4月4日12時37分配信 読売新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100404-00000210-yom-bus_all

　来年３月の九州新幹線鹿児島ルートの全線開通を前に、新幹線の停車駅となる福岡県久留米市のＪＲ久留米駅の新駅舎が完成し、３日から利用が始まった。

　観光案内所や地場物産店も併設しており、新たな情報発信基地として期待を集めている。

　新しい駅舎は鉄骨３階建てで、延べ床面積３５１０平方メートル。在来線のホームは１階にあり、３階に整備中の新幹線のホームなども１０月の完成を予定している。２階には改札口と東西の玄関口をつなぐ自由通路（長さ１００メートル、幅１０メートル）があり、地元特産品の販売店も設置した。

　自由通路にはアーチ式の天井に、四季をテーマにした市内の名所や祭事、草花を描いた長方形のステンドグラス１１枚（縦５・４〜４・２メートル、横２・４メートル）をはめ込んでいる。東西の玄関口にも円形のステンドグラスがあり、駅の象徴的な存在。自由通路は当面、東口のみの利用で、西口の利用は６月上旬を見込んでいる。

　特産品販売店は久留米地域地場産業振興センター（地場産くるめ）のアンテナショップ。久留米ラーメンや日本酒、久留米絣(かすり)など約５００点を並べ、市の観光案内所も併設した。

　同駅の１日の乗降客数は現在、１万数千人。同市中央町の主婦砂川華世さん（３５）は「内装が立派で広々としている。新幹線が通るのが待ち遠しい」と話していた。

　　　　　　　　　　◇

　県内では、新しい博多駅ビル（ＪＲ博多シティ）も全線開通と同じ来年３月の開業を予定。新幹線の停車駅として筑後船小屋（筑後市）、新大牟田駅でも今秋の完成に向けて工事が急ピッチで進んでおり、新幹線を受け入れるための施設整備は大詰めを迎えている。 　

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