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(回答先: 静岡県知事選、投票始まる【TBS NEWS】 投稿者 ワヤクチャ 日時 2009 年 7 月 05 日 15:10:02)
【7.5 静岡県知事選】
一票に託す思い 新知事に求めるもの【中日新聞】
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/shizu_area/shizu_governor/list/200907/CK2009070502000179.html?ref=rank
2009年7月5日
知事選候補者の最後の訴えに耳を傾ける有権者たち。
5日の投票では、それぞれの期待と要望を一票に託すはずだ=4日夜、静岡市内で
17日間の選挙戦を4日に終えた静岡県知事選。
5日の投開票に向け、主役の座は候補者から有権者へとバトンタッチされた。
16年ぶりの登場となる新知事に何を求めるのか。
一次産業、商業、医療福祉、県政運営、そしてすべての人に共通する暮らしの観点から「一票に託す思い」を聞いた。
■一次産業
「おいしい静岡のお茶を全国に売り込んでほしい」。
県特産の茶産業を支える農家から、強く求める声が上がった。
島田市金谷の三代続く茶農家進士晴弘さん(49)。
「いい茶を作っても、流通に乗って売れないとどうしようもない。収入は極端に減り、後継者も不足」と嘆き「宮崎、千葉、大阪と、今や知事の強力なトップセールスで差がつく時代だ」と訴える。
漁業者からは後継者難をより強く訴える声が出た。
焼津市田尻北の若手漁師の長谷川一孝さん(34)は「今の漁業には若い人がいない。子どもたちに漁業に関心を向けてもらえるような仕組みをつくって」と話す。
日本一深い駿河湾の豊かな漁場に恵まれた静岡だが、燃料費の高騰など漁業を取り巻く状況は厳しい。
■商 業
「子どもには自信を持って『跡を継ぐよ』と言ってほしい。
そんな商環境を整えてくれる人に一票を託したい」。
富士宮市の宮町商店街で文具店を営む吉沢利一さん(72)の願いだ。
同商店街ではここ10年ほどで3割以上が店をたたんだといい「郊外に大規模店が進出した影響。
規制緩和は大事だが、地域のつながりの核でもある商店街に未来がなくなるのはおかしい」と語気を強める。
浜松市中区の釣具チェーン会社社長の石黒衆さん(59)は「文化的な発想で静岡県の未来を語ってほしい」と注文した。
候補たちと同じ団塊世代。
「この世代にはこんなことができるんだと示してほしい」とも。
■医療福祉
県西部の病院に助産師として勤める浜松市東区の倉見祐佳里さん(36)の理想の知事像は「10年後もその先も老若男女、既婚、独身を問わず、平等に社会的恩恵を受けられる枠組みをつくることができる人」。
これまで知事を「遠い存在」と感じていた。
「西部には中、東部のような県立病院がなく、県の母子保健事業の展望を感じにくかった」と苦言を呈す。
浜松市内で視覚障害者作業所を運営するNPO法人「六星」理事長の斯波千秋さん(59)は「机上のデータに頼らず各施設を訪ね、現場の状況を肌で知ってほしい」と願った。
「福祉や医療の水準はまだ低く、支える職員やケアマネジャーらの所得も一般企業と比較にならないほど低い。
現場の汗が報われる施策に取り組んでほしい」
■県政運営
新知事を支えていく県庁の事務方も、期待を込めて登場を待っている。
浜松市中区の県職員溝口久さん(51)もその1人。
「公務員は市民の要望のはざまに立つ宿命にある。
そのはざまで咲く花になるよう、やる気を高めてくれることを期待したい」と話した。
■暮 ら し
「子どもが安全に暮らせるよう、心配りしてくれる人を選びたい」。
二児の育児に追われる静岡市清水区の主婦西ケ谷美代さん(34)はきっぱり言う。
「大規模な公園やハコモノ施設は多いけれど小さな公園が地域に少ないし、通学路は車の通行が多いのに信号や横断歩道の整備が不十分」と不満を漏らした。
「過疎高齢化が進む山側にもっと目を向けてほしい」と話したのは、浜松市天竜区佐久間町の山間部で暮らす地域おこしグループのリーダー鎌倉亀代さん(58)だ。
選挙戦では中山間地を重視して訴えに回る候補が目立ったが「公約の実現に全力で努めてほしい」と念押しする。
そして、あらゆる有権者の思いを代弁するように、こう締めくくった。
「地域の人たちは、愛着のある土地で安心して暮らせることを願っています」