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異常ナシなのに肺がんだった…「遺伝子検査」悪徳業者の実態
http://gendai.net/articles/view/life/149888
2014年5月1日 日刊ゲンダイ
対面検査でも安心できない/(C)日刊ゲンダイ
ローラースケートで滑っていた元アイドルの父子関係を巡るようなトラブルは、芸能界に限った話じゃない。西日本の30代の妻も、DNA鑑定結果を根拠に「夫と子供は血のつながりがない」と主張し、父子関係の取り消しを求めて争っている。近く最高裁が判断を下す見通しだ。
いずれも検査後のモメごとだが、検査そのものの苦情も増えている。経産省が28日に発表した「遺伝子検査ビジネスに関する調査報告書」によると、13年度までの11年間に全国の消費生活センターに寄せられた相談575件のうち、101件は今年2月までの1年4カ月に集中していた。
「遺伝子検査ビジネスそのものに関わる問題も2件あります。ひとつは、遺伝子で調べるがんの早期チェックで異常なしとされたのに、別の医療機関の検査で肺がんと診断されたケース。もうひとつは、ネットによる遺伝子検査で2カ所の検査を受けたら異なる結果が出たケース。どちらも検査の質に関するものなのです」(経産省製造産業局)
■医師も業者に丸投げ
遺伝子検査は、幅広いニーズがある。血縁関係の確認はもちろん、糖尿病やがんなどの病気になる可能性、抗がん剤はじめ薬の反応の検査、肥満やアルコール依存傾向など体質のチェック、スポーツや芸術の能力、IQ・EQ、出生前診断などだ。検査を受けたい人は、病院や薬局、ネットなどから申し込む。対面だからといって油断は禁物だ。
報告書に書かれたある医師は「遺伝子のことをあまり知らないので、遺伝子検査結果が分かった後の説明が難しい」と漏らしている。「それでも医者か」と言いたくなるが、病院もネットと同じで、申し込みの窓口に過ぎない。検査は業者に丸投げだから、医者は「メニューのひとつに並べておこう」と安易に考えるのだ。だから事前説明を省いたり、メリットだけ説明したりして、同意書を記入させるヤブ医者もいる。ネット業者はもっとひどい。
「<料金を払って検査を受けたのに、結果が届かない><申し込んだ後、すぐにキャンセルしたが、検査キットが送られてきた><肥満体質を調べたら、高額なダイエット治療を契約させられた>という苦情が寄せられています」(国民生活センター広報室)
セミナーや宗教の勧誘を受けたケースもあるという。こうなると、何を信じていいのか分からない。経産省は、業者や検査の質を定める認証制度をつくる方針だが、今のところ先送り状態。早く制度化しないとダメだ。
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