http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/880.html
Tweet |
院内手続き無視し、不正請求も エース医師はなぜ、暴走したのか〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140423-00000002-sasahi-soci
週刊朝日 2014年5月2日号より抜粋
患者2人が死亡したのは、保険適応外の手術だったにもかかわらず、保険診療の対
象となる開腹手術をしたと、千葉県がんセンターが診療報酬を請求していることが、
わかった。同センターの医療事故報告書、内部資料から判明した。手術を執刀した同
センターの消化器外科に所属するA医師(男性)を直撃し、話を聞いた。
――医療保険が適用されない手術なのに、診療報酬を請求していた理由は?
「腹腔鏡と開腹で両方あわせて手術していたのです。千葉の保健所に問い合わせて、全部を腹腔鏡でやったら問題だけど、(腹部の)中を見て、転移があるかどうかを見て、最後はおなかを開けて(開腹手術を)したら一応いいだろうと。言質はいただいています」
――腹腔鏡、開腹手術を混合させれば、混合診療になる。そうなれば、患者の10割負担となるはずで、結果的に不正請求になる。
「これはあくまで(保健所長の)私見なので、今後は先進医療で進めるしかないかなと、みんなで相談しています」
――腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術は保険の対象ではありません。
「『開腹すればいい』と言われたんです。ただ、こういうことがあったので、現在はやっていません」
――腹腔鏡だけで手術を終えるつもりだったのでは?
「腹腔鏡で観察して、ある程度やったところでおなかを開けてやる。ずっとそういうやり方だったので」
――あなたは処分は受けたのでしょうか。
「そのような形はなかったです」
――事前に院内倫理審査委員会を通さなかった理由は。
「私は昔から腹腔鏡の手術をやっていて、前の病院のときもやっていたので。そこは(報告書の指摘で)全部(委員会を)通してやれと言われました」
――ご遺族の方にお話は?
「今はしていませんが、事故調査委員会の結果が出たということは、もっと上の先生が報告しているはず」
――それはいつごろでしょうか。
「去年の秋ごろには行っているはずです」
――私どもが遺族に聞いた話では、調査報告は届いていないとのことですが。
「僕は上からそう聞いたので……。報告書が説明されていなかったら問題があります。それは確認します」
――患者には、腹腔鏡下手術について手術前にどう伝えていたのですか?
「先進医療みたいな形として、こういう方法もありますよという話をしてあります。ただ、実際には(症例が)少ないということと、長期のデータは出ていないという話もしてあります。患者さんにも選んでもらっています」
――遺族は、腹腔鏡を用いた手術をすることは聞いていたが、保険適用されていない手術だとは知らなかったとのことですが。
「説明が十分だったかと言われると、こっちはわかっていただいていたつもりでも、患者さんの遺族は十分にわかっていなかった可能性がある。そこはちゃんとしなければと、反省しています」
(本誌・西岡千史)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。