★阿修羅♪ > 地域13 > 162.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
’09衆院選:西松献金初公判 「民主に痛手」「信じたい」−−県内に波紋 /岩手【毎日JP】
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20090620ddlk03010002000c.html
◇小沢王国、再び揺れる
西松建設前社長、国沢幹雄被告の初公判で、小沢事務所の「天の声」、不正献金の認識などを指摘する検察の主張に、県内の政界、地元は、さまざまな思いに揺れた。
県内では「説明責任を」「民主には痛手」など、批判を口にする政党がある一方、「信じたい」と口を閉じる地元関係者も。
さらに、発注工事の談合指摘に、県も落ち着かない。
衆院選を控え、「小沢王国」にどのような風を吹かせるのか。
【湯浅聖一、岸本桂司、山口圭一、山中章子】
■地元は…
公判の最中、奥州市水沢区の小沢一郎後援会事務所では、人の出入りもほとんどなく、ひっそりとしていた。
留守番をしていた女性職員は「事務所関係者が長期出張でおらず、対応できない」と答えるのみだった。
後援会水沢連合会の小野寺傳会長は「今の段階では成り行きを見守るしかない」と戸惑いの表情をみせた。
そのうえで、「衆院選に影響はあると思うが、小沢先生は法に触れることをしていないと言っているし、信じている。選挙は今まで通り、粛々とやっていくしかない」と話した。
小沢事務所に献金をしていた地元の建設業者は「対応できる社長や専務が不在なので答えられない」などと沈黙。
「(天の声は)聞いたことがない」と話す奥州市内の建設会社社長は「小沢さんは次の選挙で票を減らすねえ、印象が悪いだろう」と心配した。
一方、釜石市の大久保隆規被告の自宅アパートは、出入りする人の姿もなく、家族がドア越しに「こちらから申し上げることは何もありません」と答えるのみだった。
近所の女性(73)は、保釈後、大久保被告があいさつ回りに来たといい、「(無実を)信じて応援したい」と話した。
■政党は…
「信じたい。事実と確定したわけでもない」と、民主党県連の佐々木順一幹事長はいら立ちを見せた。衆院選への影響は「有権者が判断することだが、話は出尽くしており、(影響は)ないと思う」と否定する。
社民、共産両党からは「本当であれば許されない」「小沢氏は国民に事実を明らかにすべきだ」などと批判の声が上がる。
さらに、公明党からは「事実が明確になれば、民主への打撃は大きい」と、民主への逆風を期待する声も。
ただ、岩手4区で小沢氏の元秘書、高橋嘉信氏を擁立する自民党は、やや歯切れの悪さをみせる。
県連の千葉伝幹事長は「(高橋氏の)関与は聞いていない。
裁判ですべて明らかになればいい影響が出る可能性もある」と述べるにとどめた。
高橋氏も「何も言うことはない。おれには関係ないから答えられない」と話した。
■県は…
冒頭陳述では、西松建設が談合のうえ、3事業で94・5〜99・2%の高い落札率で落札したと指摘している。
発注した県は「当時としては、落札率は突出した高さでない」(金田学・入札担当課長)と正当性を主張する。
さらに、県は、同社の指名停止期間を、今年12月30日にまでの半年間延長していることについて、「談合そのものを争う裁判ではなく、県でさらに対応できることはない」と述べた。
小沢チルドレンを自任する達増拓也知事は、「裁判所が明らかにしてくれる」「(入札に)問題はなかったと聞いている」と話すだけだった。