社の八幡書店社長。
妻は大本教教祖出口王仁三郎(1871−1948)の曾孫であり、大本教の分派愛善苑の幹部。
一般には老舗オカルト雑誌「ムー」の編集顧問=主要広告主、さらにオウム真理教の麻原彰晃(1955−)を育てた人間として知られている。
そして戸高は、八幡書店から木村の復刻書「一天四海五大州の大日蓮」、「一天四海五大洲の大日蓮」「天空の地図−『星座とその神話』」の刊行も行っているのだ。
どうやら戸高と武田は、30年来の知人であるらしい。それだけなら、深く咎めるほどの問題はない。
しかしオカルト本を刊行し、新右翼で宗教幹部である人物と親交を持つ館長のいるような博物館など、普通の神経を持つ人間なら入りたくはないし、展示物にも信憑性がもてなくなるのが道理というものだ。
なによりこの一件が、アジア諸国(とくに反日感情の強い中韓)のメディアにばれてしまえば、いったいどうなることやら。
戸高は、自らに恥ずべき部分がないのであれば、公式の場においてオカルトの件について説明する責任がある。同時に呉市も、市と大和Mの名誉を守るためにも、戸高に説明を要求すべきだろう。
戸高を巡る疑惑は、それだけではない。
90年代前半に史料調査会が解散となった際、主要刊行物を扱っていた出版社「今日の話題社」も解散となったときだ。
その整理を任されていたのが、戸高である。(この際、多くの史料を無断で私物化したとのウワサもある)
そして同社を買い取ったのが、実は八幡書店=武田なのだ。(現在、八幡書店と今日の話題社は同じ住所にある)
これはいったい、どういうことなのか?
戸高一成。追求すれば、まだまだ埃の出そうな男であることだけは間違いない。
※1 旧海軍関係の史料を収集していた、財団法人。
戸高は在籍中、無断で史料を刊行。その印税を懐に入れていたことがばれ、数度に渡る訓告、戒告処分を受けた…というのは、その道で知らない人はいない話である。
※2 さらに面白いといえば、架空戦記=SF戦記を執筆している檜山良昭(1943−)も、「迷宮2」で執筆したそうだ。
※3 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E9%B7%B9%E5%A4%AA%E9%83%8E
※4 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E7%94%B0%E5%B4%87%E5%85%83
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