http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/888.html
Tweet |
人気が高まる腹腔鏡手術だが、リスクにも要注意だ(写真と本文は関係ありません)
本当は怖い腹腔鏡手術 術後の痛み少なく人気も 臓器によって向き不向き
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140428/dms1404281214007-n1.htm
2014.04.28 夕刊フジ
術後の痛みが少なく傷が目立たないなどとして人気が高まっている腹腔鏡(ふくくうきょう)手術。施術を希望する患者が急増中の最新医療の1つだが、意外なリスクも潜んでいる。つい最近も、千葉県の医療機関でこの手術を受けた患者3人が、短期間で死亡した。医療関係者は「術式は、安全性や確実性をきちんと考慮して慎重に判断すべきだ」と注意を呼びかけている。
2012年以降、1年半で、患者3人が術後間もなく死亡していたことが発覚した千葉県がんセンター(千葉市)。県によると、12年9月、膵臓(すいぞう)の一部などを切除する手術を受けた女性(76)がその日のうちに死亡。翌13年1月には、同じく膵臓の一部を切除する手術を受けた男性(57)がその翌日に亡くなり、今年2月にも胆嚢(たんのう)などを切除する手術を受けた男性(80)が2週間後に命を落とした。
担当したのは、消化器外科のベテラン男性医師で、3例とも腹腔鏡による手術だった。
そもそもどんな術式なのか。
「腹腔鏡とはおなかの中をみる内視鏡のことで、ヘソと左右下腹部の3〜4カ所に5ミリ〜1センチ程度の小さな穴を開け、そこから筒状のスコープや器具を入れて治療する。体への負担が軽い『低侵襲手術』の代表的な術式だ」(医療関係者)
体に残る傷跡が少ないメリットや早期退院が可能なのが特徴で、通常だと、3〜5日程度で退院できるため、働き盛りのビジネスマンらを中心に人気が高い。
かつては限られた病気に有効だったが、医療技術や器具の発達で適用範囲は飛躍的に広がっている。だが、いいことずくめではないようだ。
「手術対象の臓器によっては向き不向きがある。胃や大腸などの腸管の手術にはいいが、肝臓や膵臓などには高い技術力が必要で、消化器外科医なら誰でもいいというものではない。安全性や確実性をきちんと考慮して術式を選ばないとえらい目に遭う」(医療ジャーナリスト)。肝臓や膵臓の腹腔鏡手術の場合は、開腹手術での豊富な経験も問われるという。
患者が気をつけるポイントについて、先の医療関係者は「腹腔鏡手術の実績が極端に少ない医療機関や、傷跡の少なさや退院するまでの時間が短いなどメリットばかりを強調する医師は避けること。臓器によっては難しいところがあることから、腹腔鏡で手術を始めても危険や限界を感じたときは開腹手術に移行するなどデメリットを説明する医師はいい」とアドバイスする。
腹腔鏡を勧められて気になるようならセカンドオピニオンを取って比較するのも選択肢だ。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。