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【2009年7月15日(水)朝刊】
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2009/07/15/20090715m_03.html
室蘭市青少年科学館(小川征一館長)は、日本製鋼所室蘭製作所から寄贈を受けたデジタルプラネタリウムシステムの本格運用を開始した。従来難しかった星の拡大表示や詳しい表現が可能になったほか、小学校などの出前授業に対応できる移動端末も調整中で、充実した“星空散策”が楽しめそうだ。
同製作所は昨年3月、創業100周年記念事業としてプラネタリウムの投影機材(パソコン、プロジェクター、音響用スピーカー)を寄付していた。
科学館のプラネタリウムは昭和51年に導入された機種で、星の拡大などはできなかった。投影機材が加わることで、過去や未来の星空や星座の線、星の名前を表示することも可能。より深い解説やバリエーションを持たせた表現ができる。
補助機材の習熟や自動で投影させるため、佐藤典啓副館長がプログラムづくりやハードウエアの調整を1年がかりで進め、今春から本格稼働している。
一方、パソコンとディスプレー、投影機をスーツケースに詰め込み、学校などでの出前授業にも対応。スクリーンに映る様子は「窓から夜空を見ているような雰囲気」(同科学館)といい、現在機材の調整と鑑賞者の年齢に応じたプログラムづくりを急いでいる。
移動機材のデビューは来月下旬に市文化センターで開かれるコラボレーションコンサート。小川館長は「日鋼さんはさまざまな形で科学館を支援してくれている。新機材導入により口頭で説明してきた月の満ち欠けや、日食などタイムリーな話題にも対応できる」と喜び、プログラム充実に力を入れる方針。
(粟島暁浩)