★阿修羅♪ > 地域13 > 270.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20091007-OYT8T00068.htm
堺市長選で、橋下知事の支援を受けて初当選した竹山修身氏が8日、新市長に就任する。与野党が事実上の相乗りで支援した現職の木原敬介氏を、5万票近い大差で破り、市民には変化への期待が高まる。一方で、市の「政権交代」は半世紀ぶりで、市議会は全国の政令市でも異例の「与党ゼロ」の船出となり、そのかじ取りに注目が集まる。
■改革望む声
「市民協働で市政を」「応援する」。市が進めたLRT(次世代型路面電車)の整備計画で、市側の説明不足などを批判する市民団体が3日、竹山氏の事務所を訪れて期待を口にした。市民らが立ち寄り、「橋下さんと堺を変えて」と訴えることも多い。選挙戦では自民、公明両党が木原氏を推薦し、民主党も地元市議らが支援して事実上の相乗りに。これを激しく批判、争点化した橋下知事に対し、木原氏は政令市移行やシャープ工場誘致などの実績を訴えたが、論議は深まらなかった。市幹部の一人は「木原氏は堅実に行政を運営したが、市民へのアピールが足りなかった」と振り返る。
竹山氏は、予算査定公開、市議会インターネット中継などで、市民への情報発信を強化する意向で、「橋下改革と連携し、市政をダイナミックに改革する」と強調する。
■政権交代
堺市では、与野党相乗り支援を受けた市長が過去3代、25年も続き、選挙で現職が敗れるのは54年ぶりだ。そして、新市長の最初のヤマ場になりそうなのが市議会臨時会。定例会は年末までなく、3人とも辞意を示した副市長の人事や所信表明のために臨時会の招集が必要で、竹山氏は「できるだけ早く開きたい」と話す。しかし、府庁職員だった竹山氏は、これまで市政との接点が乏しく、ある市幹部は「現状説明だけでも時間がかかり、今月中の臨時会の開催は難しいのでは」と漏らす。
■与党ゼロ
「実現性に疑問のある項目が多い」。木原氏を推した市議会6会派が選挙後、初めて開いた団長・幹事長会議で、竹山氏のマニフェストに疑問が出た。市議会の定数52のうち6会派で42人を占め、別の推薦候補を立てた共産党が8人、残りの無所属2人も中立で、竹山氏の「与党」はゼロの状態だ。議会の主導権を握る6会派は席上、新市長に対して「是々非々」の立場を確認したが、政策では意見の違いが浮き彫りになっている。
竹山氏は、今後10年で市職員の2割以上の削減や、「退職金400万円カット」などをマニフェストに記した。しかし、選挙戦で木原氏の陣営は、既に職員数を大幅に減らし、退職手当などもカットして人件費を削減してきた、と訴えた。ある市議は「これ以上の急激な削減は、現場の士気を落とす」と疑問を示す。
変革を目指す竹山市政の〈第1ステージ〉となる、臨時会の白熱した議論が待たれる。
★コメント投稿フォーム (1000字まで) よかったら一言、ここに感想などお聞かせ下さい。 コメント投稿するとすぐにこの上部に表示されます。 |